僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな7歳の息子とのウルトラ備忘録です。

【あなたとトクサツ。-第8回-】「はじまりのウルトラマン」がつなぐ夢

 「あなたとトクサツ。」第8回のゲストは、普段から当ブログに何度も訪問してくださっている読者のおひとり、るはまさん(id:JC-dddd)です。

palette-7.hatenablog.com

 るはまさんのブログ「rainbow」では、「好きなこと、色々かきます」のキャッチコピーそのままに、るはまさんの日常の気づきや出来事が赤裸々に、かつ自然体に書かれています。

 ついダラダラと書いてしまう僕としては「こういうブログのスタイルもあるのか」と思わされるのと同時に、短い文章の中に日々の感情をスッと入れ込んで表現されている辺りはちょっと羨ましくもあり。読んだ後にほんのりと余韻が残る素敵なブログです。

 るはまさんは僕の書いた記事も過去のものまで遡って読んでくださっており、ここで改めて感謝申し上げたいと思います。本当に、いつもありがとうございます。

 今回は、そんなるはまさんの「はじまりのウルトラマン」と、そこから生まれた「夢」に関するお話。それでは「あなたとトクサツ。」第8回です。

 

 

 

 

ルトラマンからもらったもの

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第8回:るはまさん

 

 私が最初に特撮にハマったのは6、7歳の時。 父の影響でウルトラマンに興味を持った兄弟と一緒にYouTubeで見ていました。

 

 最初に見たのは『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』。ストーリーはよく理解できないまま見ていましたが、ウルトラマンに夢中になったことはとてもよく覚えています。

 

 その次は『大決戦!超ウルトラ8兄弟』。ただ、メビウスがブロンズ像になるシーンで怖くなって見るのを辞めてしまいました。それから、たまたまYouTubeでみつけたタロウvsバードンの映像もトラウマになり、しばらくウルトラマンから離れることになりました。

 

 ウルトラマンに復帰するきっかけになったのは、兄弟がまたウルトラマンに興味を持ち『ウルトラセブン』、『ウルトラマンメビウス』を見始めたことです。

 

 その頃の私は「なんか流れてるし、見るか〜」くらいの感覚でしたが、その後に『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を観て、セブンの息子のゼロに興味を持ちました。色々調べてみたところ、ベリアルの息子が主人公の『ウルトラマンジード』の存在を知り「見てみたい」と思いましたが、それが2018年7月。放送が既に終わったタイミングでした(今思うとAmazonプライムで観ればいいと何故気付かなかったか…)

 

 なのでとりあえず『R/B』、『タイガ』と続けてYouTubeで見る事に。『Z』と『トリガー』の頃は見る時間が取れなかったのと、特撮を卒業するタイミングになっていたので見ませんでした。 (ただ『Z』にジードが登場したと知った時は後悔しました)

 

 本格的に復帰したのは今年に入ってからです。 ふとRyoさんのブログが読みたくなり、そこからまたウルトラマンの沼に落ちました。

 

 それから一気に『ギャラクシーファイト』、『ウルトラマンジード』、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』、『ウルトラマンメビウス』、『ウルトラマンレオ』、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』、『ウルトラマンZ』、『モスラ』と視聴し、また特撮が大好きになりました。

 

 私には、小さな頃から何度も諦めていた夢がありました。一つ目は「物語を作る仕事をしたい。」二つ目は「ウルトラマンになりたい。」 ただ、とてもじゃないけど女優さんになりたいとは思えない、スーツアクターになるにも運動音痴なのです。

 

 それならば、ウルトラマンを作る側に回りたい。 それで、一つ目の夢を諦めずに追いかけてみようと思いました。私にとって特撮(ウルトラマン)は私は私だと認識させてくれるもの、そして勇気をくれるものです。

かの役に立つ仕事

―るはまさんは、はてなブログを通じて知り合うことができたお友達の一人です。以前から僕のブログを読んでくださっていたこと、また今回の企画に参加していただけたことも非常に感謝しております。今回は、るはまさんの「特撮と人生」について詳しくお伺い出来ればと思っております。よろしくお願いします!

るはまさんが最初にご覧になったウルトラ作品が『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』とのことですが、まずこの映画に夢中になった理由について是非教えていただければと思います。

 よろしくお願いします!

 もう10年以上前のことなので詳細は覚えていませんが、まずは幼かった私でもストーリーを理解できたくらいに簡潔だったということですね。

 一番夢中になったのは、「宇宙を股にかけて」戦うゼロの姿です。 それまでウルトラマンを見たことはなくても「地球の為に戦う」というヒーローだということは知っていて。 自分が行ったことも無ければ、別宇宙なので図鑑にも載っていない、そんな未知の場所で活躍するウルトラマンゼロに夢中になりました。

 

―分かりやすいストーリーは、子供の頃にのめり込むには大切な要素の一つですよね。 特にゼロはキャラクターも「THE・主人公」という感じで(笑)、うちの息子も何度も決めセリフを真似したりしていました。まさに宇宙を股にかけて戦うゼロが、るはまさんにとっての「はじまりのウルトラマン」だったんですね。

『超決戦!ベリアル銀河帝国』の中で、るはまさんが特に気に入っているシーンはありますか?

