大阪・ひらかたパークで開催された『ウルトラヒーローズEXPO ニュージェネレーションワールド in OSAKA』へ息子と行ってきました。
2年前から年末年始の恒例となっているひらパーでのウルトライベント。ちょうど僕と息子がウルトラマンにハマりだした頃から始まった関西への上陸で、我が家にとってはウルトラマンの世界を楽しみつつ息子の成長ぶりを再確認する大切な場所になっています。前回までは『ウルトラマンフェスティバル』として行われてきましたが、今回は『ニュージェネワールド』。タイガを中心に、ニュージェネレーションヒーローズと呼ばれる新たなウルトラマン・サーガの魅力を堪能することが出来ました。
このブログでも度々話題にしている息子の「特撮卒業の日」。正直、ここ最近は息子の中でポケモンのパーセンテージが相当な勢いで増してきているようで、僕としてはいよいよその日が近づきつつあることを感じ始めているところです。
いきなり卒業とまではいかなくても、目の前にいるウルトラマンに本気で「がんばれー!」と声援を送る息子の姿を見るのはこれがもう最後かも…。今回のレポートでは、そんなセンチメンタルな思いを抱きながらイベントの一つひとつを噛みしめる父親の様子もお送りしていこうと思います。
ウルトラマンタイガの世界
ウルトラマンと怪獣の迫力のバトルを精巧なミニチュアセットと共に再現したバトルジオラマがとにかく圧巻だった前回のひらパーウルフェス。
今回の展示にはこのバトルジオラマは無く、主に『ウルトラマンタイガ』に登場した怪獣の着ぐるみや撮影用小道具の展示が中心になっていました。正直、イベントの規模としてはかなり縮小された印象が強く、広い会場を持て余している感じがかなり残念ではあったのですが…。イベントを毎年続けるために採算が合うよう試行錯誤している段階なのでしょうか。
とは言え、実際の撮影に使用されたプロップの展示はファンとしては見逃せません。中でも息子が大喜びしていたのはタイガ怪獣の着ぐるみ。
手前からギーストロン、ヘルベロス、セグメゲル、マジャッパの4体。撮影用の着ぐるみだけあって、間近で見るとその迫力は凄まじいものがありました。その今にも動き出しそうな躍動感は、恐らく画面には映らないであろう細部にまでこだわり抜かれた造形の賜物でしょう。
同時期に東京ドームシティで『ウルトラヒーローズEXPO ニューイヤーフェスティバル』が開催されていた中、第1話に登場したヘルベロスや正統派怪獣のギーストロンをこちらに展示してくれたことは関西に住む人間としてただただ感謝。息子を肩車して怪獣の目線に合わしてやると、目を真ん丸にして観察していましたからね。そりゃそうだ、本物だもの。
こちらは『タイガ』の撮影用小道具の数々。僕、結構熱心な『タイガ』の視聴者だった自覚はあるのですが、「え、こんなのあったっけ?」というのが幾つかありましたよ(笑)。一つひとつしっかり見ていくと、番組やウルトラマンへのスタッフの愛が沢山隠されていて見応えがありました。
思わず見入ってしまったのはヒロユキの退職願。字や文面から彼の実直な人柄が浮かび上がってくるようでした。ちなみに「優幸」と書いてヒロユキなんですね。
「ヒロユキ、大好き」
実は、昨年の末に一度この『ニュージェネワールド』には足を運んでいて。今回イベント最終日に再びやって来たのは、バトルステージに工藤ヒロユキこと井上祐貴さんが登場することを知ったからなのでした。
ヒロユキ効果もあり、バトルステージは指定席完売、自由席も残りわずかの盛況ぶり。会場の熱気も普段より数段上で、ステージにヒロユキが現れた瞬間のみんなの「声にならない声」がぐーっと集まるあの快感はオリジナルキャストでしか味わえない独特のものでした。
息子は、近所のお兄さん的な親近感が強調されていた『ジード』のリクや『ルーブ』の湊兄弟に比べると、イージスという警備組織に属するヒロユキにはより「憧れ」の目線を強く持っているようです。今日もステージで躍動するヒロユキを見ながら、「ヒロユキみたいになりたい~」と呟いていましたからね。今もあの警棒を欲しがっているくらいで。何とか商品化出来ませんかプレミアムバンダイさん。
バトルステージは、トレギアに偽の記憶を植え付けられた宇宙人の子供が大人に成長してウルトラマンへの復讐を果たそうとするが…というストーリー。同時に会場の子供たちの「夢」や「なりたいもの」にフォーカスした内容でした。ありがちと言えば確かにそうなんですが、ウルトラマンが直接客席まで降りてマイクを向けてくれたりして、あれは体験した子にとっては一生の思い出になるだろうな、と。息子は大声張り上げて挙手したのに当ててもらえなくてスネてました(笑)。
ステージ終了後はヒロユキとのハイタッチ会。息子はヒロユキに何やら言いたいことがあったらしく、ハイタッチしながらえらく長々と喋っていて。後で「ヒロユキと何喋ってたん?」と聞いたら、
「『映画見るよ』って言ったのと、『ヒロユキ、大好き』ってちゃんと言えたで」
と、言ってました。可愛すぎかw
息子が喋っているのをちゃんとうんうんと頷きながら聞いてくれていたヒロユキ、あんたほんとのヒーローだよ。
願いを叶えた後に…
ヒロユキに会うのともう一つ、息子が今回のイベントでどうしても叶えたいことがありました。それが「フーマとタイタスと一緒に写真を撮る」です。
昨年から各イベントでタイガには会える機会が多かった息子も、フーマとタイタスに一度も会えていなかったんですね。彼の「ウルトラマン好きとしての矜持」がそれを許さないのか、とにかくフーマとタイタスに会いたい会いたいと事ある毎に言い続けていて。前日の夜にTwitterで公開されたウルトラショットのスケジュールを見て安心しましたよ。「やっとフーマとタイタスを息子に会わせてあげられる!」って。
たまたまバトルステージの終了時間と被っていたせいかタイタスの回には行列が出来ていて、危うく並ぶ前に締め切られそうになったんですけどね。最後から2人目になんとか滑り込むことが出来ました。お父さんの本気出しました。
それと今日がイベント最終日ということで、ウルトラショットコーナー横のミニステージではウルトラ6兄弟勢ぞろいのビッグサプライズも。直前にバトルステージでニュージェネ勢の活躍を見ていたせいか、昭和ウルトラマンの放つ“レジェンド感”がいつも以上に眩しかった。僕も吸い込まれるようにハイタッチの列に並んでしまいました。
ヒロユキ、フーマ、タイタス、そして伝説のウルトラ6兄弟。念願だったヒーローたちに会うことができ、今日は息子にとって忘れがたい1日に恐らくなっただろうと思います。僕も、息子と一緒にウルトラマン尽くしの濃密な時間を過ごさせてもらいました。改めてひらかたパークに、そして息子の願いを叶えてくれたウルトラマンたちに感謝です。
さあ、ミニステージを後にするウルトラ兄弟に「またねー!」と手を振っていた息子。果たして1年後はどうなっているでしょう。寂しさよりも、ほんの少しだけ楽しみの方が大きくなっている自分がいます。