僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

特撮ヒーロー出身の俳優が売れると、つい母親のような気持ちになってしまう話

 

 『仮面ライダーフォーゼ』で2号ライダーのメテオ役だった吉沢亮くんが、2021年のNHK大河ドラマ主演に決まったとのこと。いやあ、売れましたね。

 

 『フォーゼ』は飛び飛びではあったものの一応リアルタイムで見ていた作品で、その何年後かに福士蒼汰くんが色んな映画やドラマに出てきたときも「あの弦太朗が…」って、まるで上京した息子を見守る母親みたいに嬉しかったことを思い出します。

 ブームになってから「俺は先に目つけてたよ」と鼻高々に言えちゃうのは、特撮をリアルタイムで追いかけていた人のある意味特権なんですよね。それによって作品への愛着がより一層増していくのもまた楽しくて。

 特撮ヒーロー出身の売れっ子でいうと、僕が忘れられないのは『ウルトラマンダイナ』のアスカ・シンことつるの剛士さんが『クイズ!ヘキサゴン』でおバカタレントとして大ブレイクしたとき。あれももう10年以上前になるんですね、早いなあ。

 

 

 

 

スカ・シンとの再会

 今も息子と一緒にテレビを見ていてつるのさんが映ると、「あー、アスカやー!」と2人で盛り上がっています。

 人気者になってからも、つるのさんは色んな場所で「アスカは僕自身」と『ダイナ』への愛着を度々語ってくださっていて、僕らが20年以上前の作品を未だに古びない感覚で見られるのは他でもないアスカ=つるのさんのおかげだったりします。

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 つるのさんの場合、最終回でアスカが行方不明になっていたこともあって、ダイナファンとしてはヘキサゴンでも何でも取りあえずあの顔が見られただけで「あぁ、アスカ生きてた…」と勝手に感動出来るところもあったりして(笑)。

 でもその後、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』のゲスト出演に始まり『ウルトラマンサーガ』における主役級の活躍、『ウルトラマンオーブTHE ORIGIN SAGA』の貫禄たっぷりな先輩ウルトラマンぶりなど、まさにリアルタイムでアスカの成長を追いかけることが出来たのは、つるのさんのテレビタレントとしての大活躍と決して無関係ではないでしょう。役の成長と演者さんの活躍が上手い具合にリンクした稀有な例だと思います。

躍はよりまぶしく

 つるのさんの活躍が特に嬉しかったのはもう一つ理由がありまして。

 ヘキサゴンで世に出る2、3年前にも実は一度テレビで見かける機会があったんですよ。で、それがですね、テレショップのゲスト役って言うんですかね。「え、これが3万円切っちゃうんですか!?」って大袈裟に驚く例のやつで。

 別にテレショップに出演するのが悪いわけじゃないけど、「あー、あのアスカも今はこうやって細々やってるんだ」と、失礼ながら少し寂しく感じてしまって。だから余計に、その後の大ブレイクは本当にまぶしく見えました。

 まあ、つるのさんのブレイクは特撮ヒーロー出身の俳優としてはちょっと特異な例なんですけど。

 最近のウルトラマンだと『ジード』の濱田龍臣くんがクイズ番組に出ていたり、『ルーブ』でイサミ役だった小池亮介さんも話題のドラマ『あなたの番です』にレギュラー出演していましたね。ヒーローとしての役割を終えた後もこうしてそれぞれ一線で活躍されている姿を見ると、ウルトラマン好きで良かったと心の底から思えるし、「売れろ~、もっと人気者になれ~」って呪いの一つでもかけたくなってくる。

 何より、彼らがテレビに出ていると息子も喜びます。つるのさん、龍臣くん、『コスモス』の杉浦太陽さん、あとV6の長野さんも歌番組やバラエティでよく見かける。息子は必ず「パパの好きなダイゴ出てるでー」と教えてくれて、それきっかけに『ティガ』のDVDを引っ張り出してくるのが恒例になっています。

ターへの階段

 あと、最近テレビに引っ張りだこの横浜流星くんも『トッキュウジャー』出身だったんですね。しかも主役じゃなくてミドレンジャー役。こうやって後から気付くパターン、僕は初めてでした。それだけ特撮ヒーロー出身の肩書きがメジャーになってきたということですね。ほんと、毎日のように見るもんな流星くん。

 『フォーゼ』をリアルタイムで見ていて、それこそ当時キャストに会えるイベントなんかにも参加していた人たちは今の状況が嬉しくてたまらないんじゃないでしょうか。福士蒼汰くんだけでも大スターになっているのに、メテオの吉沢亮くんが大河の主役ですもん。

 あんまりこう、テレビに沢山出ているから「売れた!凄い!」という話になっていくのも抵抗あるんですけどね。でもやっぱり、「自分たちだけが知っているヒーロー」だった人が世間一般の人たちにも認知される俳優さんなりタレントさんなりになっていく姿は見ていて元気をもらえるし、厚かましいと理解しつつもここまで来た達成感みたいなものを勝手に共有したくなってくる。

 僕は密かに『ルーブ』のカツ兄こと平田雄也さん、売れて欲しいなと思っています。

 ひらパーのハイタッチ回で息子の目線に合わせてしゃがんでくれたり、グランドフィナーレのときの涙も印象に残っていて。いつか、息子が甲高い声で「あー!カツ兄やー!」と教えてくれる日が来るといいなあ、と。