今年の『ウルトラマンタイガ』は、これまでのウルトラマンに比べても息子のハマりっぷりが特に凄い気がします。
4歳半。ちょうど今がこういう特撮番組に一番のめり込む時期、つまり僕らオタクのよく言う「直撃」している状態なんだろうなあと思いますね。裏山。
去年の『ルーブ』までは、どちらかと言うと僕が息子に「見せている」感覚が強かったのですが、今年の『タイガ』は逆に僕が息子の熱に引っ張られていて、いい感じに立場が逆転してきました。「トレギアはな、ルーブにも出てきたけどタイガにも出てきてんねんで」とか、息子のほうから色々教えてくれるようになったのも楽しいです。「えー!そうなん?」と驚く演技で忙しい(笑)。
そして昨日は、息子のお待ちかね『DXトレギアアイ』の発売日でした。今年は親子揃って気合の入り方が違います。おもちゃもなるべく発売日にゲットしようぜ、と。で、早速遊んでみました。
メガネ型の変身アイテム
『タイガ』の放送が始まる前におもちゃのカタログを眺めていたときから、僕はタイガスパークよりこっちのトレギアアイのほうに興味津々でした。
元々、子供の頃はセブンのウルトラアイが大好きだったし、ジードに親子でハマったときも、ゼロアイNEOのおもちゃは息子とか関係なくただ純粋に自分のために欲しくて。ウルトラマンと言えば、初代のベーターカプセルからスティック系の変身アイテムが主流ですけど、僕は昔からメガネ型のアイテムが好きなんです。なんかこう、より「なりきってる」感じを出せる気がするので。
トレギアアイは、メガネ型でありながら仮面舞踏会のマスクを思わせるデザインが底知れぬ不気味さを漂わせていて、子供用のおもちゃであることを考えるとこれはなかなか攻めてますね。何にも知らないお母さま方が見たら「あんたいつの間にそんな趣味を…」とか言いかねない。
遊んでみました
実際に手に取って遊んでみた感想。まず、コンパクトで凄くおしゃれ!
同じメガネ型でもゼロアイNEOと違うのは、開閉するギミックが採用されていることです。
上の写真のように、トレギアの胸の拘束具を模しているのが扉を閉じた状態。ちょうど子供の手でガシッと掴めるくらいの大きさで、「ひみつのアッコちゃん」じゃないですけど、出かけるときは常にカバンの中に入れておきたさがあるんですよ。パッと見何か分からない独特の形状も悪役のアイテムとして神秘的でいいなと。
上部のスイッチを押すことで扉が開き、仮面舞踏会のマスクのような形状に変形する仕掛け。顔の前に掲げて変身シーンを再現するときに、この開く動作が一つ加わることで手に取って遊ぶときの楽しさが増します。
あと、これはトレギアアイに限らず最近のウルトラマンのおもちゃに共通している要素ですが、ボタンを押すと霧崎が劇中でトレギアへ変身するときに流れる音楽まで再生されるようになっていて。
これがね、実は僕や嫁さんにとっては曲者なんです。少なくともこれから1~2週間くらいは、息子は霧崎になりきってトレギアに変身しまくることでしょう。その度に、あのおどろおどろしいBGMを耳に入れることになるわけです。一日に何十回、何百回とですよ。
去年の『DXルーブジャイロ』も変身する度に劇中の音楽が流れていましたが、全体的に明るい曲調だったのでまだ我慢出来ました。実際、嫁さんは昨日一日息子がトレギアアイで遊んでいるのを見ただけで「あー、この曲ずーっと聞かされるのつれぇー」と嘆いておりまして(笑)。そうそう、段々ノイローゼみたいになってくるんです。いやまあ、それも霧崎とトレギアの策略なのかもしれませんが…。
大好きな霧崎役を自信たっぷりに
ベリアルと双璧を成す悪のウルトラマンとして、その存在感を発揮しているトレギア。僕が子供の頃そうだったので凄く気持ちが分かるのは、男の子って実はヒーローよりもそのライバル的な悪役に心奪われがちということです。
例によって例の如く、息子はトレギアの人間体・霧崎がツボにハマっているようで、印象に残った台詞なんかをイントネーションまで似せて再現してくる。そのクオリティは大人の僕が見ても結構高い。
「チョコレートより甘い…」そうです(笑)。
僕も『タイガ』の放送開始直後から最も注目しているキャラクターは霧崎で、このトレギアアイを手に取るとそのエキセントリックな言動をつい真似したくなります。だから息子の再現ぶりを笑いつつも、本当は「分かるわ分かる」とガクンガクン頷いている状態。
気になるのは、これからの我が家のウルトラマンタイガごっこについて。これまで、基本的には息子がヒロユキ役でかっこ良くタイガに変身した後に、霧崎役の僕をボッコボコにするのがパターンでした。僕も霧崎の役がもらえて内心喜んでたりしたんですけど、何があってもトレギアアイを手放さない今の息子の様子を見ると、しばらくはその座を息子に譲ることになりそうです。
ニヤリと笑みを浮かべながら、自信たっぷりに霧崎になりきる息子があまりにもかわいい。分かった、霧崎役は譲るとしよう。しかしその間に俺はヒロユキの「バディゴー!」を完璧に習得してみせようではないか。
…と言ってはみたものの、そのうちヒロユキ役からチビスケ役(第2話「トレギア」 参照)に降格させられそうな気もするなぁ(笑)。