僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

息子(小2)、『シン・仮面ライダー』にハマり過ぎてキッズケータイに録音を始める。

 

 「さすが緑川の最高傑作……!」

 

 息子が思いのほか、『シン・仮面ライダー』にドハマりしておりましてですね。

 

 この間テレビで放送された冒頭30分のいわゆる「クモオーグ編」の録画を繰り返し見ては、その独特な台詞回しを嬉しそうに再現する。クモオーグが戦いながらペラペラ喋るの、僕は正直言って違和感しかなかったんですが、息子はその「喋り」が楽しくてたまらんようです。怪獣とはまた違う「怪人」の魅力に目覚めた、といったところでしょうか。

 

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 『シン・仮面ライダー』の音楽も好きみたいで、令和の小学生が例の「♪仮面ライダー 仮面ライダー ライダーライダー」や「♪来る来る来る サイクロン〜」って50数年前のメロディをスキップしながら口ずさんでいる光景はなんだか可笑しみがある。息子は仮面ライダー、最近のシリーズは全然見てないのに「シン―」となると途端にこれですからね。

 映画自体は賛否両論のようですが、小学生にこういう届き方をしているならリブート企画の意義、まずはきちっと果たせているのではと思います。

 

 

 

 

 で、息子がおもむろに自分のキッズケータイを取り出して、僕に向かって「パパ、ちょっと黙っといてや」とこう言うわけです。

 一体何をしだすのかと思ったら、キッズケータイの録音機能を使って『シン・仮面ライダー』の冒頭30分、音だけでもいつでも聴けるようにと録音をし始めまして……

 

 いや、なんかそれ、まだテレビ番組を家庭で録画できない時代だった僕の親とかが子供の頃にやってたやつ……!

 「あんたらは便利な時代に生まれて良かったね〜、私らのときなんか……」って母親に散々聞かされました、音楽番組をカセットテープに録音してた話。で、あれでしょ、途中で「はよお風呂入って〜」とかいう誰かの声まで一緒に録音されて台無しになっちゃうみたいな。

 息子が録音している間、僕もじっと息を潜めておったのですが、途中で部屋に入ってきた嫁さんにも「シーッ!」と必死にジェスチャーで伝えて彼をアシスト。でも嫁さんの生活感あふれる声が入った『シン・仮面ライダー』、それはそれで聴いてみたかったな、今思えば(笑)。

 昭和だろうが令和だろうが、人間の考えることなんてそんなに変わらんのだなあと思わされます。ケータイを耳にあてて、録音した『シン・仮面ライダー』をニコニコと楽しむ息子。いつでも好きなときに聴けるのが嬉しくてしゃあないらしい。これでまた彼の台詞再現のクオリティも一段とアップすることでしょう。

 

 

 

 今まであまりライダーに触れてこなかった息子が『シン・仮面ライダー』にこれほどハマる理由。

 ウルトラマンの時とは違ってフィギュアを欲しがったりするのではなく録音……というところで言うと、ライダーと怪人の戦いで繰り広げられる言葉の応酬、「暴力」であることを強調したライダーのアクションとそれに付随する音、あるいは劇伴。それら耳から得られる情報によるところが大きいんですかね。本人によれば「仮面ライダーが戦ってるときに血がドバーって出るやろ?ああいうのがかっこいいねん」とのことですが。

 

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 ぶっちゃけ、僕はここ最近、身も心も『グリッドマン ユニバース』のほうで相当忙しいんですけど。息子はまた『シン・仮面ライダー』、見に行く気満々です。

 「どうせ同じお金払って見に行くなら『グリッドマン』がいいんだけどなあ」という気持ちを抑えつつ、次の休みは息子と一緒に『シン・仮面ライダー』ですね、多分。映画の冒頭30分を大胆にもテレビで放送したPR戦略、少なくとも我が家には抜群に効き目があったことをここに書き残しておきます。