 特に好きなシーンは、ラストの人々の光が集まり、ノアも力を貸し(?)ゼロが復活しウルティメイトゼロになったところです。

 その直前までエスメラルダを守る為シールドを張り、ゼロのカラータイマーが切れ、それでも諦めずに守ろうとすると光が集まって来て…。 今見返してみて、「力強く崇高な意志」とはこのことを言うのかと感じました。

すすめ! ウルトラマンゼロ

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 それから、序盤のゼロが別宇宙に飛び立つシーンも好きです。父親であるセブンとの会話も、挿入歌も含めて好きですね。 挿入歌の「すすめ!ウルトラマンゼロ」は私の中でウルトラマンの曲としては5本の指に入るくらい好きな曲なんです。 ゼロは今の私と同年代、更にウルトラマンに興味を持つきっかけになったウルトラマンなので「好き」という括りに収まらないですね。

 

―るはまさんにとって、ゼロは「はじまりのウルトラマン」であり、ヒーローとしても一際特別な存在であることがよく伝わってきました。

その後ご覧になった『超ウルトラ8兄弟』や『ウルトラマンタロウ』にトラウマを植え付けられ、ウルトラから一度離れてしまったとのことですが、復帰されるきっかけとなった『ウルトラセブン』と『ウルトラマンメビウス』はそれぞれ作品のどんな部分に惹かれたのでしょうか?

 当時『ウルトラセブン』と『ウルトラマンメビウス』は兄弟が観ている横で、ちらっと見ている感じでした。正直言うと、兄弟の好きなエピソードだけしか観ていなくて。だから最初はウルトラマンヒカリの存在を知らなかったんですよ(笑)。

 『ウルトラセブン』を見た頃、「ゼロがどんな戦い方をしていたか」などゼロに関する記憶は薄れていたのですが、スラッガーを使うのを観て既視感を感じたり、その切れ味にびっくりしたり…。

 あと、「アンヌ隊員はヒロインだからダンと何かありそうだな」と思いました。ただ20話くらいで兄弟が『セブン』に飽きてしまったのでその後は分からないままで…。

 『ウルトラマンメビウス』は第1話~第4話だけを観て、その次に20話を観たので、大事なところをすっ飛ばしていました。いつの間にかGUYSの人達が仲良くなっていてびっくりした思い出があります。

 ヒビノ・ミライを好きになったきっかけが第36話「ミライの妹」です。

 「ウルトラマンは兄弟というものに思い入れがある」という話から、「ウルトラ兄弟も血が繋がっていない」という事を思い出しました。 私にも兄弟がいて大切な存在なので、「カコちゃんの兄」として振る舞うミライを凄く応援したくなりましたね。後半でカコちゃんが他のサイコキノ星人と合流したシーンにはショックを受け、でもラストで小躍りして…。

 ただそのエピソードで兄弟が『メビウス』を観るのを辞めてしまって。私は最近になってあのカコちゃんが最終回までに再登場すると聞いて、1人で『メビウス』を全編観ました。 ミライのファンから、GUYSとヒカリのファンにもなりました。

 

―『メビウス』に関しては作品を通して描かれる「兄弟愛」が、るはまさんのご自身の環境とも重なっていたんですね。その思い出がずっと残っていたからこそ、後から全編を見返したときにより『メビウス』に愛着がわいたのかもしれませんね。また、子供の頃のゼロの記憶がセブンのアイスラッガーから掘り起こされたというエピソードは、セブンと親子関係にあるゼロがウルトラの新たな歴史を開いた史実にもつながるお話で、僕も同じゼロのファンとしてなるほどと思わされました。

本格的にウルトラに復帰されたタイミングで僕のブログを読んでくださったとのことで、ありがとうございます。お好きな作品が沢山ある中で、特にゼロがセミレギュラーとして登場している『ウルトラマンジード』に関してはどういった感想をお持ちですか?

 『ウルトラマンジード』の存在を知ったのは、ゼロについて調べていたら「ベリアルの息子」というキーワードにたどり着いたのがきっかけです。

 当時、他アニメの影響で「宿敵の子どもが、宿敵と対立している」設定が好きだったのですぐに興味を持ち観てみました。 真っ先に思った感想は「最高」でしたね。主人公のリクに対して思う事は、「ずっと家族を求めていたリク自身が、生みの親であるベリアルを葬らなきゃいけない」その運命というのはなんて辛く過酷なのだろうと。

 ゼロに対しては「今回の戦いで更に強くなったなあ」ということですね。 『ウルトラゼロファイト』での「守るべきものがある」という発言を受けて、今回の『ジード』でレイトはもちろん伊賀栗一家との触れ合いで守るべきものがより具体的になったと思いました。その辺りがクローズアップされた第7、8話と最終2話は半泣き状態で見ていました(笑)。

