僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

まっさらな怪獣図鑑を君に / 『ウルトラマンブレーザー』プレミア発表会を親子で見ました

 

 月曜日の夕方。ウルトラマンブレーザープレミア発表会を見ながら……

 


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僕「うわ、なにこの白い怪獣!きもちわる~」

息子「そんなん言わんといてや!田口清隆監督がデザインした怪獣かもしれへんやろ!」

 

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 おそるべき、息子(小3)の田口清隆監督への信奉。

 一瞬、「いや別に気持ち悪くても『いいデザイン』ってのはちゃんとあるんやからな!」と超大人気ない反論をしてしまいそうになりましたが、新しいウルトラマンのプレミア発表会をワクワクしながら見ているのにごちゃごちゃ議論するのも野暮だと思い黙っておきました。

 しかしまあ、毎年恒例となっているウルトラマンの新シリーズの発表会で、これだけの数の新規怪獣が一堂に会するというのは、『ギンガ』以降のテレ東系列ウルトラマンでは初めてのことですよね。ニュージェネ世代の息子が「なんやこれはー!」と言って目を輝かせるのも納得です。

 中には『ネクサス』に登場したスペースビーストみたいな、明らかに正統派ではないヌルッとしたやつもいて、長年の特撮ファンとしては「おぉ!」と身を乗り出したい気持ちと「大丈夫?本当に売れるのそれ?」という不安が半々という感じもあるのですが。どちらにせよ、『ウルトラマンブレーザー』が半端なく気合の入った作品であることは間違いなさそうです。前にも言った通り、どう転んでも面白そう。

 

 

 

 

 「怪獣図鑑」ってあるじゃないですか。これまでのウルトラシリーズに登場した怪獣たちの写真や身長・体重・技といったデータがそれぞれ細かく記されている図鑑。

 息子は何冊か持っているこの怪獣図鑑を、ウルトラマンをテレビで見るたびに引っ張り出してきて、画面に映る怪獣をその図鑑の中から辞書を引くみたいにページをめくって必死に探すんです。

 

「えーっと、バラバは『A』に出てきたやつやから……これや!」

 

 と、まあこんな具合に。

 最近のウルトラシリーズでは、昭和のシリーズに登場した定番怪獣が何度も再登場するのが当たり前になっていますから、彼のまあまあ前に買った図鑑でも例えばバラバやネロンガ、レッドキングといったお馴染みの面々をすぐに見つけることができる。そうやってアーカイブ化された怪獣たちの新作でのまた違った一面を目の当たりにしながら、過去のシリーズとのつながりを見出していく。そういう楽しみが確かにありました。

 

 ただ一方で、全25話の中で数回しかない新規怪獣の登場が逆にイベント化してしまう現象も起きていて。

 ひとたび怪獣図鑑に載っていない怪獣が画面に映ると、息子から僕に質問攻めです。「この怪獣はどこから来たん?身長何メートル?どんな技持ってるん?」子供の好奇心、溢れ出したら止まりません。僕はいつも「知らん!テレビ見とき!」と正直に答えています(笑)。

 いや、「昔は良かった」と一方的に決めつけるつもりはないんですけどね、僕が子供の頃なんて毎週そうだったよなあ、と思ってしまって。僕の場合はウルトラマンではなく『電光超人グリッドマン』でした。毎週登場する全く新しい怪獣たちに「かっこいいなあ、次はどんな怪獣が見られるだろう」ってそりゃあもうワクワクしていたのを覚えていますよ。

 で、当然番組の放送中にグリッドマンの怪獣図鑑なんて発売されていないので、録画したビデオを見ながら自分で絵に描いて再現したりね。後で買ってもらった超全集もボロボロになるまで読み漁りました。初代ウルトラマン世代の父親も知らない、まさに「俺たちだけの怪獣」が載っているあのまっさらな怪獣図鑑が凄く嬉しかった。

 

 

 

 『ブレーザー』には、現時点で少なくとも4体の新規怪獣がシリーズの序盤に登場するとのこと。このペースなら半年の間に相当な数の新規怪獣が見られそうですが、そこんところ実際どうなんでしょう田口監督……!

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 息子は『ブレーザー』の最強なりきりセットを自分のお年玉で既に予約していますし、他のおもちゃに関しても僕は「まあ君もそろそろ小学3年生だから自分のお小遣いと相談しながら買いたまえ」というスタンスです。基本的には。

 でも何て言うんでしょう、これだけ毎週新しい怪獣……つまり息子にとっての「俺たちだけの怪獣」がバンバン出てくるなら、少々お高くなったソフビ(「ウルトラ怪獣アドバンス」と名前を変えてボリュームアップしたものになるとか)も1個や2個は買ってやってもいいかなという気にさせられる。だって、僕も子供の頃に円谷プロからそういうワクワクをもらった立場なのでね。

 それこそ『ブレーザー』の放送終了後に超全集なんかが発売されたら、そこに載っている怪獣図鑑は令和のウルトラ怪獣総進撃でとてつもないことになっていそうです。

 よーし息子よ、それだけは何も言わんでもパパが買ってやるぞ。ウルトラをリアタイしているキッズたるもの、「俺たちだけの怪獣図鑑」はどうしても手元に置いておかねばなるまい。

 小学館の担当者の方々へ。『ブレーザー』超全集の怪獣図鑑には身長・体重といった基本データと一緒に、「デザイナー」の記載もどうかよろしくお願いいたします。うちの息子はもう怪獣のデザイナーを気にしている立派なオタクなので……(笑)。