僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

今、やるしかねぇ! / 新ヒーロー・ウルトラマンデッカーへの喜びと「大好きなダイナ」の記憶

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 ウルトラシリーズの最新作『ウルトラマンデッカー』が正式発表されました。テレビ東京系にて7月9日からスタートです。

 実はと言うか何と言うか、『ウルトラマントリガー エピソードZ』のTSUBURAYA IMAGINATION配信版では、動画の最後に次なるヒーローとしてデッカーの姿が何秒間か極秘に紹介されておりました。あれ、映画館でも流して欲しかったですよ。劇場のちびっ子たちの反応を生で見てみたかった。

 今回、「NEW GENERATION」の副題こそ付いていないものの、デッカーは『ティガ』の続編である『ダイナ』を明らかに踏襲したデザイン。主人公・アスミカナタが所属する特捜チームも『トリガー』に引き続き「GUTS-SELECT」ということで、25年前の『ティガ』&『ダイナ』からなるTPCサーガを思わせる物語のつながりに今からワクワクさせられています。いやあ、今年も新しいウルトラマンを楽しめるんですねえ。

 4月からはいよいよツブイマで『ダイナ』の配信もスタート。7月の『デッカー』のスタートに合わせて、今の「ティガ・トリガー脳」を徐々に「ダイナ・デッカー脳」へ切り替えていく必要がありそうです。

 カナタ君の口癖(らしい)「今、やるしかねぇ!」、いかにもダイナのテイストを受け継いでいる感じがして凄くいいですね。アスカの「本当の戦はここからだぜ!」よろしく、汎用性の高い決めセリフで僕らの日常に『デッカー』が馴染んでいくのは意外とすぐなのかも。

 

 

 

 

ろう!ウルトラマンダイナ

 「Ryoさんはウルトラマンの中で何が一番好きですか?」という質問を、Twitterやスペースで何度かいただいたことがありまして。

 『ダイナ』はリアルタイムで見ていたわけでもなく、中学生の頃に見た『ティガ』に続いてレンタルビデオで一気に制覇したクチなのですが、最初は正直あまりのめり込めなかった記憶があります。新時代のウルトラマンとしてあまりにも衝撃的だった『ティガ』の残り香で、1回目の視聴では『ダイナ』にしかない良さをきちんと味わえていなかったんですね。

 ただ、大人になってからふとした時に思い出すのは圧倒的に『ダイナ』の話が多いです。夕焼けを見ると必ずヒマラを思い出しますし、息子が友達とトリオを組んで遊んでいると「そう言えばラセスタ星人の悟くん、今どうしてるだろう…」とついつい考えてしまう。

 人生において何かしらの壁にぶち当たったとき、僕の頭にふっと浮かんでくるのも「本当の戦いは、ここからだぜ!」「ピッチャーは孤独だって言うが、俺はそうは思わねえ―」等々、スーパーGUTSのメンバーの名セリフなんです。理知的でクールなかっこ良さを醸し出していた『ティガ』に対して、直情的でストレートな『ダイナ』の魅力は大人になって初めてその本質を理解できたという感覚があります。

 だから一番好きなウルトラマンを聞かれて、『ティガ』と『ダイナ』は常に甲乙つけがたし。2つとも、自分の人生のコアにあり続ける大切な作品なんですよね。

ルトラマンの作られ方

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 もう一つ『ダイナ』の話で言うと、主人公のアスカを演じたつるの剛士さんがクイズ番組をきっかけにタレントとしてブレイクしたことも作品への愛着がより増した大きなターニングポイントでした。

 色々な場所で「アスカは僕自身」と語るつるのさんを毎日のようにテレビで見かけるようになり、最終回でワームホールに吸い込まれたまま帰って来なかったあのアスカがやっと帰って来てくれたような気がして…。役と役者さんは本来別物だと分かっていても、そんなドラマを越えた喜びを享受させてくれたのが僕にとっての『ダイナ』という作品だったんですね。

 そうなると、当然『デッカー』にもアスカが何かしらの役割を背負って登場してくれるのではという期待が高まります。

 先日発売された『フィギュア王』という雑誌のトリガー特集号に、『ウルトラマントリガー』が企画の段階からいかにして今の形に出来上がっていったのかというスタッフの裏話がかなりのボリュームで載っていましてね。これがなかなか、良くも悪くもびっくりさせられる内容ばかりでした。

 具体的な話はここでは控えますが、「今、この時代にテレビでウルトラマンを作る」ことがどれだけ大変なことかを思い知らされてしまったというか…。様々な制約の中で、時にはシリーズとしての方針がはっきりしない段階でも企画自体は進めていかなければいけない。クレジットに名前が載るクリエイターの方々にとっては匙を投げたくなる場面もいっぱいあったのでは、とあまり宜しくない想像までしてしまいました。

 もちろん見る側にとっては出されたものが全てであり、面白いかどうかの判断基準がスタッフの裏話というのはあまり健全ではないとも思うのですが、正直今のウルトラマンの作られ方はあまり長くは続かないだろうな、というのが個人的な印象です。

 だからこそ、ニュージェネレーションシリーズで長年活躍されてきた武居監督とメイン脚本の根元さんのある意味盤石とも言えるコンビが、『ダイナ』のエッセンスを引き継ぐ『デッカー』をどう形作っていくのか。お手並み拝見といったところです。

び出せ、デッカー!!

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 先述した通り、ツブイマ配信版の『エピソードZ』で既にデッカーの存在を認知していた息子。

 『トリガー』が放送されていた頃から「次のウルトラマンはニュージェネレーション・ダイナかな?」などと2人で予想していたので、本当にそうなって息子はびっくり目を丸くしておりました。

 デッカーのデザインには「ダイナやん!」と誰しもが思うツッコミを大声で入れつつも、ウルトラマンには珍しい左右非対称のプロテクターが息子の目を引いているようです。ソフビの発売日は6月4日ですか。この2ヶ月はまた長く感じるぞ~。

 ウルトラディメンションカードとして初お披露目となった新怪獣「スフィアゴモラ」と「スフィアザウルス」には、「来てしまった…」と変に芝居がかった喜び方で(笑)。こういうバチクソに強そうなトゲトゲ怪獣が大好きな息子のツボを押さえたデザイン、僕も大歓迎です。

 『デッカー』が始まるまでの間、息子とはツブイマで一緒に『ダイナ』を見ながら気持ちを高めていくことになりそうです。ダイナは近年のシリーズでも客演回数が非常に多く、息子にとっても割と馴染みのあるウルトラマンなんですよね。未だにテレビでつるのさんを見ると2人で「アスカだーっ!」と喜んでいるくらいです。

 ただその前に息子、もう2回も映画館に見に行った『エピソードZ』を「あと3回は見に行こうな!」と言っているのですが、これはどうしましょうね。

 「デッカーのお人形買われへんくなるけど、それでもいいの?」

 この追いつめ方、小学校2年生にはちょっと意地悪過ぎますか(笑)。