僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな7歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「パパはあかんなあ」息子の一言が僕をクレーンゲーマ―にした話。

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今週のお題「自分に贈りたいもの」

 

 「パパぁ、これ取ってや~」

 

 ゲームセンターの隅で響く、お世辞にも無邪気とは言えない息子の気怠い口調。そこには生意気盛りの小学生が時折醸し出す「大人への諦め」のニュアンスも少しばかり含まれていて。それでも、まだ身長120cmにも満たない子供に手をクックと引っ張られて直々にお願いされては、さすがの僕も断る術が無い…というか「何がなんでもお前を喜ばしちゃるっ!」となるのが父親の性というもの。

 さて、突然ですがここでご報告。余はギリギリ昭和生まれの30代男、人生で初めて…

 

 クレーンゲームの景品を自力でゲットしてしまいました…!

 

 いや本当に僕ね、自分でも情けなくなるくらいにこれまでクレーンゲームといふものが大の苦手だったんです。以前も何かの記事で書いたかもしれません。足元にある、あの景品の取り出し口にしゃがんで手を伸ばした記憶が一切無くて。

 元来のケチ臭い性格も手伝って、確実に手に入る保証もない商品に自分の苦手なゲーム体験がついてきてしまう奇妙な遊びにお金を払うだなんてまっぴらだと、ずっとそう思って生きてきたんです。

 そう、今日という日を迎えるまでは―。

 

レーンゲームの苦い思い出

www.bokuboku12.net

 2年前に息子と一緒に行った石川県のウルトラマンスタジアム。

 一日中ウルトラの世界にどっぷりと浸れる、僕と息子にとってはまさに夢のような空間でした。当時の自分の記事を読み返しても「この時は楽しかったなあ」とつい頬が緩んでしまうのですが、一つだけ、本当に唯一の苦い記憶が今も鮮明に残っていましてね。

 それは何かと言うと「館内のクレーンゲームで5千円も溶かし、結局何も掴めずに帰ってきた」ことなんです。

 ほら、遠出をしたらやっぱり何かしらの「思い出の品」を持ち帰りたいものじゃないですか。ステージショーの待ち時間の間に息子とゲーセン周りをブラブラしていたら、ちょうど目の前に「ウルトラマンスタジアム限定!」と謳われたウルトラマンのぬいぐるみ…が手に入るかもしれないクレーンゲームの台が現れたわけですよ。息子もそれを見て「欲しい!パパこれ絶対取ってや!」と、こう言うわけです。

 息子のお願いとあらば、という気持ちと、内心「まあ苦手と言っても多少お金を積めば僕だってぬいぐるみのひとつくらいは手に入れられるだろう」という慢心にも近い思いの中で、結局50回ほどチャレンジして何も手に出来ず石川県を離れることになった、苦い苦い思い出。

力本願からの脱却

 我が家におけるクレーンゲーム担当は専ら嫁さんです。僕の記憶にある限り、嫁さんよりクレーンゲームが得意な人はちょっと見たことがない…そんなレベルです。

 僕にとっては一生手が届かないはずの、クリアケースの向こうにあるキラキラ輝く景品をいとも簡単にゲットしてくるんですからね。技術と経験、そして何より「私が必ず手に入れてみせる」と言わんばかりの執念が素晴らしい。

 たった2、3回のチャレンジでお目当ての景品を颯爽と持ち帰る嫁さんに、息子と並んで「おーっ!」と拍手喝采を送るのがこれまでの僕のゲームセンターでの主な役割でした。

 今回も、息子にお願いされたときにまず頭をよぎったのは「嫁さんに頼んだら取ってくれるかな?」というどうしようもない他力本願。しかしその直後。2年前、ウルトラマンスタジアムのゲーセンで大敗北を喫した時に、息子にかけられたあの忘れがたい一言が脳内をリフレインし始めました。

 「ママはすぐ取ってくれるのに、パパはあかんなあ」

 よし分かった。このウルトラマントリガーのお人形、パパが取ってやる。もう二度と、お前に「パパはあかん」なんて言わせねえ。よーく見とけ、「父の背中」ってやつを!!

分で自分を褒めてあげたい

 …と、勢い勇んで100円玉をいくつか投入してみたものの、実際にプレイするクレーンゲームのまあ難しいこと難しいこと(笑)。

 あのクレーンの先に着いているアームの部分って、景品を直接掴むためにあるわけじゃないんですね(今更?)。クレーンをわざと景品の前後に降ろしたり、アームの開きを利用したりを何度か繰り返して、景品をちょっとずつズラして最終的にストンと落とすのが基本のようです。よく考えてみたら、あんな握力の弱いアームが物を掴んで持ち上げられるわけないですもんねえ。

 ようやくコツを掴み始めた頃にはもう100円玉、10枚くらいは投入していました。最初は「パパにはどうせ取れへんよ」と全然可愛くなかった息子も、途中から「諦めたらあかん、頑張ろう!」とか言って応援してくれて。で、余計にやめられなくなって(笑)。一旦中断して二人で腕組みしながら「ここにこう落とすと取れるかなあ?」などと作戦会議も開きました。傍から見たらさぞかし奇妙な親子だったことでしょう。

 結果的には、「箱の上部に着いているリングにアームを引っ掛ける作戦」が功を奏し見事お目当ての景品をゲット。トリガーの箱が僕の足元にストンと落ちてきた瞬間、人目もはばからず拳を突き上げて「よっしゃー!」って叫んじゃいましたよ僕。やっぱり自力で掴み取った景品は、メルカリで買ったやつとはひと味もふた味も違う「我が子」のような愛おしさで。

 そして何よりも一番の栄養は、僕が掴み取った景品に飛びつき、それをすぐさまギューッと抱きしめた息子の満面の笑み!どうや、パパは頑張ったで…!

 

 …と、ここまでは良かったんですけどね。

 息子はトリガーのビッグソフビに大喜びしつつも、帰りの車の中では「ママやったらな、これ取るのに2500円も使ってないで~」とネチネチ言ってきて全然素直じゃないんです。お前ほんまに見てたんか、「父の背中」を。

 家に帰ってから嫁さんに今日のことを話すと、「え、それに2500円もかかったん?」とこれまた非常にナチュラルな言葉の刃物が飛んできて…(笑)。

 はてなブログ今週のお題は「自分に贈りたいもの」。

 僕、今回めちゃくちゃ頑張りましたよね?息子のためにと思ってゲットしたトリガーのソフビ、かっこいいからもうこの際「自分へのご褒美」にしちゃってもいいですよね?

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