僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

ティガブレーザーと僕

 

 

 思えば、昔から「勝ち方」にはこだわるタイプだったのかもしれません。

 

 

 2000年代後半に活躍した藤川球児というプロ野球選手が大好きでした。

 オールスターの大舞台で、オール直球勝負で小笠原道大やアレックス・カブレラといった当時の名だたるスラッガーたちからバッタバッタと三振を奪う様。一方で、直球へのこだわりが仇となり浴びたタイロン・ウッズや村田修一からの痛恨の一撃。

 文句のつけようがない完璧なねじ伏せ方を見せたかと思えば、たった一球でチームに致命的な敗北をもたらすこともある。通算245セーブの実績もさることながらこの「表裏一体」が彼の唯一無二の魅力だったと今なら振り返ることができます。

 

 息子(小4)とハマっているウルトラマンカードゲーム(以外UCG)。

 ティガブレーザーというデッキがあります。今年に入ってから、大会に出るときは握り続けているデッキです。

www.bokuboku12.net

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 僕の過去2回のギャラクシーカップ優勝は、ティガとブレーザーがもたらしてくれました。

 正直、通算の勝率やトーナメントへの進出回数では息子はもちろん普段から仲良くさせてもらっているウルトラリーガーの皆さんに遠く及びません。いわゆる「雑魚」です。

 では、そんな雑魚がなぜメビヒカやゼロ、ロッソブルと言った流行りのデッキを練習せずに環境的には逆風に晒されているティガブレばっかり握っているのか。今日はその辺りを文字に残しておこうかと思いまして。

 最近UCG界隈ではデッキ解説のnote作成が流行っています。なのでこの記事はつまり、便乗です。ただ、雑魚のデッキ解説やプレイングの話に需要など無いでしょうから、これから僕がするのはお得意の思い出話です。「お前の思い出話になんか興味ねえよ」という方はここでスマホなりパソコンなりをそっ閉じされることをおすすめします。では。

 

 

 

 

「脳汁」基準

 

 僕がティガブレーザーを好きな理由はひとえに「ティガを強く使える」から、これに尽きます。

 


こいつがいなきゃ始まらない

 


フレーバーテキストの割に相手を思いやらない起動効果

 


昨年8月の体験会からお世話になっているカード

 登場時に別のラウンドのウルトラヒーローと場所を入れ替えることができるレベル3のゼペリオン光線、起動で対面のキャラのグレードをダウンできる同じくレベル3のマルチタイプ、ダブル運用でも相手キャラに-1000を自由に飛ばせるデラシウム光流。いずれも勝利に直結する超強力なカードたちです。

 元々ティガが好きなウルトラマンで、1弾の頃からこれらデッキの軸となるカードが配られていたこともあり、ティガをメインで使うことに迷いはありませんでした。

 

一生膝蹴り食らってるゲードス

 強いティガを更に強く使えるのが毎度お馴染み「SKaRDを作った男」です。

 このシーンを貼ってティガの1-2ダブルを立てておけば、それだけで対戦相手に圧をかけることができます。移動効果で先手を維持しやすいゼペリオンとの相性も抜群。5枚めくっている間のドキドキと「当たるか / 当たらんか」でお相手と大いに盛り上がるあの時間も含めて大好きなテキストですね。

 


イラスト好き過ぎる

 加えて、僕がUCGで最も好きなカードの1枚、レベル3のブレーザー(スパイラルバレード)の存在も大きいです。

 デッキトップを3枚めくって好きな順番に入れ替えてから対面キャラに-3000。見事に強いことしか書いていないこの潔さ。デッキトップの操作を-3000のコストみたいに書いてるテキストは日本語として非常に悪質で、他のウルトラマンには無い瞬間的な殺意が文面からひしひしと感じられるのが素晴らしい。

 

 ティガとブレーザーがそれぞれトリプルを要求するためデッキとしての安定性はあまり高くありませんが、その分決まったときの爽快感は唯一無二です。2弾発売当初はウルティメイトゼロを叩きつけるゼロブレーザーを組んでおりこちらも悪くはなかったのですが、SKaRDで乗ったときにより濃度の高い脳汁が出たのは圧倒的にティガだったので今日までティガブレーザーを握り続けている、といったところです。

 

近の戦い方

 こちらが現在使用しているティガブレーザーデッキです。ギャラクシー優勝6回の息子が使うメビヒカ相手に5割くらいは勝ってます、多分。

 

 特に新味のないリストですが、ゼットンと基本メタのレベル3ブレーザーについて一応触れておきます。

 


単デッキにはこいつ3枚で勝てる

 ゼットンは言わずもがな、単デッキやメビヒカ(と言いつつメビウスしか出てこないヤクザ)を殺すために入れてます。こいつがBP20000で立ち続ければ当然ですがかなり有利にゲームを進めることができます。

 2ラウンド目に適当に投げて瞬間20000で先手をとってからSKaRDを貼るも良し、4ラウンド目辺りで勝ちを確信したメビヒカ(と言いつつメビウスしか出てこないヤクザ)にギャフンと言わせるも良しの、意外と便利な1枚です。2枚入れているのは1枚じゃなかなかゼットンに会えなくて寂しいからです。


「あ、この子BP20000なんで先手もらいますね〜」

 


刺さりが良すぎてもはや外せない1枚

 基本メタのレベル3ブレーザーは、ゼットンと同じ「1枚で仕事をしてくれる便利枠」です。

 こいつも2ラウンド目に素出しすればレベル2に基本の多いメビウス相手に高い確率で先手をとってくれますし、素出しや2-3のダブル出しで後半の貴重な1勝をもぎとることがあります。スパイラルバレードに比べると殺意は低いですが1-2ダブルのブレーザーの進化先にもなるので腐りにくさも魅力ですね。

