僕が僕であること(仮)

ジードとルーブが大好きな4歳の息子とのウルトラ備忘録です。

ヒーローショーを厳しめに見てしまう親の心境

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 14日の日曜日、大阪は八尾市にあるプリズムホールで開催された『ウルトラマンライブ』なるものに家族で行ってきました。

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 最近のウルトラシリーズでは、TVシリーズの撮影が終わった10月頃からこういったイベント中心のスケジュールを組むのが定着してきています。僕たち家族が行った八尾公演の目玉は、何と言っても現在放送中の『ウルトラマンR/B』で主役を務めるカツミ(平田雄也さん)とイサミ(小池亮介さん)の登場。現行のシリーズのキャストを生で見られる絶好の機会だけあって、会場は我が家も含めウルトラマン大好き家族で大賑わいでした。

 

ご本人が登場するとなれば…

 前作『ジード』の撮影が終了した去年の10月頃から、息子と一緒にウルトラマンのイベントへ出向くことが非常に増えました。僕が子供の頃に見ていたショーとは一味も二味も違う凝った演出、会場全体を巻き込んでいくライブ感が楽しい。何より、実物のウルトラマンを目の前にした息子の驚きっぷりと喜びようを見るのが面白いです。

 イベントと言っても、無料のショー+ヒーローとのハイタッチ会だったり、実際のキャストが登場する劇場版の舞台挨拶、『ウルトラマンライブ』のように大きなホールを貸し切った有料のものなど種類は様々。中でもやはり実際のキャストが登場するイベントは少々無理をしてでも行かなきゃという気になります。

 昨年、うちの近所の住宅展示場で行われたショーに『ジード』の主人公・朝倉リク(濱田龍臣くん)が登場すると聞いたときは急いで休みを取りましたから(笑)。正直、着ぐるみのヒーローショーだけだと息子の付き添いという比重が大きいのですが、あのリク本人が来るとなれば話は別です。大勢の子どもたちを前に、俳優・濱田龍臣としてではなく完璧に朝倉リクを演じきる様子は見ていて感動すら覚えてしまいました。そして、テレビの中にいる人が自分の目の前にいるという体験をこんなに小さな頃からできる今の子どもたちが羨ましいぞ、とも。

 息子もやっぱり「あのリクに会えた」という経験は忘れがたいものだったようで、今でもショーが行われた住宅展示場の横を通る度に

「ここリクおるんやでー!」

と、とっても大きな声で報告してくれます(笑)。

「本物」のウルトラマンがそこにいる

 父親である僕は順調に年を取り特撮オタクになり、息子と一緒に見るヒーローショーを擦れた目線でしか見ていませんでした。「あー、今日のオーブの中の人は足短いな」とか「さっきのジードのスーツめっちゃ傷んでたな」とか(笑)。僕にとっては、撮影用の正規のスーツを古谷敏さんなり岩田栄慶さんなりが着ているそれが「本物」のウルトラマンだという認識ですから、子ども用のショーはあくまで子どもが楽しめればいいものなんだと区別していたのです。

 ただ最近ようやく気付いたのは、先述した湊兄弟や朝倉リクに限らず、ショーに出てきたウルトラマンたちも息子にとってはどれも紛れもない「本物」だということです。

 TVに出てくるウルトラマンを見ながら、「このゼロに会ったでー!」「ロッソとブルおったなー!」といつも以上に大喜びする息子。ああそうか、この子にとってはこの間見たちょっとくたびれたスーツのウルトラマンたちもちゃんとした本物なんだ。だからあんなに本気で「がんばれー!」って応援できるのか。そんな素晴らしいヒーローショーなのに、なんてつまらない見方をしていたんだ僕は。

 それからというもの、息子と行くウルトラマンのショーに対する僕の視点が少し変わってきました。例えそれがどんなに小さな会場で行われるショーであっても、ウルトラマンとして子どもたちの前に姿を現すからには限りなく本物に近づいて欲しい。近づくべきだと。

「子どもたちに愛と夢を」

 そんな気持ちで見ていると、それぞれのウルトラマンの微妙なポージングの違いやアクションシーンのキレを一つひとつ採点してしまうように。「今のタロウのジャンプは素晴らしい!」「いや、ゼロはそんな光線の撃ち方しないぞ」などと心の中で好き放題呟いています。スーツの劣化やアクターさんのミスは仕方ないので採点対象外。…ほんと、そろそろお前何様やねんとツッコまれそう(笑)。

 でも、昨日の『ウルトラマンライブ』や、ひらかたパークで開催されているショーは、その辺りのクオリティがとても高いと思います。演者の方たちは、それぞれ自分の演じるウルトラマンのことを熟知しているのでしょうね。特に今活躍しているロッソとブル。カツミとイサミのあのゆるい感じを再現しつつ怪獣と戦うシーンを演じなければならないので押し引きがとても難しいだろうなと思うのですが、スーツの上からでもちゃんとカツミとイサミに見えるのだから大したものです。

 「子どもたちに愛と夢を」。これはウルトラシリーズを制作している円谷プロの標語です。僕たちが見ているヒーローショー、あの分厚いスーツを着ながらのアクションは相当な激務だと聞きます。ウルトラマンが大好きな子どもたちの夢を守るための闘いである、と言えるのかもしれません。そんな顔も名前も分からない人たちの必死の努力が、フィクションの中のヒーローを現実の世界へ昇華させている。

   僕はひとりの特撮好きの父親として、そのことを心に刻んでおくと共に、これからも舞台で躍動するウルトラマンたちの頑張る姿を目に焼き付けていかねばとこれまたオタクらしい謎の使命感に駆られるのでした。