その日の朝は、うんと嬉しい朝でした。
僕、普段は家族がまだ寝ている時間に家を出ているんですけどね、その日だけはまるっきり違っていたんです。
" ある知らせ " を聞いて、まるで藤子不二雄の漫画の主人公みたいにびゃっと布団から飛び出してドタドタ階段を降りてきた息子(小5)。彼とがっちり抱き合って、それから会社に向かいました。今思い返しても、僕の人生でトップ5に入るほどの気持ちのいい朝だった、ということは言えるかもしれません。
息子ちん、繰り上がってた!
— Ryo (@ryo_nf3000) 2025年5月26日
良かったねえ……明日の朝喜ぶだろうな( ^ω^ ) pic.twitter.com/L2rSZSjU0o
ウルトラリーグチャンピオンシップ in Japan、繰り上がり当選通知――。
「ウルトラマンカードゲームの初代日本一を決める大会」と銘打たれたこのイベントに一度は落選していた息子。500名を超える当選者の中から一定数のキャンセルが出ないと繰り上がるチャンスは無さそう……というところで、もう出場は諦めるしかないのかと落胆していただけに、この突然の知らせに朝っぱらから親子で狂喜乱舞していたというわけです。あるんですねえ、こんなことが。
うそん。 pic.twitter.com/Sasc8O3615
— Ryo (@ryo_nf3000) 2025年5月21日
なぜかって、実は彼よりも僕のほうが先に繰り上がりで当選してしまっていたという……(笑)。
いやもうね、今だからこうやって笑って話せますけど、僕の繰り上がり当選を知ったときの息子の暴れっぷりったらなかったんですよ。最初に両方落選だったときは「せめてどっちかが当選していれば会場には行けたのになあ」と言い合っていて、だから僕としては「これで一緒に池袋に行く理由ができたな!」のつもりで繰り上がり当選のことをLINEで伝えたんですね。
そしたら息子、リビングのソファに三角座りして「なんでパパだけやねん……」とポロポロ涙流してたみたいで。挙句の果てには「もう学校行きたくない!」とか言って嫁さんを困らせていたんですって。僕があとで嫁さんに「ただでさえ忙しい朝に余計なことをLINEすな!」と散々怒られたことは言うまでもなく(ノ∀`)
まあ息子の気持ちをちゃんと考えてあげられなかった僕が100%悪いんですが、こういうエピソードもありだったので息子の繰り上がり当選には本当に胸を撫でおろすばかりでした。
そんな中で彼の成長を特に感じたのは、自分だけ当選できなかったタイミングで散々泣いた後に、ちゃんと自分の中で折り合いをつけて前向きなマインドを取り戻すことができていたということです。傷心しているであろう彼に僕が仕事終わりに電話をかけたら、思いつく限りの文句を散々吐き出してスッキリしたのか
「でも、これからパパの最高の練習相手になるから、絶対頑張ってな!」
って最後綺麗に締めてくれました。
「最高の練習相手」だなんて、傷心中の小学5年生からはなかなか出てこないフレーズですよねえ。成長過程にある息子からそんな男前な言葉を引き出してくれているウルトラマンカードゲームには父親として、またユーザーの1人としても改めて感謝しなければいけません。そしてこのマインドを持てたからこその滑り込みの繰り上がり当選だった……と、今はそういうことにしておきましょう(笑)。
兎にも角にも「親子でチャンピオンシップ出場」の夢が叶ったので、これから何をするかと言えばとにかく練習あるのみです。
チャンピオンシップは普段カードショップで行われている大会とは違い「2デッキBO3」という形式で行われます。簡単に言うと1人のプレイヤーにつき2つのデッキを持ち寄って3試合制2戦先取で勝敗を決定するという形ですね。
僕も息子も、微調整はしつつもこの半年ほどずっと同じデッキを握り続けているので、2つ目のデッキを何にするかで今この瞬間も悩み続けています。デッキへの理解度や練度が物を言うウルトラマンカードゲーム。ここでどんなデッキを選択し、どんな相手を想定してプレイスキルを高めていくかが最終的な勝敗を左右すると言っても過言ではありません。
息子のフレーズを借りるとするならば、「親子でお互いにとっての『最高の練習相手』になろうぜ」といったところでしょうか。ウルトラマンカードゲームが始まってからのこのおよそ半年間で蓄積された知識や経験を本番までにしっかりシェアしていきたいと思います。僕はともかくとして、息子は優勝や入賞の回数も豊富な強豪プレイヤーですからね。頼りにしてるぞ。
あと、当日揃って元気に東京へ行けるよう体調管理はしっかりとね。これ、一番大事。
息子よ、当選通知で大喜びの朝だけじゃなくて普段からそれくらい早起きしてみぃ!( ^ω^ )
練習のし過ぎで体調崩してもパパは置いてくからな!( ^ω^ )
当選が決まってからの息子、いつにも増してやる気満々です。この一世一代のチャンス、普段ウルトラマンカードゲームをプレイしていないあなたも良ければ応援してあげてください。