僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「自分で買うねん」2023年、息子(小2)の決意

 

 お正月。家族3人で初詣に行きました。初詣の楽しみと言えば出店(でみせ)。散々歩いた後に出店でアツアツの唐揚げや焼きそばをほお張るあの瞬間がたまらない。

 

 今年もいつも通り出店エリアに着いて、息子に「じゃあ、何食べよっか」と訊いてみたら、なんとも意外な答えが帰ってきましてね。

 

 「パパの分、買うたるで?パパは何が食べたい?」

 

 元日にお年玉(計3万円ほど)を手にした息子。「大金」を手にしたことで確実に気持ちが大きくなっている。「いつもはパパに買ってもらってばっかりだから、今日は大金持ちの自分が何か買ってあげるぜ」と、こう言うわけです。

 小学2年生でも、こうやって親にお返しをしようという気持ちになることがあるんですねえ。僕が同じ頃はお年玉なんかもらったらとにかく欲しいおもちゃを片っ端から買うことしか考えてなかったよ。きっと、嫁さんの教育がいいんだと思います。感謝感謝。

 

 

 

 

 

 息子は僕に唐揚げとたこ焼きを買ってくれました。

 

 2つ合わせて800円。小学2年生にしてはかなり太っ腹な額です。すると、どうやら嫁さんも同じように買ってもらっていたようで、焼きそばとフライドポテトを両手にこっちに来て「あとでこっそり財布に入れといたらなあかんな」と一言。あ、そりゃそうか。僕はもうすっかり息子にマジで奢ってもらう気満々でいたけど、普通は「お気持ち」だけ頂戴するもんだよな。新年早々、自分の親としての至らなさに気付かされる。

 僕と嫁さんのお昼ご飯代を全て一人で支払った(つもりの)息子は、まるで大成功を収めた社長のように肩で風を切り堂々と参道を歩く。

 

 「お年玉を手にすると人はこうも変わるのか……」びっくりしながら息子の背中を眺めていたら、彼が突然、2023年の決意をつらつらと語り始めました。

 

 「お年玉のうちの1万円はな、使わずに絶対残しておくねん。これで次のウルトラマンの最強なりきりセット買うねん!」

 

 な、なんという力強い決意……!

 「ウルトラマンの最強なりきりセット」とは、毎年新しいシリーズがスタートする度に発売されている、変身グッズの一式がひと通り全部入った文字通り「最強」のセットのことなんですけどね。これまでは僕がずっと、誕生日でもクリスマスでもないのに息子に買ってあげていたんです(僕もウルトラマンのおもちゃを触りたいという理由)。それがいよいよ彼の中に、「自分のお金で買ってこそ」の気持ちが芽生え始めている。

 これもさっきの出店の話と同じなんですが、僕が小学2年生の頃にはそんな発想無かったですよ。「貯金」するというマインドがそもそも無かったし、おもちゃに対して「自分で買ってこそ」というプライドみたいなものを持つことも無かった。

 

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 お風呂掃除をさせながら、まあまあ高めのお小遣いを渡していることが効いたのでしょうか。いずれにしても、精神的にめちゃくちゃ大人に近づいているなあと感じます。新年早々、嬉しい収穫です。

 あとは、おそらくその「最強なりきりセット」が発売される今年の夏まで、果たして息子はお年玉のうち1万円をきちんと残しておけるのか。ここはちょっと見物です。

 なにせ今の息子の周りには誘惑がいっぱい。マインクラフト、スプラトゥーン、チェンソーマン、ポケモン、かいけつゾロリ、最強図鑑シリーズetc……。一緒に出かける度に更新されていく彼のマイベストに、僕はもう正直着いていけてないですもんね。チェンソーマンなんか一体どこで見つけてどうやってハマっていったのか見当もつかない。ウルトラマンが生き残っているのがある意味奇跡的に思えてくるレベルです。

 

 さあ、これから約半年間、彼はありとあらゆる誘惑から1万円を死守することができるのか。結果がどちらになっても、このことはまたブログに残そうと思っています。そりゃあ、あれだけ力強く決意を語られたら残すしかないでしょうってなもんで。

 最大の不安材料は、お年玉をもらってすぐの所謂「大金持ち」の息子が、早速僕や嫁さんに出店で奢ろうとしてくれたことですよね。その優しさは大いに買うけれど、貯金ができる体質かと言われると「?」マークがついてしまう。

 息子よ、パパやママに奢ってくれたのはもちろんめちゃくちゃ嬉しかったんやけどな、そのペースで肩で風切って歩いていたら絶対夏までもたへんで。今、君は大金持ちやが、だからこそよ〜く考えて、謙虚に一歩一歩進んでいくんやぞ……!

 また一つ、2023年の楽しみが増えました。いやー、ほんと面白いですね子供って。