こちら、息子(小3)が冬休み新聞に描いたゴジラのイラスト。うむ、マイゴジの特徴をなかなか上手に捉えておる。
彼の小学校では、夏休みと冬休みにはそれぞれの出来事をまとめた新聞を書くのがお馴染みの宿題となっているようで。
夏休みのときも記事を書きましたが、息子がクラスのみんなに発表する思い出として何をピックアップするのか、親としては結構楽しみだったりします。
冬休み新聞に採用されたのは、『ゴジラ-1.0』を見に行ってゴジラのカッコ良さにシビれたという話。あともう一つが、この間僕と新幹線に乗って東京に遊びに行った話でした。その一文目。
「ぼくはパパと男旅にいきました」
「男旅」ですって。いやあ、いい言葉を選ぶなあ。さすがだぞ小学3年生。
この「男旅」という表現、僕は驚かされたのと同時に父親としてたまらなく嬉しかった。息子の何気ない言葉選びが僕たち親子の関係性をくっきりと浮かび上がらせてくれている。だって少なくともあの東京遠征の間、僕と息子は親と子じゃなくて「男同士」だったってことでしょう?
この言葉を息子から引き出せただけでも、遠路はるばる東京まで行った価値があったってもんです。
僕もね、特にウルトラのイベントに行くときは、息子とは親子というより友達同士。同じ目線に立って楽しんでいます。
ただ一方で、親子はどこまで行っても親子であるというのも事実です。息子に対しては旅行中であっても良くない言動があればその都度注意しますし、当然厳しく叱ることもあります。息子は関西で言うところの「調子乗り」な部分があって、大人から見てそれはあかんやろってことも結構あるので公共の場で僕に泣かされることもしばしば。その辺りの、「取っ払ってはいけない壁」については自覚的なつもりです。
そんな中にあって、今度は息子の方から僕に目線を合わせてきている。なんかこう、彼が一生懸命背伸びしている感じと、その背伸びがいよいよ大人の僕に届いてきている手応えが「男旅」の二文字から伝わってきたんですね。親バカですが、凄い成長ぶりだなあと思って。
僕も子供の頃、父親に対して「男同士」という感情を抱いたことは何度もあります。うちの父親も特撮が好きだったり、当時ブームだったミニ四駆で一緒に遊んでくれたりしていましたから。
でも「男旅」だなんてねえ、照れくさくて絶対言えなかった。こういうウェットな表現をサラッと使える息子、普通にかっこいいと思う。
僕はこれからまた何度も息子の成長を感じる瞬間に出くわすのでしょうが、今回の「男旅」に関してはちょっとターニングポイントというか、自分の中で明確な区切りだった気がしています。嬉しすぎて仕事中とかにも思わず笑みがこぼれたりしてね。傍から見たら気持ち悪いでしょうけど(笑)。でも息子の成長を見届ける喜びを噛み締められているこの人生、案外悪くないよなという感じです。息子よ、これからもどんどん行こうぜ「男旅」に。