僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

息子(小3)の純なウルトラマンへの「好き」に救われた話

 

 まだまだ小さいなあと思っていた息子も、今年の4月から小学4年生になるんですって。……しょ、小学4年生?!もう高学年じゃんか……(信じられない)

 

 今日はそんな、着実に大人への階段を登っている息子(小3)に、僕がいわゆるひとつの「禁断の質問」をうっかりしてしまったというお話。

 

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 この間も、例によって例の如く息子と映画館へ見に行ったんですよね。『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』。

 実はもう3回目です。息子はまだあと劇場で2回は見たいと言うております。ねえ君、映画1回見るのに一体いくらかかるのか知ってるかい?

 その日の帰り道。

 思えば、『ジード』が始まって息子と一緒にウルトラマンを見始めてから早7年。まだ「赤ちゃんみ」の残る3歳だった息子が、いっちょ前に自分のことを「俺」呼びする小学4年生になるくらいの割と長い年月が既に経っているわけです。それでも息子は、周りの子たちがみんな子ども向けの特撮番組を当然のように卒業していく中、まだまだウルトラマンが大好きで。

 で、もちろんそのこと自体は一向に構わないしむしろ歓迎なんですけれども、本当に単なる僕の父親としての興味本位で「禁断の質問」を投げてしまったんですね。

 

 「そろそろウルトラマン、飽きひんの?」

 

と。突然の質問に息子、一瞬キョトンとしていました。

 

 

 

 

 僕も言った直後に「あ、いらんこと訊いてしまった」と思いました。この言い方だと僕が息子にウルトラマンの卒業を促しているみたいだ。自分が子供の頃に親に訊かれて最も嫌だったことの一つじゃないか。

 すると息子、そんな愚問に答えるまでもないと言わんばかりに、

 

 「いや飽きひんよ!次のウルトラマンも絶対見るで!」

 

と高らかに宣言。あっけらかんとした彼の態度にある意味救われました。

 じゃあもうひとつ……と、これもまあ意地悪と言えば意地悪な質問なんですが、「じゃあなんでそんなにずっとウルトラマンが好きなん?」とこう訊いてみたわけです。すると息子、

 

 「あのな、ウルトラマンはかっこええやろ?ほんで新しい怪獣のお人形が毎週出るやん?そしたらウルトラマンと怪獣の戦いを自分で再現できるやん?そ・れ・が!めっちゃ好きやねん」

 

とのことで。

 僕の語彙力では、このときの息子の「何を今更この俺に訊いてくれとんねん」と言わんばかりの呆れ返った表情までを文章で表現しきれないのが何とも口惜しいところですが……

 でも何と言いますか、息子の口からウルトラマンに対するあまりにもストレートで純な「好き」の理由が返ってきたのは率直に嬉しかったですね。身体は大きくなっても、根っこの部分には3歳の『ジード』の頃、ウルトラマンの存在を信じていたあの頃から変わらない気持ちがあり続けているんだなあと思って。最近はたまに「ウルトラマンって中に人が入ってるんやろ?」みたいなことも平気で言ってきたりもするんですけども。「いやいや、中に人が入ってるから凄いんやんか」と(笑)。これくらいの次元で息子とウルトラマンの話ができるの、長年の特撮オタクにとってはなかなかに楽しい日常です。

 

 

 

 僕も思ったことがすぐ口に出るタチでして、常日頃から「ああ、あの時あんなこと言わなければ……」と過去を振り返っては反省ばかりしています。ただそれにしても今回ばかりは、もしかしたら息子に「え、俺もそろそろウルトラマンを卒業すべきなのか?」みたいな余計なことを考えさせてしまう可能性もあったので、その辺ちゃんと考えて喋らにゃいかんなと。息子の純なウルトラマンへの「好き」の気持ちに傷をつけてしまうところでした。

 

 今は「ブレーザーがウルトラマンで一番最高!」と言っている息子。しかしこれ、昨年も一昨年もデッカーとトリガーで同じこと言ってました。一番新しい作品が常に自分の最高を更新し続けているなんて、こんなに理想的なコンテンツとの出会い方もまあ無いよなあと思うんです。どうか君の中にあるウルトラマンへの「好き」の気持ちをこれからも大切に育んでいってほしいぞ。

 そして来年の今頃、息子が「最高!」と口にしているかもしれないウルトラマンは一体どんな名前でどんな姿形をしているのか。次のウルトラマンに関する情報を親子で心待ちにする日々です。

 

 ちなみにツブイマで配信された劇場版ブレーザーにはそれらしき映像等は付いていなかったですね。我が家ではこのようなやり取りもあったため、息子が「なんで新情報無いねん!」と勝手にツブイマへのヘイトを溜め込んでいます(笑)。