僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

ウルトラマンカードゲームで2回優勝した息子(小4)にどうしても勝ちたい親父の話

 

 

 息子(小4)、2度目のギャラクシーカップ優勝。

 

 

 息子の「ウルトラマンカードゲーム道」はどうやらとどまるところを知らないようで。

www.bokuboku12.net

 前の優勝の記事を書いたのがつい2週間ほど前ですか。「まだこの余韻に浸らせてほしい」と言って最後締めくくったはずが、まさかこんな短期間のうちに2度目の優勝を果たしてしまうとは僕もついぞ思っておらず。

 

 実はこの前日にもチャレンジマッチという少し格下の大会(もらえるカードがちょっと違う)で優勝していた息子。12/7現在の公式戦の通算成績は18勝3敗。現代のプロ野球のピッチャーなら余裕で沢村賞とMVPがとれちゃう勝率です。カードゲームにありがちな引き運やマッチ運だけでは片付けきれない戦績。控え目に言って凄過ぎる。あんた、ほんまにうちの子か?

 

 ギャラクシーカップは毎月景品が変わる仕様で、先月のメビウスに続き12月はデッカーの「WINNER」カードが優勝賞品でした。

 ウルトラマンカードゲーム(以下UCG)の公式Twitterでこのカードが発表されて「毎月優勝賞品が変わるとか運営は人の心無いんか?」と思ってしまった反面、「これはなんとしても手に入れねば……!」というウルトラリーガーとしての決意が頭の中を駆け巡る。メビウスのWINNERカードを手に入れた息子も当然「キラキラのデッカーをゲットするために今月も大会に出まくるぞ!」と意気込むわけです。

 大会の運営方式とか一向に役立たずの専用アプリとか、UCGを取り巻く現状には色々と言いたいこともあるのですが、まずはこうしてプレーヤーのモチベーションをぐんと上げることには成功している。ウルトラリーガーたちがこのカードゲームを育てていく下地は徐々に出来つつあるのかなと思います。

 

 

 

 

会当日のあれこれ

 

 で、息子が2度目の優勝を果たしたギャラクシーカップの話なんですけどね。

 

 開催場所が家から電車で1時間半くらいのところで、当日の朝まで行くかどうか迷っていたんです。移動に計3時間+カードゲームの大会にも参加して、となると貴重な休日が丸々潰れてしまうわけなので……。

 しかもこのギャラクシーカップ、各地で定員オーバーによる0回戦敗退(抽選落ち)が頻発していて、調べたらその回の定員も16名と比較的少数でした。時間とお金をかけてわざわざ出向いたのにトンボ帰り、という可能性がかなり高そうな事案で。それはさすがにキツいなあと。

 だから息子も前日までは「明日はいっかな~」とさっぱりしていたんですけどね。

 当日の朝に確認したら「いやギャラクシーやで?行くに決まってるやん!はよ準備せな!」ってひと晩のうちに違う人格が乗り移ったみたいにやる気満々で(笑)。そこまで言うならじゃあ行くか、と。「おめぇのためなら俺の休日なんぞくれてやるぜ!」と半ばヤケクソで家を飛び出したというわけです。

 

 そしたら、電車の中で開催店舗のツイートを見てびっくり。「大会への受付は先着順」って書いてある。てっきり定員オーバーの場合は抽選だと思ってゆったりと家を出た僕ら途端に大慌てです。最寄り駅に着いてから人目もはばからずに親子で猛ダッシュ。悲しいことに、もう息子の方が走るのが速くなっているというおまけつきで。

 結局、大会開始時刻の1時間くらい前にお店に着いてギリギリ受付には間に合いました。でも本当にタッチの差。何も知らずに駅から歩いていたら間に合っていなかったと思います。その後も僕らと同じように抽選だと思っていた人たちが多数つめかけたようなので……。UCG、まだ始まったばかりで仕方ない面はあるのですがやはり色々と間に合っていない。

 

ざ、親子対決!

