僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

戻ってきてほしい日常 戻ってきてほしくない日常

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 約一ヶ月半に亘る緊急事態宣言が解除され、少しずつではありますがコロナ以前の日常が戻りつつありますね。

 不要不急の外出を出来るだけ避ける風潮も今やどこ吹く風…といったところでしょうか。というか、散々言われていたステイホームも、結局は商業施設や遊園地が全部閉まっているから半強制的にそうせざるを得なかった部分が大きくて。休日もスーパーかコンビニくらいしか行くところがありませんでしたから。行く場所があれば、外へ出ていく人が増えるのは極めて自然な流れです。

 ただ、僕はこの一カ月半で、極力家にいる(いられる)自粛生活がすっかり気に入ってしまいました。

 休日をまるごと家の中でゴロゴロ過ごしていても自分を責めなくても良かったですし、「せっかくの休日を充実させなきゃ」と闇雲に外へ出ることも無かった。凄く自然体で生きていられたなと思います。

 SNSを見ても、みーんな家にいるわけです。東京でしか開催されていないイベントのレポを眺めながら、「いいなぁ、東京は…」などとため息をつかなくてもいい。予定を消化するために仕事でちょっと無理をする必要もない。何と言いますか…あの頃の日常には、実は目に見えないストレスがいっぱい隠れていたんだなということをこの自粛生活の間に痛感させられた次第です。

 緊急事態宣言が発令されていた間は仕事も時短だったので、いつもより早く家に帰ることが出来ました。

 まだ外が明るいうちに家に帰り、息子と一緒にお風呂に入ってテレビを見ながら夕飯を待つ。そんな絵に描いたような幸せな時間を過ごしていくうちに、「もうこのままでいいんじゃね?」という気持ちが沸々と…。

 だから僕は、今のこの「日常が戻りつつある空気」に若干の寂しさと怖さを感じています。

 日に日に混んできた通勤電車の中にいると、決して楽しいことだけでは成り立たない世の中の難しさについて考えさせられます。名前も知らない人たちのしかめっ面が嫌でも目に入ってくる。明るいうちに家へ帰ることも、これからはぐんと減るのでしょうね。僕の実践したコロナ対策で最も効果的だった(と、思っている)「たっぷりと睡眠をとること」、これも容易ではなくなりそうです。

 仕事の中でも、「今はコロナだから…」で許されていたこととかが結構あったりして。でもそれも段々、普通に戻っていく。自分だけが置いてけぼりにならないように、また必死になって走る日々が始まります。

 

 そう言えばこの間、近所の吉野家でテイクアウト限定の「ポケ盛」を息子といただきました。牛丼のセットに、語尾が「ドン」で終わるポケモンのフィギュアがついてくるというあれ。

 息子はグラードン、僕はヤドンが欲しかったのに見事に2人ともピカチュ~。別にそんなに面白いことでもないのに、この時は何故か2人で爆笑してしまって。「ピカチュウ2個当たってもうたわ~」って(笑)。男同士って、そうやって意味もなく笑い合ってしまう時ありません?

 ピカチュウを2つ並べて、息子とケラケラ笑いながら食べる牛丼はいつもより何倍も美味しくて。こういう日常なら、いつでも戻ってきてくれていいんですけどね。