僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

息子(小3)が参観日に大爆笑を3回かっさらっていたので褒めてあげました

 

 「たこ焼きにつまようじ刺したやつ!」

 

 小学3年生になって初めての授業参観。息子の一言が教室に大爆笑を巻き起こす。

 科目は社会科。地図記号を当てるクイズ、正解は「果物園」。確かに、〇の上にちょんと直線が引いてあるそれは、たこ焼きにつまようじ……に見えなくもない。しかしまあ、周りのみんなが割と真面目に「電車!(のつり革)」とか「りんご!(惜しい)」と答える中で明確に笑いを取りに行く息子の前のめりな姿勢に驚かされる。

 『シン・ウルトラマン』の神永新二風に言うと、「息子ちんがこんなキャラだとは……意外だったな」ってところでしょうか。

 

 と言うのも息子、3年生になったクラス替えでこれまで仲良しだった子たちがほとんど別のクラスになってしまってめーっちゃくちゃ凹んでたんですよ。始業式があった日の夜なんて、ほんとにこの世の終わりみたいな顔して、「もう学校嫌い!」みたいな。

 ただ、そもそも息子の学年はクラス替えと言ってもたったの2クラスですし、そんなの大人からしたら「まあ何とかなるよ」って気もしなくもないんですが。子供からしたらやっぱり絶望的な気持ちになるもんなんですねえ。

 だから、息子が新しいクラスに馴染めているか、周りの子たちと上手くやってるか。ちょっと心配しつつ授業参観に行ってきたんですけどね、全くの杞憂でした。

 

 

 

 

 授業参観。

 僕が子供の頃は、割と緊張して何も出来なかった記憶が強いです。後ろの母をチラッと確認するたびに、「ほれ!あんたも手挙げてなんか言わんかい!」と表情で催促されるも、元々クラスの中で活発なほうでもなかったですし、モジモジしているうちに気が付いたら授業が終わっていて……というのの繰り返し。

 それに比べたら、息子のまあ元気なこと元気なこと。

 ほんとに僕の子かっていうくらい元気にビシッと、誰よりも先に「はいっ!」と手を挙げる。しかもそこで、天然でもなく狙って笑いを取りに行く。彼にはお笑い芸人の素質があるのかもしれません。

 

 たこ焼きの次に笑いをとったのはなんだったかな……あ、あれだ。寺院の地図記号。

 小学3年生にとってはかなり難易度の高そうな問題。「う〜ん」と腕組みして考えるクラスのみんなをよそに挙手した息子の一言が、

 

「東京リベンジャーズ!」

 

で、これでまたドッと笑いが起こる。

 

 

 僕、『東京リベンジャーズ』よく知らないんですけど、あれだけ笑いが起こるということは今の小学生、みんな知ってるんですね。それにもびっくり。調べてみたら確かに「卍」のマークを見て「東京リベンジャーズ!」と叫びたくなる気持ちは分からんでもない。

 3回目の大爆笑はちょっと聞きとれなかったんですが、もうその頃には手を挙げた息子が何を言うのか、クラスのみんながちょっと期待しているのがこっちにも伝わってきましたもんね。すげえなあ、人気者じゃんか。

 

 授業参観が終わり、いかにも「俺やったで!」と言わんばかりのドヤ顔で僕のほうに向かってくる息子。

 「たこ焼き」だの「東京リベンジャーズ」だの、お勉強としてはどうなんだと若干の疑問を感じつつも、参観日に爆笑なんて少なくとも僕はとったことは無いし、純粋に息子のこと「凄いなあ」と思ったので頭をガシガシして褒めてあげました。「お前、3回も大爆笑とってたやん、凄いな!」って、傍から見たらとても参加日終わりの褒め言葉には聞こえなかったでしょうね(笑)。

 

 兎にも角にも、1週間前には「学校嫌い!」と言っていた息子が、心底楽しそうに授業を受けていたのを見て僕は非常に安心しましたよ。まあ色々あるとは思うが、あの調子ならきっと楽しい3年生になるだろう。次の参観日には何回爆笑をとれるのか挑戦したまえな。