僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

小学生になった息子の「進化するおうち特撮」を見てほしい。

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 ブログを始めた頃はまだ3歳になったばかりだった息子も、早いものでこの4月から小学生になりました。

 

 毎日仕事から帰ってくると、その日学校であった出来事をこと細かく教えてくれる息子のニコニコ顔を見てホッと一安心。本格的な小学校生活はまだこれからといった感じなのですが、新しい環境でもそれなりに楽しくやっていそうなので親としてはひとまず「良かったねえ」と。勉強より何より、まずは「楽しく」学校へ通えることが第一です。

 で、ここからが今日の本題。

 小学生になりポケモンカードやマリオにも手を出す中で、まだまだウルトラマンもそれなりに見ている息子の「おうち特撮」が日々日々進化し続けているのです。きっかけは「『ウルトラマンZ』の田口清隆監督がウルトラソフビをつかって特撮を教えてくれる」こちらの動画。

 前々から、アルティメットルミナスのストラクチャーでジオラマ作りに精を出していた息子が、この動画に触発されていよいよ「本気のソフビ特撮」を撮り始めました。おかげでいつの間にか僕のiPhoneの写真アプリが息子の監督作品で埋め尽くされている…!

 

 

 

 

「プロが教える遊び方」に触れる

www.bokuboku12.net

 この記事の一件以来、息子にとって田口清隆監督は神様のような存在になっています。

 Twitterで「特撮マンの因子をばら撒くぜ」と意気込んでいた田口監督の思惑通り、息子はこの動画を何度も繰り返し見ては、自分のソフビを引っ張り出してきてテーブルの上に組んだミニチュアセットの上で大暴れさせる。単にソフビを自分の手で動かすだけではなく、「怪獣がビルを壊す様をどうかっこ良く見せるか」を自分なりに考えながら遊んでいるんですね。

 iPhoneを片手に持ってウルトラマンや怪獣のソフビの位置を微調整する息子の姿は、さしずめ令和の特撮チルドレンといったところでしょうか。特撮マンの因子は確実にばら撒かれています。

 子供のうちからこうして特撮のプロから遊び方を伝授してもらえるなんて、20数年前に同じく特撮大好き少年だった僕からすると本当に羨ましい限りなんです。新聞紙を小さく丸めてビルの瓦礫に見立てたり、綿にライトを当てて爆発の炎を再現したり…僕も息子と一緒に「こんなやり方があったのか!」って驚きながら見ています。

tamashii.jp

 僕も息子の「おうち特撮」に混ぜてもらおうと、こちらのサイトからミニチュアの作り方をお勉強。100均で買ってきた小物入れや鉢底ネットに少し手を加えて、それを怪獣と並べるだけで本物のビルみたいに見えちゃうんだからやっぱりプロの方の発想力とは凄いものです。

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子の監督作品たち

 「あれ、俺のiPhoneが無い!」と思ったら、大抵は息子がいつの間にか「特撮」していて。

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 下から仰ぎ見るアングルでウルトラマンの巨大感を強調する撮り方はもうお手の物。カメラを斜めにすることで臨場感も出ていますね。このアグルは息子もお気に入りの1枚です。「これ、あんたが撮ったん?!」って僕もびっくりしましたから。わざわざ自分で部屋の電気を消して撮ってるんですもんねえ。

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 ウルトラマンゼット・ガンマフューチャーと、そのパワーの源となった3人のウルトラマンたち。ヒーローのセレクトもさすがなのですが、この写真では黒画用紙をホリゾントとして使っているのがポイントです。ガンマフューチャーと言えば夜のイメージ。息子が劇中のシーンをきちんとイメージしながらカメラを構えていることが分かる1枚です。

 写真はウルトラマンが多いのですが、動画になると今度は怪獣たちの出番。ウルクロZでも活躍中のキングオブモンスが豪快に街を壊すわ暴れるわ。

 ちなみにこの動画、僕がカメラを構えて息子が怪獣を動かしているんですけど、息子は自分が映らないようにちゃんとテーブルの下に潜っていました。完成した作品をチェックして、ちょっとでも自分の顔が映っていたりすると「もう一回!」と撮り直し(笑)。僕が何か助言したわけでもないのにこの拘りようです。

 監督の「怪獣をゆっくり動かして!」「最後はカメラのところに顔をくっつけて!」の指示を忠実に守る僕、偉いでしょ(笑)。

 動画を白黒にして『ウルトラQ』のような重厚な雰囲気に。BGMを入れると息子も「うわ~本物みたい」と大喜びなのでした。ゴルザがフレームの外から現れるのは『ティガ』の1話のイメージとのこと。

 

 

 

 

分の「好き」に胸を張れるよう

 今、『ウルクロZ』で『ウルトラマンガイア』の劇場版を分割放送していますね。

 小学校高学年になってもウルトラマンが大好きな少年・勉と、その勉をいじめの対象にしつつも実は自分も怪獣が好きでたまらない不良少年の浩。

 勉が浩に「特撮なんていい年して幼稚でダサくてくだらない」と迫る場面を、ちょうど小学生になったばかりの息子と一緒に見るのはやっぱり少しドキッとしました。実際、息子は「○○も小学校に行ったらこんなん言われるん?」と僕に聞いてきましたから。正直、その場では否定も肯定も出来なかったのですが…。

 僕自身が特撮好きということを抜きにしても、今息子がハマっている「おうち特撮」はもっともっと続けていって欲しいと思いますね。この1年だけを見ても彼の作品作りはどんどん進化しているし、僕もびっくりさせられることが格段に増えました。これからまたどんどん進化していくのだろうなと思うと、息子の「これ見て―!」の一言を聞くのが楽しみで仕方ないんです。

 この「おうち特撮」が、息子の今後にどのような影響を及ぼすのかは分かりません。大人になって本当に特撮の現場に行きたいと思うのかもしれませんし、小学校の工作の授業で少し役に立って終わりかもしれない。ただこれから何をするにしても、息子には自分が拘って作ったものや好きなものに対して、堂々と胸を張れるようになって欲しいと思います。自分がそうなれなかったので余計に。

 息子の撮る写真や動画、幼稚でくだらないなんてことはありません。息子の創作意欲に置いていかれぬよう、僕も一スタッフとして(笑)ミニチュアの作り方や動画編集の仕方を勉強していく所存です。