 

 それはそうと、今回は僕も0回戦を無事突破できたので息子と共に親子で念願だったギャラクシーカップに参戦です。

 

 せっかくやるからには僕だって勝ちたい。

 前回の息子の優勝時のツイートが参加者の間でちょっとだけ知れ渡っていて、息子が対戦相手から「おっ、あの時のチャンピオン」と持て囃されているのを見たら「確かに彼は凄いが、親父だってやるときゃやるんだぜ!」ってところをやはり周囲に見せたくなるもの。

 僕が予選リーグで2勝を上げた頃、息子も同じように勝ち進んでいました。これはひょっとして……と思った次の瞬間、次回戦の組み合わせが発表。相手は息子です。

 もちろん我が子だからと言って手加減はしないぞ。この一戦に勝てば決勝トーナメント進出はほぼ確実だ。ここはガチのマジで親子対決に臨むのがウルトラリーガーとしての礼儀ってもんよ!

 ……などと余計なことを考えている間にハイ、負けました僕。しかも最短の3ラウンドで。もう僕が相手なもんだから家のリビングで対戦してるみたいに息子がリラックスしきっていたのがまた悔しくってねえ。お店の人に勝敗報告に行くときの彼の背中が一段と大きく見えたのは言うまでもありません。

 

 しかし、その後の一戦で勝利を収め僕もなんとか決勝トーナメントに進出。トーナメントに進出できるのは4名なので、これはもしかしてまた息子と……と思っていたら案の定でした。

 

 えーっと、結果はもうご存知の通りだと思いますが、ハイ、また負けました僕。

 

 こちらは僕が当日使用したティガトリガーデッキ。

 息子の操るメビウスとブレーザーが僕のかわいいかわいいティガとトリガーをボコボコに踏み倒していきましたとも、ええ。正直言うと、息子のメビウス&ブレーザーをかなり意識してデッキも作ったしプレイングもかなり考えたはずなんですが(そこまでして負けた)。

 もう自分の勝利しか信じていない彼のカードを見つめる真っ直ぐな眼差しの前には、大人の打算など無力だったようです。くっ、悔しすぎる……!

 見事に決勝まで進んだ息子。上着を脱いでここでようやく本気モードです。緊張する様子、まるでなし。危なげない試合運びで決勝も勝利し2度目のギャラクシーカップ優勝を決めました。

 

 

 

めて一度くらい……

 勝利の証を眺める息子。

 大会後の彼の表情を見ていると、それこそ「チャンピオン」にしか醸し出せない屈託のない爽やかさで。

 お目当てだったデッカーのカードを手に入れることができたし、前回と同じく自慢のデッキで大人のウルトラリーガーたち(親父含む)を次々となぎ倒した充実感がニコニコの笑顔から溢れ出ていました。帰り道、「まあ、パパも頑張ってたけどな」「家に帰ったら一緒に練習しよな」って手繋ぎながら極々ナチュラルに言い放ってくる。前みたいに「やーい0回戦敗退~」と煽ってきたりもしなくなった。なるほど、これが真の王者の振る舞いってヤツですか。こちとらハンカチ噛み締めて悔しがってると言うのに!

 前回の優勝時は僕0回戦敗退だったので素直に息子に「おめでとう!」と言えたんですけどね、今回は悔しさのほうが全然上回っちゃってて。いつかのジャグラス・ジャグラーではありませんが

 

 

「一度くらい俺にも勝たせろよ!!」

 

 

って心の中で叫んでましたよ。そりゃあ言うて僕も親父なんで、優勝賞品を受け取る息子に表向きはパチパチ拍手を送りましたけれども。いやほんとに、1回くらい勝たせてくんねえかなあ。

 

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 今回は同じ "昭和残り香世代" のブロガー仲間である木本仮名太さんからお誘いを受けまして、こちらの企画の7日目担当として参加させていただきました。

kimotokanata.hatenablog.com

 ブログクリーンアップ Advent Calendar 2024。

 眠っている下書きを完成させるも良し、今年の出来事をとりあえず書いてみるも良し、過去記事のリライトも良し。あなたもアウトプットを通じて心のクリーンアップをしてみませんか、という年末の大掃除的な企画ですね。しかもここで書いた記事は木本さんに必ず読んでもらえるという懐の深さ。まだまだ参加者募集中のようなのでご興味のある方は是非!

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