僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

それでも続く日常生活に、僕は何かしらの「光」を求めたい。

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 あぁ…息子と指折り数えて楽しみにしていた3月1日の『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス先行上映会&舞台挨拶』が、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。

 今日のお昼頃。EXILEやPerfumeといった今をときめく人気アーティストのライブが公演当日にも関わらず中止されたニュースを耳にして、「ウルトラマンももしかして…」とソワソワしていたのですが、こればっかりは致し方ないですね。むしろ運営サイドの迅速な対応に感謝しなければいけません。新型コロナウイルスの感染拡大に関しては、日を追うごとに状況が悪化しているように思えます。何事も先手、先手が肝心でしょう。

 

直、辛い。

 …と、まあ優等生的な意見はこのくらいにして。

 『ジード』の頃から毎年参加している、ウルトラマン映画の先行上映会と舞台挨拶は個人的に凄く思い入れのあるイベントでした。だから「延期」でもなく、イベントそのものが消滅してしまう「中止」の判断は正直言ってかなり辛いです。ちょっと泣きそうです。

 3歳の息子の「人生初映画館」に立ち会えた『ジード』、4歳になり、物語を少しずつ理解し始めた息子の成長を実感した『ルーブ』。1年ごとに、父親である僕も大好きなウルトラマンの映画で息子と思い出を共有する。さあ、今年は『タイガ』で彼のどんな一面が見られるだろう、と。そんな感じで、最新作をひと足早く見られるお得感とキャストの登壇も相まって本当に心底楽しみにしていたものですから…。

www.bokuboku12.net

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 何かとスケジュールに追われる日々の生活も、時々メンタルを削られながらそれでも前を向いて進めていく仕事も、全部この楽しみのために頑張っていると言っても過言ではないです。だから他の誰に何を言われようと、それが例え政府からの要請だとしても、僕はここにはっきりと書いておきます。つ・ら・い!!!

しいニュース

 しかし、イベントが中止になっても僕らの日常生活は続いていきます。愚痴は愚痴で思いっきり吐き出すとして、ここは一つ、日常に何かしらの「光」を求めていきたい。

 ちょうど今日、我が家に嬉しいニュースが飛び込んできまして。息子が、1ヶ月前に落ちた水泳教室の試験に見事合格したのです。

 仕事から帰宅後、息子へご褒美の贈呈式。息子には昨年の終わりくらいから「次の試験に合格出来たら買ってあげるよ」と、またいつものニンジン作戦でハッパをかけていました。今回の息子のリクエストは『ウルトラマンゼロ10周年記念ソフビセット』。通常のラインナップには無いゼロの形態をまとめてゲットできちゃう凄いセットです。僕も欲しい。

 実はこれ、1回目の試験があった1ヶ月前に既に買ってあったんですよ。もちろんすぐ息子に渡すつもりで。試験と言っても、周りには既に楽々と合格している子が何人もいるような簡単なものと聞いていたので、まさか落ちるとは思っていなくて。ただ息子の場合、水泳以前に先生のお話を聴かない場面があったりして、少しお灸をすえる意味での不合格だったそうなのですが。

 1ヶ月前の不合格だった後の息子の号泣っぷりと言ったらもう…。次の試験はまた1ヶ月後ですから、ニンジンをぶら下げた手前息子には少し可哀想なことをしました。

憶に残る一日に

 この1ヶ月の間、息子の水泳教室への取り組みは以前とは違ってかなり真剣で。

 「がんばるでー!」いつもはのほほんとしている息子が、そう言ってたたたっとプールの方へ走って行く。僕が送り迎えをする日は、あの背中を見るのがちょっとした楽しみになっていました。そして今日、無事合格の知らせ。練習、頑張ってたもんなあ。

 イベントの中止は確かに残念でしたが、そのことで逆に、息子と、家族と過ごす僕の日常生活の中にもちゃんと思いを共有できる瞬間があるのだと改めて思わされるのでした。今日は息子がちゃんと合格出来るのか心配で、仕事が手につかなかったですもんね。僕にとっても確かに記憶に残る一日になりました。

 大好きなヒロユキに会えなくなってしまったこと、息子には明日伝えようと思います。そもそも「中止」とは何なのか。どうしてそうなってしまったのか。5歳の彼がきちんと理解出来るよう、今、言葉を探しているところです。息子からどんな反応が返ってくるのか…意外にあっけらかんとしているかもしれませんが、きっといい勉強になるでしょう。それもまた、思い出の共有には違いありません。