僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな7歳の息子とのウルトラ備忘録です。

煽ってくる相手を “ポケカで” 黙らせた息子に「漢(おとこ)」を見た話

 

 「えーっとね、わたしはね、この子を今から叩き潰すんでね、見ていてくださいお父さん」

 

 息子の対戦相手がね、こう言っちゃなんですけど、どうしようもない「クソガキ」だったんですよ

 

 大阪のポケモンセンターで不定期に開催されている「ポケモンカード・フリーバトル」なるイベントがありまして、日曜日に親子で参加してきました。

 それぞれが持ち寄ったデッキで、係の方がランダムにマッチングした相手と対戦する文字通りフリーなバトル。公式大会にバンバン出場しているいわゆる「ガチ勢」の方もいれば、僕のような「親子でエンジョイ勢」や完全に初心者の方も集まって、みんなでワイワイポケカを楽しもうというイベントです。

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 とにかく負けず嫌いの息子。

 対戦が終わるたびに僕のところにやってきて、「今、4勝2敗!」と戦績を逐一伝えてくる。僕より勝数が多いと「いぇーい!」とか言って一人でぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ。とにかく勝ちたい、その一心。いいぞ、そのマインドはとても大事だ。

 イベントの終了時間が近づいてきた頃。ちょうど息子と、おそらく同年代の子との対戦が始まろうとしていました。

 僕がそれを後ろからそーっと観戦していたら、いつの間にか親のほうが熱くなってしまっていた。今日はそんなお話。

 

 

 

 

られても煽られても……

 うちの息子は、まあ人見知りするタイプというのもあるんでしょうけど、初めての対戦相手とは自分から積極的にコミュニケーションをとるタイプではないです。基本的に最初は静か。

 

 それに対して、相手の子が息子のことをまあ煽ってくる煽ってくる。

 「まあね、わたしもまだまだ初心者ですからねー」と大して意味のない謙遜をかましつつ、明らかに手慣れた手つきでパラパラっとカードをさばく。

 僕の顔を見て、「あ、この子のお父さんですか?この子はポケモンカード強いですか?そんなに強くないですよね?」って、基本的にずーっと上から目線なんです。親の顔、一回見たろかと思いましたが、ポケモンセンターには1人で来ていたようです。ちっ。

 苦笑いを浮かべつつイライラを溜める親の僕をよそに、しかし息子は淡々とゲームの準備を進めていて。何べんその子に煽られても無反応を貫く息子。おっ、大人…!

 

「がんばれ、絶対勝てよ…!」

 

息子の大人の対応を見て、僕の中に溜まっていたイライラが、だんだん彼を応援するパワーに変換されていくのが分かりました。

んばれ、息子よ!

 そうこうしているうちに対戦スタート。

 序盤、押される息子。後ろから彼の手札が見える。プレイ中、思わず「いや、そこはそうじゃなくて…!」と口を出しそうになるも、なんとか我慢する僕。

 中盤、拮抗。息子、粘りのプレイを続ける。家で僕と何度も対戦してきた経験がここで生きてくる。冷静なカードさばきにも成長を感じる。これはワンチャンいけるかも…?

 終盤。押されていた息子の逆襲が始まる。「あのカードさえ引ければ勝てる」という局面まできた。後ろの僕も、握りこぶしにグッと力が入る。息子、バシッと叩きつけた「博士の研究」(山札からカードを7枚引ける)のドローに運命を託す…結果は!

 

「よし!『かがやくリザードン』に『こだわりベルト』をつけてワザ使います!『アルセウスVSTAR』をきぜつさせて、俺の勝ちぃ!!」

 

 さっきまで大人しくプレイしていた息子が、最後の最後に欲しかったカードを引き当て、今までの鬱憤を晴らすかのように大声で勝利を宣言。やったぜぇ〜!!

 

 フリーバトルも、そうでないバトルも、基本的にはお互い気持ちよくやりたいもの。

 ああいう煽りは当事者以外も見ていて不快だし良くない。あんまり酷かったんで、大人として一言注意しようかとも思ったんですけどね。でも息子の勝負の世界に、部外者の僕が首を突っ込むのもなんか違うよな、と。

 帰り道、息子が不思議がるくらい大げさに、もう頭ガシガシなでて褒めてやりました。かっこ良かったぞ息子よ。

 変に言い負かそうとしたり、喧嘩したりするでもなく、ちゃんと “ポケモンカードで” 相手を黙らせた息子、マジで「漢(おとこ)」だったな……。おかげで、最高の日曜日だったぜ。