僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

2023年。夏と聖地とウルトラマン。

 

 

 「割り勘でいいか?ウルトラマン」

 

 

 ここ居酒屋なんですけど、どこだか分かります?

 勘のいい方なら「お、なるほどね」となる場所。

 ……そう!『シン・ウルトラマン』で神永新二と山本メフィラス耕史が酒を酌み交わした「浅草・一文」についに行くことができたのです。

 

 はい、僕の人生最大の目標、ここに見事達成。掛け値なしにもう死んでもいいです。

 「君の話次第だメフィラス……」最高の場所で息子(小3)と「シン・ウルトラマンごっこ」も出来た。これなんだよ、これが「聖地」なんだよ。もうね、多幸感で体が浄化されそうでしたよほんと。

 

 映画を見てから「死ぬまでに一度は行かねば……!」とずっと恋い焦がれていた場所。地球人の文化を積極的に学んでいたメフィラス、居酒屋を選ぶセンスもさすがだなと思いましたね。まさに映画で見たまんまのいい雰囲気。店内に五木ひろしの「小鳥」はかかってなかったし白石和彌監督が大将というわけでもなかったけど、出された料理はどれも非常に美味しく、聖地とか関係なくもう1回行きたいなあと思わされるお店でした。

 

 ちゃんとした大人の居酒屋で、小学生の息子は食べられるものが少なくちょっと可哀想でしたが……(笑)。まあでも、人生初の居酒屋がシンウルの聖地というのも悪くなかろう。

 

 

 

 

 

「君は浅見弘子君なのかー!」

 『シン・ウルトラマン』のもうひとつの聖地。ここも死ぬまでに一度は探訪したいと思っていた場所。

 丸の内のビル街。まさにここが、あの巨大・浅見弘子が闊歩していた場所!

 iPhoneにダウンロードした映像とにらめっこしながら、お店の看板やビルの形状を照らし合わせて必死に探しました。

 でっかい荷物を抱えた親子が「あー、ここ!ここやで!」などと関西弁丸出しで大声張り上げながら、現地の方々から見たらさぞかし不審人物だったことでしょう(お恥ずかしい限り)。でもでも、まさにフィルムの中の「あの場所」を見つけたときの快感と言ったら筆舌に尽くし難いものがありました。

 ちゃんと映画と同じアングルで。

 

 「み、見える……俺には巨大・浅見弘子が見えるぞ……!」

 

 丸の内のビル街の真ん中でこんなにはしゃげる小学生も珍しい。

袋が新しい聖地に

 息子との東京2人旅。メインイベントは『シン・ウルトラマン』の聖地巡礼、ではなくこちら。ウルトラヒーローズEXPO2023サマーフェスティバル!

 

www.bokuboku12.net

 ちなみに昨年のウルサマのレポはこちら。ははは、息子1年前も同じシャツ着てますね(笑)。

 

 『ブレーザー』の第1話「ファースト・ウェイブ」で舞台となった池袋の街。ウルトラファンにとって池袋というのはウルフェス時代から思い入れの深い場所ですが、こうして劇中でウルトラマンや怪獣が実際に戦ったとなると街そのものへの目線がまた一段と変わります。

 

 ウルサマファンにはお馴染みの通路まで聖地化していて、みんながヒルマゲントになりきって写真を撮っている様子がとても微笑ましかったですね。いやぁ、この印象的な景色をわざわざロケ地に選んだ田口監督はやっぱりファン心理を分かってらっしゃるというか、盛り上げ方が上手いなと思います。

 

 展示の写真撮影はほとんど息子に任せていました。よって極端な煽りのアングル連発。彼の中の「特撮の血」が騒ぎに騒いでいたのがよく分かります。

 というか、会場の人混みが凄まじく僕みたいな大人が時間をかけて写真を撮れるスペースがほんとに全然無かったですね。ひたすら歩き回ってゆっくりと写真を撮れた何年か前のウルフェスが嘘のような盛況ぶり。ここ数年はずっとですが、ウルトラシリーズの勢いをまたまた肌で感じてしまいました。

 

 そんな中、意地で撮ったアースガロン。実物の迫力に勝るものなし。

 

 SKaRD CP、恐らく画面に映っていないであろう細かいところまで小道具の作り込みが異常でした。「冷蔵庫の中身は必ず記名すること!」ステッカー、グッズ化してくれないでしょうか。割りと本気で色んな会社に需要ありそう。

 

 年に一度のウルサマをひたすらにエンジョイする息子。『ブレーザー』は例年のシリーズに比べても特に彼のツボにハマっているようで、ウルトラ熱も全体的に高まっている中での遠征だったので非常に楽しめたようです。

 来年は彼も小学校高学年になっているのですが、また一緒に行ってくれるかなあ。……と、この手の心配ももう何年目なんだという感じで。多分普通に行ってそう。

 

 この中でわざわざ「アストラ」のロゴに目をつけるのが「らしい」なあ、と。

 

 実物のヒルマゲントに歓喜し、久々に聞くキッズたちの「がんばれー!」に涙したライブステージ。例年の若くて元気いっぱいな主人公とは違い、子供たちを前に常に落ち着いた振る舞いを見せるゲントからはヒーローとしての風格を感じました。

 

 

 

イ・ベスト・ウルトラマン

 

 宿に帰ってもまだやってる息子。

 

 ブログでも何度か記事にしていますが、今年で小学校3年生になる息子のウルトラマン熱、もしかしたら過去最高を更新しているかもしれません。

 毎週のように新怪獣が登場する『ブレーザー』。一番新しい予告編をYouTubeで繰り返し見るんですよね。次回、ニジカガチというちょっと中ボスっぽい怪獣が出てくる「虹が出た(前編)」の予告、ナレーションをソラで言えるほど何回も何回も見ています。「ブレーザー、面白いよなあ」と僕が言うと、「そりゃそうやで〜。だって毎回新しい怪獣が出てくるんやで?今まであったかそんなん」といかにもオタクっぽい口調で。こ、これが特撮キッズの偽らざる本音……!

 そして新怪獣たちはもちろん、これまでのどのウルトラマンとも明らかに違う個性を持ったブレーザーは、まさに息子にとっての「マイ・ベスト・ウルトラマン」になる可能性を秘めている。お面を被ってからの「なりきり度」って言うんですか?もう何年もウルトラマンを見てきた息子の集大成を見ているような気分です。

 

 僕も大人になって、子供の頃のように夏休みを全力で満喫!……とはさすがにいかなくなりましたが、少しでもこうして記憶に残る旅が出来て良かったなと思います。ウルサマも毎年行きたいけど、浅草・一文は息子がもっと色々な食事を楽しめるくらい大きくなってからまた一緒に行きたいですね。もちろん、シン・ウルトラマンのフィギュアと指人形持参で。

 2023年。夏と聖地とウルトラマン。来年の夏もまた今日みたいなブログを書きたいものです。