 メビヒカが相手の場合、2ラウンド目にゼットンを出して「ヒカリ出してみろやゴラァ(#゚Д゚)」と脅しをかけつつ、3ラウンド目にまんまと出てきたヒカリをこいつでシバくムーブがたまに決まります。相手は是が非でもヒカリをトリプルにしようと気合でデッキをめくってきますが、近頃はヒカリの枚数を絞ったリストが流行しているのでまあめくれません。万が一めくれたら「そ、そんなSKaRDのバッタもん許さないんだから……!(´;ω;`)」と負け惜しみを宣言してとっとと家に帰りましょう。


よくやるやつ


ヒカリがめくれたらちゃぶ台ひっくり返して即帰宅の図

 

 このように、ティガブレーザーは「2ラウンド目に遊びがいのあるデッキ」というのが最近の僕の感覚です。

 1-2ダブルで-2000ブレーザーを立てて先手を奪いSKaRD、という3キル狙いの正攻法も決まれば強いですが、大抵の場合3ラウンド目にカードが足りなくなり1ラウンド目に立てるゼペリオンの移動を強く使えません。「2ラウンド目で手札を消費せずに先手をとり、SKaRDを貼った3ラウンド目には1-2ダブルを立てる」が再現性と相手にかける圧のバランスが最も整った強い動きかと思います。

 あとこれは内緒ですが、BP20000のゼットンが登場すると対戦相手から8割の確率で笑いがとれます。更にBP9000に萎んだタイミングでももうひと笑いとれます。「笑いはとれないよりとれたほうが良い」は35年以上生きてきた僕の確かな人生観なのでみなさんも是非実践してみてください。

 

 

 

ィガブレの人

 

 ティガブレーザーの思い出話ということで言えば、やはり初めて優勝できた今年の元日のことが思い出されます。

 


息子に言われて採用したこいつが大活躍した

 実は、ギャラクシーカップにティガブレーザーを持って行ったのはあの日が初めてでした。なので練度どころか回し方もよく分かっておらず、3キル狙いでレベルアップしまくる無謀な戦法しかとれませんでしたが、初詣をサボった効果か毎試合抜群の引きでデッキが応えてくれました。予選で1敗したものの他の試合でははっきり言って負ける気がしなかったです。

 しかし翌々日のギャラクシーでは同じデッキを使い予選5連敗。32人中32位。天国から地獄とはまさにこのことで。大会の後「ほんまに同じデッキかこれ?」と枚数の配分など何度も見直してみましたが、まあ見事なまでに同じでした。あまりの落差に仲良しのウルトラリーガーの方が一緒に笑ってくれました。ほら、笑いはとれないよりとれたほうが良いって誰かが言ってたからさ……(言ってて虚しくなるやつ)。

 

 2度目の優勝は寝屋川で決めました。寝屋川のティガブレーザーです。地元じゃ負け知らずそう。

 


ゼロスラッガーは俺が殺る

 この日はゼロに対して無類の強さを発揮する敏速ブレーザーが大活躍でした。ティガと組ませるならレインボー光輪よりもこっちのほうが優秀と未だに思っています。

 ちなみに2度目の優勝の翌日のギャラクシーでは、定員64名参加18名で上位16名がトーナメントに上がれるゆるふわルールの中17位で予選落ちでした。このときはもう誰も笑ってくれなかったので自分ひとりで笑っておきました(惨めなやつ)。

 

 3月の戦績は割と散々で、初週に24人中3位だったのを最後にトーナメントには一度も上がれていません。9位、17位でギリギリ上がれずというのが本当に多くて割としんどいです。

 ただ、大した練度もなく目立った戦績を挙げているわけでもないのに、ずーっとティガブレを使い続けているおかげで「懲りずにティガブレを使い続けている人」としてウルトラリーガーのみなさんに名前や顔を覚えてもらえるようになりました。息子の影響も大きいとは思いますが、単純に嬉しいです。

 あと、ティガブレってやっぱり「勝ち方」に華があるというか、それこそ藤川球児が直球のみでプロのバッターから三振をバンバン奪っていたように、勝つときは相手を完膚なきまでに叩きのめすのでトラウマを植え付けられるのが快感なんですよね。実際に、僕のティガブレにゼペリオン / スパイラルバレード / デラシウム光流で3キルするいわゆる「圧殺ムーブ」を2回食らわされた方がいまして、なんかトラウマになってるみたいで、僕と当たるたびに「も〜またやん〜」って悶えてはります(笑)。

 

 家では息子のメビヒカ相手にこんな勝負をしたりしてますが、少しずつ勝率は上がってきています。やっぱりメビヒカをボコしたときの快感に勝るものはないですね。阪神が巨人を倒したら最高に気持ちいいのと同じ理屈です。「俺は強い!」って威張ってるやつほど倒し甲斐があるってもんよ。

 

 来月の終盤から始まる3弾環境までにもう1回くらいティガブレでギャラクシー優勝できたらなあと思っていますが、果たしてどうでしょう。

 試しに僕のティガブレを家で使ってみた息子が「パパ、ようこれでずっとギャラクシー出てんなあ。勇気あるわほんま」と驚いていました。せめてもの褒め言葉が「勇気」とは、お前もなかなか日本語を上手に使えるようになってきたのう。

 せやで、パパはずっとこれで勝負してきた。メビヒカなんぞそのうちボコボコにしたるわ。次のギャラクシーの決勝卓で待ってろな。