僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

終わりゆく「ウルトラマンフュージョンファイト」に思いを馳せながら

 

 画面のウルトラマントリガーと一緒にゼペリオン光線のポーズを決める息子(小3)。

 この光景を後ろから眺めることももう無くなるのかと思うと……

 

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 5年ほど前からですか。息子がウルトラマンにハマりだすのと同時にそれはもう何度もお世話になったアーケードゲーム「ウルトラマンフュージョンファイト」。

 我が家では、土曜日の朝に親子で一緒にウルトラマンを見て近所のイオンでソフビを買ってからフュージョンファイト……という流れが半ばルーティン化していたこともあり、Twitterで知った稼働終了の一報にもいまひとつ実感が湧かないままだったんですが、今日見てきたら慣れ親しんだゲーム台にいよいよこんな貼り紙がしてあって「本当に終わっちゃうのか……」としんみりしておるところです。寂しいですねえ、改めて。

 普段だったら1回か2回プレイしたら「もう終わり!」って言って息子の腕を無理やり引っ張っていましたけど、「これが最後かもしれない」と思ったら僕も奮発しちゃって「じゃあもう1回やるか!」と。それを何度も。そしたら息子のテンションもどんどん上がっていってね。お金はさらりと溶けていきましたが、楽しい一日でした。

 

 

 

 

 フュージョンファイトがなくなるとは言え、最近絶好調のウルトラシリーズあるいは円谷プロ。何も終わっていくばかりではありません。そう、本日は7月から始まる新番組『ウルトラマンブレーザー』のソフビ先行発売日。

 

 

 息子、いつものJoshinへ走る、走る!

 

 ソフビが発売日の朝に売り切れることなんてまあよっぽどじゃない限り無いし、息子も多分頭では分かっていると思うんですが。でも、むしろ「そこにお目当てのソフビが必ずある」からこそ、こうして自然と体が動いてしまうのでしょうか。『ブレーザー』に関しては久々に大人の僕もオタク心がくすぐられる作風・デザインラインで、「ソフビが店頭に並んでいるところを早く見たいなあ」と息子と一緒に勇み足になってしまいました。

 

 ブレーザーのソフビを手に取る前に、まずは無料で配布されているおもちゃのカタログに釘付けの息子。「バザンガとゲードスは絶対買うで!」とのこと。おう、頑張って小遣い稼げな。

 こうやって番組が始まる前から情報を小出しにして段階的にキッズをワクワクさせるメーカーの戦略も上手いなあと思うのと、ほんとつい最近まで完全にオワコン扱いだった「怪獣」の見事なまでの復権ぶりには、90年代の「元・怪獣博士」としてグッとくるものがあります。やっぱりいいよなあ、怪獣は。こいつらがどんな風に出てきてどんな風に暴れて、どんな風に倒されていくのか。それ考えてるだけで楽しいもん。

 

 ブレーザーのソフビ、もちろんしっかりゲットしました。

 ブレーザーのデザイン。左右非対称になっている頭部のクリスタルや、体の模様と一体化したような独特なカラータイマーの形状など、今まで何人もの新ウルトラマンを見てきたであろうオタクの皆様にとってもまさに「こういうのを待ってました」という要素がもりもりで非常にかっこいい。

 2012年にウルトラマンサーガを映画館で見たときに「こういうディテールアップしたウルトラマンがいつかテレビシリーズの主役にならないかなあ」と思ったものですが、いよいよ実現する時代が来たんですねえ。感慨深いです。

 

 

 

 しかしこのブレーザー、番組の放送が始まる前に稼働終了となるウルトラマンフュージョンファイトには当然登場しないわけで……。ゲーム台の前でゼペリオン光線のポーズをとる息子を眺めながら、なんだか1人でしんみりしちゃいましたねえ。

 それこそ『デッカー』では映画の特典にフュージョンファイトのカードが付いてきたりもしていたのでね。2種類あって、ディナスのカードがなかなか当たらなくってね。ペリペリっと袋を破いてお目当てのカードが出てきたときに「やった〜!」と2人で手を叩いたりとか、ゲーム自体の稼働が終わってしまうと、そんな思い出も絶対的な過去になっていく。

 しかし、「始まりがあれば終わりもある」というのが世の中の真理でもあります。これから始まる『ブレーザー』が、それこそフュージョンファイトが終わってしまった寂しさを埋める「何か」を僕たちに提供してくれる。これもまた、個人的に確信していることではあるのですが。

 いずれにせよ、「ウルトラマンフュージョンファイト」には息子共々、本当に楽しませてもらいました。素敵な時間と思い出をありがとう、という思いです。5年間で息子と集めた沢山のカード、1枚1枚に思い出が詰まっています。

 そして終わりゆく「ウルトラマンフュージョンファイト」に思いを馳せつつ、新番組『ブレーザー』へのワクワクを親子で共有する日々。息子のブレーザーのソフビは家に帰ってから早速怪獣との戦いで忙しそうにしていました。始まりますなあ、今年も。