僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

知らないままでいるほうが面白いこと / 息子(小3)がハマる『にゃんこ大戦争』の話

 

 

 「え、神様は俺が『にゃんこ大戦争』で倒したからもうおらんで!」

 

 

 息子(小3)が、『ウルトラマンブレーザー』のいつかの予告編に出てきた「賽の目は神のみぞ知る」というフレーズをいたく気に入っておりまして。

 一緒にお風呂に入っていたら、急に顔をキリッとさせて湯船で何度も何度もこのフレーズを唱え始める。意味分かって言ってるのかなあと僕がぼんやり考えていたら、本人から「これどういう意味なん?」としっかり質問されました。

 子供の教養になるかもと思って「サイコロをふって何の目が出るか誰にも分からないように、先のことは神様にしか分からないって意味だよ」と丁寧に答えたところ、息子から返ってきたのが1行目の一言。

  彼の世界に、もう神様はいないとのこと。しかも「自分が倒したから」という、この説得力があるのか無いのか全く分からない凄い理由(笑)。あまりにも真面目に堂々と言い放つもんで、夜の風呂場ってことを忘れてガッハッハと大笑いしてしまいました。息子が『にゃんこ大戦争』というゲームにハマっているのは前から知ってましたが、神様を倒せるゲームって一体どんなゲームなんだ……!?

 

 

 

 

 息子のトンデモ発言によりにわかに湧き上がってくる『にゃんこ大戦争』への興味。

 ゲームのパッケージを見る限り「大戦争」と表記はしてあるものの、全体的にポップで割と平和的なゲームの雰囲気がします。描かれているキャラクターもどちらかと言うと最近流行りの「ちいかわ」とか「んぽちゃむ」に近い可愛い系。うちにガチャガチャで回したこのにゃんこのキーホルダー、いーっぱいある。

 で、僕も息子がこれだけハマってるし、ちょっとくらい『にゃんこ大戦争』のことを知っておいたほうがいいんじゃないかと思いましてね。神様を倒せるゲームとは一体なんぞやと、調べてみようと早速パソコンを開けたんですが……

 

 パタリ。

 一度は開いたパソコンを、僕は直感的に閉じました。『にゃんこ大戦争』については自分からは調べないでおこう。知りたい気持ちをぐっと抑えてみました。さて、それはどうしてか。

 僕が『にゃんこ大戦争』について色々と知識を得てしまうと、これから息子が言い放つかもしれない面白発言を素通りするケースが増えてしまうんじゃないかと。

 今回のことにしたって、僕が『にゃんこ大戦争』について何も知らなかったからあれだけ大笑いできたという部分があるのでね。知らないままでいるほうが、僕にあーだこーだと教えてくれる息子の話を興味深く聞けると思ったわけです。

 やっぱり、息子も大きくなってきたからこそ、親子のコミュニケーションにはそれなりの鮮度を意識して保っておきたいもの。変に調べて知識を得た状態で、「あ〜、それ知ってるよ」みたいに先回りしたリアクションをとってしまうと彼もつまらないでしょうし、わざわざ父親に話そうってならないと思います。僕が大笑いしたり「えー!」と驚いたりしているほうが息子も楽しそうにしていますしね。

 というわけで、息子がまた僕を大笑いさせてくれることを楽しみにしつつ日々を過ごしていくことが決まりました。こりゃあ毎日息子に会うのがますます楽しみだ。

 

 とは言ったものの、未だに「この可愛らしいにゃんこたちがどうやって神様を倒すんだろう?」って、『にゃんこ大戦争』の奥深すぎる世界への興味は尽きないのですが。

 なんかにゃんこが進化して破壊光線でも出すんですかね?(笑)。ゲームの内容について全く想像がつかないだけに、ぼやけた妄想ばかりが広がっていきます。……うーん、これは確かに知らないままでいるほうが面白いのかも。