「ウルトラマンフュージョンファイト」って、ご存知ですか?
ウルトラマンや怪獣のカードを使って遊ぶ、ゲームセンターとかにあるアーケードゲームのことなんですけどね。
息子(小2)がかれこれ4年くらい、このゲームにずっとハマり続けているんです。やり始めた頃は保育園児で、「フュ」がまだ上手に発音できなくて、「『ふ』ーじょんふぁいと、やりた〜い!」ってゲームの台の前を通りかかるたびにずっと言ってましたねえ。懐かしいです。
で、僕も長いことこの「ウルトラマンフュージョンファイト」というゲームの変遷を見届けてきているわけですが、今日初めて「順番待ち」というのを体験したんですよ。
正直な話、『ウルトラマンZ』が放送されていた2年くらい前までは、「このゲーム、うちの子以外で近所にやってる子いるのかな?」と感じることが非常に多くてですね。順番待ちなんかただの一度もしたことがありませんでしたし、息子以外の子供が遊ぶシーンをほとんど見たことがなかった。
隣の「ポケモンメザスタ」にはちびっ子たちが長い列を作っている。その横で、息子だけが遊ぶ「ウルトラマンフュージョンファイト」。
可視化されるウルトラマン人気
それが、去年『トリガー』が始まってからくらいですかね。ぼちぼち息子以外のちびっ子が遊ぶシーンを見かけるようになって。
高スコアを記録するとランキング表に名前を残せたりもするんですが、うちの近所の台では1位〜5位が全部息子の名前だったこともありました(実話)。でも最近は全然そんなことなくて。むしろ5位までに入るのも難しくなっちゃいました。確実に「ウルトラマンフュージョンファイト」で遊ぶ人の数が増えている、という実感があります。
今日も息子と2人で出かけた帰りに、彼がどうしてもフュージョンファイトやりたいと言うのでいつものイオンを覗いてみたら、なんとポケモンよりウルトラマンのほうにちびっ子たちが列を作って待っていたんですよ。それを見て、もう嬉しくなっちゃいましてね。
僕はポケモンも好きですが、やっぱりどちらかを選べと言われたらウルトラマンです。
ポケモンは僕が応援しなくても他の人たちが買い支えて続いていくだろうけど、ウルトラマンは自分が応援しなきゃ、見届けなきゃっていう謎の使命感があるんですね。まあ、今はウルトラマン右肩上がりみたいなんで、そんな一オタクの使命感なんて余計なお世話かもしれませんけど(笑)。
心地の良い疲労感
フュージョンファイトで初めて経験する「順番待ち」に不満そうな表情を浮かべる息子。
でもね、列を作って待っている間のワクワク感も、散々待った後にやっと台の前に立てた喜びも、やっぱりそのコンテンツの人気が可視化されるアーケードゲームならではの醍醐味だと僕は思います。ラーメン屋だって、店の外にまで行列が出来ているほうが美味しそうに見えるでしょ?
僕らの後ろにも小銭片手にぴょんぴょん飛び跳ねて並んでいる子とかがいて、「ウルトラマンでこういう光景が見られるなんてなあ……」とひとり感慨にふけってしまいました。いいぞウルトラマン。このままの勢いでちびっ子たちのハートをがっちり掴むのだ。
さて、いよいよ息子に順番が回ってきた。コインを入れる。取り出し口に手を突っ込んで、出てきたカードに目をやる。
「よっしゃ、きたーっ!!」
金ピカに光るウルトラマンエックスのレアカードを引き当てる。後ろの子が思わず「おお!」と身を乗り出す。ガシャポンにしてもポケモンカードにしても、息子は昔からこういう運を凄く持っている。カードはもちろん、その強運を、これからも大事にしていけよ。
ウルトラマンフュージョンファイトには「ふたりであそぶ」モードなるものもありまして、ちゃっかり僕も息子と一緒に参戦させてもらいました。なかなかどうして、親子で強敵を倒したときの爽快感はやみつきになりそうです。
そして遊び終わったら、次の子と代わってまた列に並び直す。ウルトラマンであんな列をぐるぐる回るのなんて初めてだったなあ、本当に。
帰る時間は予定よりも随分と遅くなっちゃいましたが、なんだか遊園地に行った後のような心地のよい疲労感が残りました。息子も他のちびっ子たちも、これからもずっとウルトラマンのことを応援してくれるといいな。そのためならおじさん、順番待ちなんて全く苦じゃない。むしろもっと長く待っていたいくらいなんだぜ。