ポケモンカード「ルカリオHR争奪戦」に参加してきました。
「ルカリオHR争奪戦」とはその名の通り、ルカリオのHR(ハイパーレア)カードをかけて行われるポケカの大会。今年の9月から12月にかけて全国各地のカードショップにて行われています。
予選リーグを突破すればルカリオのSR(スーパーレア)、その後の決勝トーナメントを勝ち上がるとルカリオのHRがゲットできます。
いやいや、ただでさえ人気の高いポケモン、ルカリオの最高レアリティのカードが大会の上位入賞者しか入手できないなんて本当にどうかしてるぜと個人的には思う。……し、その大会に参加できるかどうかも抽選で決まるという(しかもかなりの高倍率な上に1人1回までしか参加できない)、一ファンとして「ポケカは一体プレイヤーの情緒をどうしたいんだ」と抗議の一つもしたくなるのですが……。
でもせっかくだしと思って、ダメ元で手当たり次第に応募したら幸運にも見事当選。大好きなルカリオのために頑張ってきましたとも、ええ。
スリリングな「シールド戦」
大会と言っても、自分のカードを持ち込んでバトルをするいつもの大会とは違って、ルカリオHR争奪戦は「シールド戦」という形式で戦います。
「シールド戦」とは、その場でポケモンカードのパックを開封し、出たカードと指定のカードのみでデッキを構築し対戦するという遊び方。
正直この遊び方、どんなカードを引けるかが勝敗のほぼ7〜8割を握っていると言っても過言ではなく、良い風に言えば初心者でも上級者に勝てるチャンスが十分にあるのでスリリングで面白い。悪い風に言えばかなりの「運ゲー」なんですよね。しかもなんかこう……大会に出られるかどうかも運、良いカードが引けるかも運、どんな相手と当たるかも運という、知らない間にポケカに一生分の運を吸い取られていそうなのがはっきり言って怖い。そんな仕組みでもあります。何よりも大事なのは運。
息子の仇は俺が……
僕の結果から言っちゃいますと、決勝トーナメントの1回戦で負けてしまい残念ながらルカリオのHRは入手ならず。ただ、予選を3勝0敗の1位で通過し、参加者32人のうちのベスト8に入ることができたので、上位賞のルカリオSRを無事にゲットすることができました。
実を言うと、ちょうど2ヶ月くらい前に、息子もこの「ルカリオHR争奪戦」に参加していましてね。
そのときも、あと1つ勝てば予選リーグを抜けられるというところまでは行けたんです。ただ、その「あと1つ」が遠かった。
痛恨の敗戦を喫してしまい、ちょっと離れたところで見ていた僕に向かって両手で大きく「×」を作った息子の悔しそうな表情よ……!
大会前には親子で実際にパックを開けて本番を想定した練習をしたりもしていて、彼もかなりの意気込みで臨んだ大会だっただけに、「HRとは言わずともせめてSRを」という最後の希望まで打ち砕かれてしまったのは僕も辛かったです。帰り道の息子、肩をガクッと落として相当がっかりしてましたもんねえ。
だから今回、「息子の仇は俺が打つ……!」じゃないですけど、「最低でも息子が届かなかったルカリオのSRをゲットする」というノルマを自分に課していました。達成できて本当にホッとしましたし(それこそ運が良かった)、父親のメンツもちょっとは保たれたのかなあなんて思っています。
大切な「2人」のカード
ちなみに僕がルカリオのSRを掴み取ったのと同じ日に、息子は京都で行われたポケカの大型大会・チャンピオンズリーグのほうに参加しておりまして、なんとか3勝3敗でフィニッシュしたとのことでした。大人でも一日に6試合ポケカするのしんどいのに、その中できちんと3勝もして偉いよあんたは。
大会後、「ルカリオのSR、ゲットしたで!」と僕が報告の電話を入れると、息子は「え、マジで!すげぇやんパパ!おめでとう!」と素直さ100%の回答で応えてくれました。ああ、勝てて良かった、ほんとに。
例えば、僕が自分のために買ったお気に入りのウルトラマンのフィギュアに対して、部屋に入ってきてズバッと指を差しては「これは2人のな!」と言って自分の所有権を主張してくる息子。
このルカリオのSRも多分そうなるんだろうなあという気配はしているのですが、ウルトラマンはともかく、これは紛れもなく「2人の」カードだと、パパは思っておるぞ……!
キラキラ光るルカリオのカードを眺めながら、なんとか予選を勝ち上がれた喜びと、親子で共通の宝物ができたことへの余韻に浸る良き週末の夜でした。ルカリオSR、取引価格が7万円だか8万円だかになっているらしいけど、僕は何があってもこのカードだけは絶対に売らんぞ。