僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな6歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「不安」だからこそより「期待」したい 『ウルトラマントリガー』への正直な思いを語る

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  息子小1、初めての夏休み。

 学校から持って帰ってきたアサガオに、ケンゴ君よろしく「ルルイエ」と名前をつけて毎朝水やってます(笑)。今後の展開によって変なトラウマを植え付けられなければいいのですが。

 『ウルトラマントリガー』は、第3話の放送を終えた時点でネット上では賛否両論が渦巻いていますね。第1話を見たときに、同じ坂本浩一監督の『ウルトラマンジード』に近い印象を持ったことは以前の記事に書いたのですが、この好き嫌いがはっきりと分かれる感じも坂本監督作品の大きな特徴。僕は今のところ、気になる部分よりもまだ期待感の方が上回っています。

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 では、先日めでたく星雲賞を受賞した『ウルトラマンZ』はどうだったかというと、ちょうど1年前に僕も記事の中で最大級とも言える賛辞を送っていました。

 信頼感と安心感―。

 そうなんです。『Z』は、ニュージェネシリーズの基本フォーマットをフリにして視聴者の「痒いところ」をピンポイントで確実に押さえる丁寧な作りが、ファンのハートをがっちりと掴んだ一つの要因でした。じゃあ『トリガー』はその辺どうなの?というのが今日のお話。

 

も積もれば…

 正直、『Z』にあったような絶対的な安心感は、現状の『トリガー』には薄いです。

 一つひとつは大声を張り上げてツッコむほどでもないんだけど、一言言わずにはいられない。そんな小さな違和感を感じるシーンが所々にあって、全体的にぎこちない印象。結構、ハラハラしながら見ています。

 主人公の変身アイテムの扱い一つとっても、『Z』では、ハルキが腰につけているメダルホルダーを「地球人には見えない物質で出来ている」とゼットの口から語らせることで視聴者からのツッコミを回避しつつ、2人の関係性まで上手に見せていました。対する『トリガー』では、ウルトラマンに変身するためのハイパーキーをケンゴが普通に携帯しているんですね。「それで正体を内緒にするのは無理あるだろ!」と。いや、ほんとに些細な部分なんですけど、『Z』を見た後だとそういうのがめちゃくちゃ気になってしまう。

 第3話『超古代の光と闇』では、トリガーを監視対象としたTPUにGUTSセレクトの隊員たちが反発し、苦戦するトリガーを援護するべきかどうか悩む隊長の表情が描かれていました。ここでも気になるポイントが。

 防衛チームとウルトラマンの結びつきを段階的に見せていく王道の展開にも関わらず、肝心のテッシンやヒマリがトリガーを味方だと確信するに至る過程が全く描かれていなかったんですね。そのせいで、テッシンらの反発が取って付けたようにしか感じられず、タツミ隊長の葛藤にドラマとしての厚みが生まれていなかった気がします。隊長を演じる高木勝也さんの表情が良かっただけに、凄く勿体なかった。

 ケンゴのスマイル強要キャラもしつこ過ぎて「おいおい…」って感じだし、今度は他人の家に勝手にあがってやたら「極上」を言いたがるイグニスさんまで出てきて…どうしたものかと。

来への飛翔

 他にも気になる部分を挙げればキリがないというのが正直なところなのですが、それでも現状不安より期待が上回っているのは、『トリガー』に散りばめられた新しい要素の数々が、ウルトラマンの本来持っていた魅力を再び引き出してくれるのではという可能性を感じるからに他なりません。

 一つは、GUTSセレクトの主要メカであるガッツファルコン。

 『ティガ』のガッツウイング1号がモチーフになっているこの機体。

 従来の、人が乗り込んで操縦するライドメカとは違い、隊員が基地から遠隔操作するという設定はウルトラシリーズらしい近未来感に溢れていていいなあ、と。「ひょっとしたら『防衛チームのメカに人が乗らない』が今後のウルトラのベーシックになるのかも?」なんて想像も膨らませてくれます。

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 実際の出撃シーンを見ても、遠隔操作であるが故のアクロバティックな飛びっぷりには興奮させられっ放しでした。CGのクオリティもまた一段階上のレベルに進化していましたし(一瞬プロップかと思ってテレビ画面に思わず近づいてしまった)、ハイパーモードに変形してビルの合間を縫いながらガゾートと戦うところなんかもまさに「未来の超兵器」という趣。ガッツファルコンには、ウルトラメカの正統な系譜を受け継ぐ戦闘機としての活躍が期待できそうです。

 人間の言葉を喋らないトリガーの「神秘性」と「神々しさ」も、長年のウルトラマン好きには嬉しいポイントで。某アイゼンテックの元社長さんも草葉の陰から喜んでいらっしゃるのではないかと(笑)。

 坂本浩一監督によると、「『トリガー』は『ティガ』のリメイクやリブートではなく、『ティガ』が当時の子供たちに与えた衝撃を現代に再現する」というのがコンセプトだそうです。少なくとも現時点では、ウルトラマンに限らず「神々しいヒーロー」という点でも、今の子供たちにとってトリガーが特別な存在になり得る可能性は大いにあるのではないでしょうか。

 僕も子供の頃、他の特撮ヒーローよりも特にウルトラマンが好きだった理由の一つに「人間の言葉で喋らない=本当にこんな宇宙人いそう」というのがありましたから。

 そうそう、最近のウルトラマン、喋り過ぎて全然神秘性無かったもんな!(©世界中がオレを待っている)

NEW GENERATIONへの期待

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 最後に、息子の『トリガー』へのハマり具合について。

 この写真をご覧いただければ詳しい説明は不要かと思われますが(笑)。彼の中で一時期のポケモンブームがやや落ち着いてきた影響もあるのか、元々好きだった『ティガ』関連のウルトラマンということで『トリガー』は相当ツボみたいです。

 1話で火星、2話では昼、夜、水中、3話は空中戦と、毎週のように異なるシチュエーションで繰り広げられるバトルに手に汗を握る。あんなの毎週見せられたら、特撮好きはそりゃ興奮するよなあ。合体怪獣に闇の3巨人、そして次々に登場するガッツハイパーキー。今年もまんまとバンダイの販促戦略に乗せられています。

 ただ昨年は、『Z』に新怪獣があまり出てこなかった影響でウルトラからちょっと離れた時期があって、『トリガー』も同じ様子ならまた…という可能性はあるかもしれません。「NEW GENERATION TIGA」の副題が最終的にファンを唸らせるのか、それとも単なる「ニュージェネっぽいティガ」というだけの意味で終わってしまうのか。番組と共に、息子の動向からも目が離せないところです。