 

―僕も『ジード』をきっかけにウルトラマンに復帰したひとりなので、「運命をひっくり返す」リクの物語に感情移入されたというのはとても共感します。主人公のお株を奪うかのようにどんどん強くなっていくゼロもかっこいいんですよねえ(笑)。

「ウルトラマンを作る側に―」素晴らしい目標だと思います。ウルトラシリーズは物語のバリエーションが豊で、見ていると創作意欲が凄く刺激されるんですよね。自分が伝えたいメッセージを物語を通して描く…るはまさんの夢には、ご自身の「ウルトラマン体験」がそのまま反映されているのだと思いました。「物語を作る」というと、やはり脚本家を目指されているのですか?

 はい! 目指すは脚本家です。
 小さい頃から物語を作る仕事に憧れていて、でも「脚本家や、いわゆる芸術系の仕事はよほど才能や運に恵まれていないとどうにもならない」という印象があり諦めていました。しかしウルトラマンに復帰したことで、「ウルトラマンを作る仕事に就きたい」という思いが強くなっていきました。
 真っ先に思い浮かんだのはスーツアクターさん。 ただ、私は格闘技は出来ないし(そもそも今までの習い事もピアノのみ)体型にも自信がない。 監督さんは…ちょっと荷が重いかなと。
 私が一番好きなのは、物語を作ることです。でもそれだけでは「脚本家になろう」と決心は出来ませんでした。『ジード』の中で、リクが「人の役に立つ仕事が多すぎる。僕は将来いったい何になったらいんだ!」と言っていたシーンがあり、「もしかして脚本家も、誰かの役に立つのかもしれない」と思いました。 私の夢は、『ジード』や『サーガ』、『ゼロ』のシリーズのような、観た人に勇気や希望を貰える作品を作ることです。
 
―円谷プロの標語に「子供たちに愛と夢を」というのがあって、るはまさんはまさにウルトラマンから夢をもらったわけですね。素敵な体験を聞かせていただきありがとうございました。それでは最後に、るはまさんにとって「特撮とは?」を一言でお願いします!
 インタビューの中で色々考えながら、朧気にに見え始めているものなので最初の文章とは違いますが、私にとって特撮は「夢と絆」ですね。
 トレギアがキレてきそうですが、思いついたのがこれなので(笑)。
 「夢」は私の夢。「絆」は、小さな頃によく姉弟でパソコンの前でワーワー言いながらウルトラマンを観たり、最近では共通の話題が少なくなった兄弟ともウルトラマンの話で盛り上がったり…ということがあるので。だから私にとって特撮は、「夢と絆」をくれたかけがえのないものなんです。
 
―長時間のインタビューお疲れ様でした。るはまさんの夢を、僕も僕も陰ながら応援しております。ありがとうございました!

話を伺って感じたこと

 ウルトラマンを見ながら、自分も何かしらの手段でその制作現場に入ってみたいと思ったことは僕も一度や二度ではありませんが、るはまさんのようにそれをはっきりと「自分の夢」だと言い切れるほどの情熱は無かったかもしれません。

 小学生の息子と一緒にテレビの前で「楽しむ側」の人間として、「ウルトラマンの脚本家になりたい」という夢を持っていらっしゃる方とお話をさせていただけたのは凄く嬉しかったですし、応援したい気持ちにもなりました。他人に夢を語るというのは、とても勇気の要ることです。「この企画を立ち上げて良かった」と思えたことがまた一つ増えた気がします。

 るはまさんにとっての「はじまりのウルトラマン」であるゼロは、僕にとっても推しキャラの一人で。

 僕がゼロをいいと思った最初のきっかけは、『ジード』の3話。市街地を舞台に戦うゼロのかっこ良さに惚れてしまったんですね。しかし、るはまさんのそれは「人間の知り得ない未知の空間で戦うゼロへの憧れ」だったという、この違い。まさに「宇宙を股にかけて戦う」ゼロの魅力が表れているなあ、と。ほんと、どこにでも出てくるからあの人(笑)。

 子供の頃に何となく見ていたウルトラマンのおぼろげな記憶が、大人になってから見返すことでまるでパズルのピースを一つひとつ合わせていくようにはっきりとした形になっていく。

 兄弟が見ている横で何となくウルトラマンに触れていた子供の頃とその魅力を再発見した今がつながって、「脚本家になりたい」という夢に昇華したというるはまさんのお話は、ウルトラマンというコンテンツを愛するファンの一人としても胸が熱くなりました。是非、夢を叶えて欲しいですね。

 「私を私だと認識させてくれるもの」としての特撮―。自分の好きなものに対して真正面からそんな風に表現できる人生のお話に、僕は目一杯の拍手を送りたい気持ちになったことを最後に記しておこうと思います。

 

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