僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

空想と浪漫。そして…… / ブログで振り返る「わたしの2022年」

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

 

 ウルトラマン。私の好きな言葉です――。

 

 わたしの2022年

 改めて振り返ってみると、とにかく今年は「ウルトラマンと共にあった1年」だったなあと思います。

 ……いや、「おめぇは毎年そうだろ」とツッコまれると特段言い返す言葉もなく、「はいそうです」と即答するしかないのですが。それでもやっぱり、今年は例年以上にウルトラマンのことで毎日毎日頭がいっぱいでした。寝ても覚めてもウルトラマン。大袈裟でもなんでもなく、夙夜夢寐、ウルトラマンのことを考えていた気がします。

 

 5月13日に公開された映画『シン・ウルトラマン』。

 

 少なくとも僕にとっては、自分のこれまでの特撮と人生を総括するかのような、スケールの大きさを感じずにはいられない傑作でした。一緒に何度も映画館へ足を運んだ息子(小2)との思い出も含めて、間違いなくオールタイム・ベスト。

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 溢れ出る思いの丈はブログにもなんとか書き残すことができました。実を言うと今年の我がブログの総PV数のうち半分くらいを『シン・ウルトラマン』関連の記事が占めておりまして。そういう意味でも、2022年は忘れがたい1年になりました。

 

 

 

 

想と浪漫。そして、友情。

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 ブログを続けながら、「いつかこういう記事を書いてみたいなあ」という理想の記事みたいなものをなんとなく想像することがあります。

 この息子の『シン・ウルトラマン』への感想をまとめた記事は、僕の中にあるそんな理想像にほんの少しですが近付けたような気がしていて。

 3歳の頃からウルトラマンに触れて育ってきた息子の「空想と浪漫」。諸々の事情を知り尽くした大人からは絶対に出てこないピュアな目線。親子でこの「空想特撮映画」についてああだこうだとディスカッションする時間が本当に尊かったし、インタビューを終えて記事が完成した瞬間の充実感と言ったらもう……。それこそ人生における宿題をひとつ終えたかのような。「僕はこれを書くためにこれまでブログを書き続けていたのかもしれない」と、本気でそんなことまで考えてしまったくらいで。間違いなく、一生の宝物です。

 

 そして『シン・ウルトラマン』は、僕が子供の頃から幾多の特撮ヒーローに触れながらずっと感じていた「ウルトラマンだけはなぜかちょっと特別」という謎の感覚に一つの答えをくれた作品でもありました。

 ウルトラマンは確かに強くてかっこいいヒーローだけれども、そこに立っているだけで何かしらの違和感を漂わせる、かなり奇妙な存在でもある。そしてウルトラマン自身は、人間の感情が入り込むような劇的なドラマ性を必ずしも持ち合わせてはいない。人智を超えた未知の生命体が、ただただ純粋に人間のことを知りたいと思ってくれているというこの不可思議な現象。ウルトラマンと人間の間に生まれる友情とも愛情ともとれる実に奥ゆかしい関係を、僕は昔から知らず知らずのうちに愛おしく感じていたんだな、と。

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 そんなぼんやりとした気づきを、公開初日に映画館から家に帰ってきて慌てて書いた感想記事に記せなかったのは今思うとちょっと悔しくもあり。初見でそういう本質的なところまで素早く言及されている他のブロガーさんたちの感想記事の数々を、若干歯がゆい気持ちで読み漁ったのもいい思い出です。

子のポケカ戦記

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 今年は特に後半から、息子とのポケモンカードも熱かったですね。

 

 今までは家の中で家族だけで対戦していたのが、夏休み辺りから近所のカードショップで開催されるフリーバトルやジムバトルに参加することが増えました。息子に至っては12月に京都で行われたチャンピオンズリーグという大型大会にも挑戦。惜しくも予選突破はならずでしたが、6試合中3勝とまずまずの成績を収めて良い経験になったようです。

 親子でポケカを始めたのは今から2年ほど前。覚えたてのひらがなやカタカナを1文字ずつ一生懸命読み上げながら対戦していた息子の姿を僕も見ていましたから、父親として彼の成長ぶりを肌で感じる1年でもありました。

 初対面の人たちと繰り広げるカードバトルは実にスリリングで楽しい。お互いにどんなカードを使うのか全く分からないところからのスタート。本気と本気のぶつかり合いから生まれる独特の緊張感に揉まれながら、親子でレベルアップさせてもらいました。

 

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 息子は初参戦したジムバトルで周りの大人たちを蹴散らして、優勝までしてしまいましたからね。自分の人生に恐らく初めて刻まれた「優勝」の2文字は、彼にとってどんなに嬉しかったことだろう。この日の息子の奮闘ぶりもブログに残せて良かったと心底感じる出来事のひとつでした。

 しかしまあ、息子は優勝してからというもの、ポケカでは僕に対してここぞと言わんばかりにマウントをとってくる。何があっても「え、でもパパは優勝したことないんやろ?」って、これまた腹の立つ表情で平然と言い放ってきますからね(笑)。このまま言われっ放しはちょっと悔しい。来年は僕も、どんな小さな大会でもいいからなんとか「優勝」を掴み取って、彼の練習相手として相応しいポケカプレイヤーになりたいもんです。

 

 

 

人十色の「特撮と人生」

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 今年の2月に立ち上げたインタビュー企画「あなたとトクサツ。」も、「わたしの2022年」を振り返る上で外せないトピックです。

 

 この約1年弱の間に、総勢21名もの方々からそれぞれの「特撮と人生」についてお話を伺うことができました。正直、企画を立ち上げた当初はこんなに沢山の方たちに参加していただけるとは思っておらず、インタビューの内容を記事として形にしていく作業を進めつつ嬉しい悲鳴をあげておりました。

 おかげさまで、この企画を始めてからブログの読者数も一気に伸びました。ここは素直に、勇気を持って一歩を踏み出した1年前の自分を全力で褒めてやりたい。また、参加してくださった皆さまにも、ここで改めて感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました。

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 自分で記事を読み返してみると、インタビュアーとしての未熟さを痛感する場面も多々ありつつ、「特撮と人生」というキーワードからこんなにバラエティ豊かな素敵なお話をいくつも引き出すことが出来た喜びで胸がいっぱいになります。

 特撮との出会いと別れ、正義のヒーローからもらった夢や思い出、作品から受けた忘れがたい衝撃、人生に横たわり続ける価値観の変化等々……。参加者の皆さまから伺ったお話を通じて、特撮というコンテンツの素晴らしさや奥深さが少しでも読者の方々に伝わっていたら幸いです。

 そして来年以降も、この企画は引き続きやっていきたいと思います。

 

 はてなブログ特別お題の2つ目。「2023年にやりたいこと」は、「あなたとトクサツ。」の継続と、『シン・ウルトラマン』のおかげで沢山読まれた今年のPV数に出来る限り近付くこと、ですね。

 

 来年は息子もいよいよ小学3年生。好奇心そのままに、ポケカを含め多種多様な遊びを吸収し続けている彼に、「『特撮卒業』のその時」は果たしてやってきてしまうのか。父親として、また特撮オタクの端くれとして、心して見守っていかねばと思っているところです。

 でもあれですね、こうしてブログを通じて1年を振り返ってみると、正直ちょっと億劫なときもある「ブログを書く」という行為に対して凄く前向きなマインドが湧き上がってくるのが分かりますね。よーし、2023年も書くぞ、ブログ。

 来年の今頃、このブログには一体どんな記事が残されているだろう。我が事ながら、楽しみに待っているもう一人の自分がいます。