僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

ウルトラマンアークの映画を見た後、息子(小4)とするようになったこと

 

「パパが今日の大会で得たものはなんですか!はい、ちっちっちっちっ……」

 

「……えーっと、『やっぱりレインボー光輪はそんなに強くない』ってことが分かった!」

 

「う~ん、それもあるけどもう一個!はい、ちっちっちっち……」

 

 

 『劇場版ウルトラマンアーク 超次元大決戦!光と闇のアーク』を息子(小4)と観に行ってきました。

 

 

 良くも悪くも大作感のない、テレビシリーズのあたたかい空気を引き継いだ親しみを感じられる映画だったという印象です。1回目はアークのグリーディング付き、2回目は舞台挨拶。それぞれ親子で楽しめました。

 ウルトラマンの劇場版でこういうオムニバス形式のものって意外に珍しいのかなと思います。僕は正直「これ2つ目の試練要るか?」とか少し野暮なことも考えてしまったのですが子供にはとても見易かったようで、息子は「アークの映画はあっという間に終わる感じがしてめっちゃ楽しいな」と見終わったあと僕に感想を伝えてくれました。

 で、僕も息子もこの映画で一番印象に残ったキャラクターがギルアークでもレポディオスでもなく竹中直人さん演じるディグル星人サスカルだったという話。

 例によって例の如くこの間の土日もウルトラマンカードゲーム(以下UCG)の大会に親子で出てきたんですけどね。帰り道に息子が竹中直人の口調で「得たものはなんですか!」って訊いてくるんですよ。しかもその判定が結構厳しくて。「ちっちっちっち……」のときの嬉しそうで悪戯っぽい彼の表情、出来ることならスタンプなしでブログに全公開したい(笑)。

 

 

 

 

 まあ、何事も「ふり返り」って大事だなあと思うんです。

 

 僕が息子と一緒にウルトラマンを見たりカードゲームをプレイしていて本当に恵まれているなと感じるのは、お互いにそれらをふり返って共有する機会を作れるということなんです。

 だから結構、楽しみにしているのは映画や大会そのものよりも息子との帰り道だったりして。

 2人でうだうだディスカッションするあの時間が僕の人生の幸福度を確実に上げてくれている。「君はそういうところに楽しみを見出すタイプか~」「お前でもそんなプレミしたりするんやなあ」と、息子の目で見たもの感じたものを僕もなるべく沢山知って、ちゃんと反応を返しておきたいんですよね。

 

 その恒例のふり返りタイムが、『劇場版ウルトラマンアーク』における竹中直人さんの怪演の影響でますます楽しくなっています。

 『シン・ウルトラマン』の山本 メフィラス 耕史のときにも思ったことですが、優れたエンタメ作品というのはこうして極々自然と日常に溶け込んでいく。ウルトラマンと怪獣のバトルシーンを楽しみに映画館へ駆け込んだ小学生が、帰り道には「サスカーッチ!」ってサスカルの物真似に夢中になって父親に色々と質問している光景、我がことながら良いよなあって思いますもん。

 

 ちなみにこの日の息子、ギャラクシーカップに出る前のフリー対戦で僕が前日に秒で作ったゼロブレーザーデッキを使って調子が良かったようで、調子に乗って「メビヒカじゃなくてこれで大会出るわ!」となって。

 結果はベスト4止まりで優勝はならず。いや、初めて触ったデッキでそこまで上がれるのも十分凄いんですが、僕も竹中直人の口調であえて彼にこう聞いてみたわけです。

 

「君が今日の大会で得たものはなんですか!はい、ちっちっちっちっ……」

 

 そしたらね、返ってきた答えが

 

「ギャラクシーは絶対メビヒカ!」

 

 だったという(ノ∀`)

 あまりにもソッコーで答えが返ってきたので思わずこちらも竹中直人のノリで「サスカーッチ!」って叫んじゃいましたよ(笑)。

 こういうやり取り、出来ることならずっとしていたい。我々親子の会話に彩りを与えてくれてありがとうウルトラマンアーク。そして息子よ、君はUCGのおかげで(大きな)お友達が増えているようだが、まだもうちょっとパパと一緒に遊んでくれな。