僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

童心に帰れそうで帰れなかった「怪獣ソフビオタク」のちょっと悲しい話

 

 息子のことが、急に羨ましくなるんです。

 

 今日は、毎週土曜日恒例の『ウルトラマンデッカー』を一緒に見てから、これまた恒例となっている「ソフビ漁り」に2人で出てきました。近所のJoshinにお買い物。今日のモンスアーガー、かっこ良かったもんねえ。

 羨ましくなると言ったのは、「息子と怪獣ソフビの関係」について、です。

 テレビで『デッカー』を見るときはもちろん、ゲームをするとき、YouTubeを見るとき、寝るときの枕元にも、彼の側にはいつも何かしらの怪獣が居る。

 毎週のように新しい怪獣のソフビを買ってもらえること、それ自体ももちろん羨ましいです。けれど本当に羨ましいのは、彼の生活です。いついかなるときも、当たり前のように怪獣が視界に居る。その当たり前が羨ましいのです。もう羨ましくて羨ましくてたまらない。

 だって僕も、今年で34だけど、未だに立派な「怪獣ソフビオタク」だから。

 

 

 

 

常に怪獣を

 一直線でウルトラソフビコーナーへ向かう息子。さっきテレビで大暴れしていたモンスアーガーを早速手に取る。

 ソフビがいいのは、稼働フィギュアやガレージキットなんかに比べてガシガシ遊びやすいことです。

 怪獣同士でガンガンぶつけ合ったり、塗装もそんなにデリケートじゃないから多少の傷もホイホイと許せてしまう。値段もそこまで高くないから、限定品でもない限りは、遊んで汚れてボロボロくらいがちょうどいい。

 息子の歴代のソフビたちは、そうやって彼の日常に自然と溶け込んでいきました。

「ポイント」という口実で

 さて、ここで一つ、僕の知られざる秘密も明かしておこうと思います。

 実は僕、怪獣ソフビオタクであると共に「もらえるポイントはしっかりもらっておきたいオタク」(そんなオタクの種類があるのかしら)なんですよ。

 ほらよくあるでしょ、「何千円以上のお買い上げて何ポイント贈呈!」みたいなやつ。ああいうのに目が無くて。

 で、ちょうど僕の手には、Joshinの「合計2000円以上のお買い上げで200ポイント贈呈!」のチラシ。しかも期限は明日までときた。

 「これは今、200ポイントもらっておかねば!」と、両目にグッと力を入れておもちゃコーナーを観察。すると、ずっと前から欲しいと思いつつなかなか買えずにいたシン・ゴジラのソフビを発見。これだ。

 気軽に触れちゃうシン・ゴジラ。

 最近料理を始めたこともあって、キッチンの隅っこにでもドンと置いておきたいなあ、と。これなら多少汚れても気にならないし、好きなものはなるべく多く視界に入れたい欲も今、マックス。はい、これぞWin-Win。

 息子のモンスアーガーの3倍くらいの値段でしたけど、2000円超えたからポイントももらえるし、今日くらいは僕も自分が遊ぶためのソフビ、買ってもいいですよね?

 

 

 

 

「そ、それは私のものだ…!」

 Joshinのレジのお兄さんは優しいです。

 息子がウキウキでソフビを持ってくるのを見て、ニコニコ笑顔でビニール袋とタグを取ってくれます。

 

 しかし、Joshinのレジのお兄さん、優しさが過ぎるのです。

 

 僕が持ってきたシン・ゴジラのソフビまで、袋とタグを取って息子に渡そうとしてくれている。

 

 いやちょっと待ってくれ……!それは息子のものではない…私の、私のものなんだ……!

 

 お兄さん。僕の視線から何かを感じ取ったのか、ハッと手を止めて「あ、すみません、こちらは大丈夫でしたか?」と聞いてくれました。しかし、そこで僕が、

「はい、それは俺がガシガシ遊ぶつもりのソフビだから大丈夫っすよ!」

なんて言おうもんなら、その場にちょっとばかりの失笑がこぼれること間違いなしです。

 「朝っぱらから子供よりデカいソフビ買って喜んでる34のおじさんなんてカッコわりぃ〜」と、僕の中のデビルがあざ笑う光景まで頭に浮かんでしまいました。

 結果、とっさに「えーっと…、こっちはお家に帰ってから開けるんやもんな!」と、「怪獣大好きの息子に確認をとるパパ」を好演することで周囲からの失笑を回避することに見事成功。

 こうして、僕たちの「今週のソフビ漁り」はなんとか無事に終了しました。どこまで失笑されたくないねん俺は。

 

 新しく買ったシン・ゴジラのソフビ。とってもいい感じです。

 既に持っていたシン・ウルトラマンとのサイズ比も絶妙。並べると2体ともますますかっこいい。

 パソコンで作業するとき、キッチンに立つとき、映画を見るとき。僕の日常にピタッと寄り添ってくれるソフビは君たちで間違いない。よろしく頼むぜ。って、自分で言ってて恥ずかしいですが、そんな心境です。

 ……でも、何か大事なことを忘れている。僕がわざわざシン・ゴジラのソフビを買うに至った一番の目的。そうだ、200ポイント贈呈…!

 優しすぎるレジのお兄さんとの対峙に精神をすり減らすあまり、大事な大事なポイントのことをすっかり忘れていました。

 いや、まあ冷静に考えて、たった200円分のポイントのために、元々予定になかった2000円の買い物をするっていうのは凄く変な話なんですが。

 でも、こうしてブログを書いているパソコンの横にそっと居てくれるシン・ゴジラくんはやっぱりとっても愛らしい。改めて、これからよろしくな。