あけましておめでとうございます。2022年もよろしくお願いします。
個人的に何かとせわしない日が続いていた年末年始ですが、ようやくブログを書こうと思えるくらいにはゆったりと流れる時間が戻ってきた気がします。2022年、良い年にしたいものです。
さて、新年が明けると早速やってくるのがお年玉をもらってホクホクしている息子とのお買い物タイムです。見てください、この写真。
ウルトラ怪獣のソフビコーナーで左手にガゾート、右手にカミソリデマーガを持ち、果たしてどちらを買うべきか真剣に悩む息子。昨年までならソフビを2つ持って僕のところにやってきて「これ欲しい~」とおねだりしていたのが、今年は売場でいつもより時間をかけて吟味しています。
実は今年から、息子ももう小学生になったし…ということで、各方面から頂戴したお年玉から取りあえず千円札3枚を彼に渡して、彼の責任で自由にお買い物をさせてみようという話に僕たち夫婦の間でなっておりまして。息子の遊びの選択肢も雪だるま式に増えていく一方なので、あんたもそろそろしっかり悩んでみなさいよ、と(笑)。
2022年、息子の初ショッピング。今回は小学1年生の大いなる悩みっぷりを見守ってみました。
自分の財布を握りしめて…
これは偶然なのですが、ちょうど自分専用の財布を買ってもらったばかりだった息子。嫁さんから手渡しされた3000円を綺麗に折りたたんでその財布にきちっと収めます。
僕も子供の頃に初めて自分の財布を所持できた時の喜びというのははっきりと覚えていて。
財布自体はがま口のチャチなやつでしたけどね。それでも、買い物に行って何を買うか自分だけの裁量で決めることが出来る、子供なりに、もらったお金を自分で管理出来ることへの充実感がありました。
息子の財布は小銭入れとお札入れがそれぞれ別に用意されていて、本当に大人用の財布をそのまま小さくさせたようなしっかりとした作り。がま口で喜んでいた僕の時代とは隔世の感がありましたねえ。お札を綺麗に折りたたみたくなる息子の気持ちもよく分かる。
自分専用の財布を握りしめてお正月におもちゃ屋へ駆け込む息子の後ろ姿、いつの時代も変わらない小学1年生のあるべき姿という感じが凄くしました(笑)。
「おつり」の仕組みを考える
小学生になって数字の計算はそこそこ出来るようになった息子も、「お金を払って物を買う」ことが一体どういうことなのか、まだいまひとつ掴み切れていないようでした。
おもちゃ屋に着いてまず向かったのは大好きなポケモンカードのコーナー。昨年の12月から発売中のハイクラスパック「VMAXクライマックス」を手に取ります。
「これ一つ買ったら、お札が1枚無くなる?」
と、妙な質問の仕方をする息子。
いやまあ確かに1パック550円だからお札は1枚無くなるんだけど、世の中には「おつり」というものがあってだねぇ…と、おつりの仕組みを子供に改めて説明する難しさを痛感する僕。子供としては「物を買って更にお金が帰ってくる=得をする」という頭があるようで、それは決して得ではないことを息子はなかなか納得してくれませんでした。
結局ポケモンカードは2パック買うことで決着。本当は5パック欲しかったらしいのですが、僕が「それだと持ってるお金全部無くなっちゃうよ?」と言うと息子の答え「お人形も買うからそれはあかんわ!」。
後悔だけはしたくない
息子の言う「お人形」とはもちろんウルトラマンとウルトラ怪獣のソフビのこと。
3000円という予算の中で、息子はポケモンカードとソフビだけは何としても今日買いたいと考えていたようです。
ウルトラマンのソフビコーナーで目に留まった怪獣を一つひとつ品定めする息子の姿はさしずめ「怪獣エキスパート」と言ったところでしょうか(笑)。僕が買ってあげる時とは違い、息子の背中から「ここで後悔するような決断は絶対にしたくないぞ」というただならぬオーラが放出されていたのは、やはり自分のお金で買うからこそですよね。
息子は最終的にガゾートとカミソリデマーガの2つで悩みに悩んだ挙句、パッと僕の方を向いて「これ2つ買ったらお札何枚無くなる?」と、とにかくお札が無くなることを凄く気にしていました。ソフビは1つ500円と少し。もちろん2つ買ったら残りの千円札は無くなるのでそう答えると、息子は右手に持っていたカミソリデマーガをそーっと売場に戻し、「これ!これにする!」とガゾートのソフビをがっちりと掴んだのでした。
ソフビとポケモンカードをレジに持って支払いをする息子。記念すべき息子の初ショッピングであり、「自分のお金で初めて買った怪獣ソフビ」がめでたくガゾートに決定した瞬間でもありました。
帰り道。息子は「このガゾートとポケモンカードは自分のお金で買ったんやで~」と僕や嫁さんにめちゃくちゃ得意気に語っていて。自分で財布を持って自分のお金で買い物をする―。そのことを誇らしいと彼が思えたのなら自由に買い物をさせてみた甲斐もあったというものです。それを見ていた僕たちにとっても、記憶に残るいいお正月になりました。
ちなみに息子、今回で全額使わずにちゃーんと半分くらいのお金を残してある辺り、なかなかの計画性であります(笑)。彼の次のお買い物からも目が離せませんなあこりゃ。