僕が僕であること(仮)

ジードとルーブが大好きな4歳の息子とのウルトラ備忘録です。

ドライアイスを使って、君もお家で「特撮」しようぜ!

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 夏。お中元が楽しみな季節。

 我が家では嫁さんに親戚が多いこともあり、毎日のように色んな食べ物や日用品が続々と届いております。普段は口にすることが出来ない高級なアイスクリームなんかが届いたときは、それはもう家族揃って玄関で飛び跳ねて喜ぶわけですが、今年に限って言うと、何か届くたびに息子が必ずあることを確認してくるようになりました。

「ねーねー、ドライアイスきた?」

この間届いたお中元が要冷凍で、中にでっかいドライアイスが入ってたんですね。僕も子供の頃、父親と一緒にドライアイスで特撮ごっこをした記憶があって。「これは絶対息子ちん喜ぶぞ~」と思って、そのドライアイスをお風呂で水につけてみたら思った以上に白い煙がモクモク出てきて驚きました。

 息子にとって、生まれて初めて見るドライアイスの煙。最初はさすがに警戒していましたが、危険じゃないと判断するや部屋からウルトラマンと怪獣のソフビを持ってきて水を得た魚のように特撮ごっこを始める。僕はまだ何も言ってないのに、ですよ。さすがのDNA。

 

分だけの特撮ごっこ

 ドライアイスって、今でも特撮の現場で頻繁に使われていますよね。最近で言うと『ウルトラマンジード』でゼガンという怪獣が登場するシーン。街中を覆いつくした白い煙の中から怪獣の尻尾だけがヌッと出てくる。ミニチュアの徹底した飾り込みも相まって、日常の中の非日常がとても印象に残る形で映像化されていました。

 画面を見ながらあの白い煙がドライアイスだってことはすぐに分かるけど、それを使って「別の何か」を表現しようとしていること。僕は子供の頃から、特撮のそういうドキュメント性みたいなものに無意識の内に惹かれていた気がします。

 だから、あの頃僕がドライアイスを使ってしていた特撮ごっこは、ごっこと言いつつ半分は本物の特撮だったとも言えるわけです。

 怪獣のソフビに視点を合わしながら、ブクブク泡を立てる水面を怪しい海に見立てて出現シーンを再現する。そこには、誰にも邪魔されない自分だけの世界が広がっていて。次はどんな怪獣を出現させよう、ウルトラマンはどんな風に出てきたらカッコいいかな。そんな事を考えている内に、もう周りの人の話してる声なんか聞こえないくらいに没頭してしまう。そう、これこそが男のロマン…!

たいシーンを作ろう

 息子がドライアイスの入った洗面器に怪獣のソフビをじゃぶじゃぶする姿は、まさしく昔の自分を見ているようでもう微笑まし過ぎました。「そうそう、そうするよな。君は怪獣の扱いが分かってんなー」って、頭の中でつぶやきながら(笑)。

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 こちらは息子作、EXレッドキングを溺死させるグエバッサーさん。

 怪力怪獣と翼竜怪獣の組み合わせってだけで「さすが!」とか思ってしまいます。チャンドラーしかりキングギドラしかり、だいたい翼を持つ怪獣って力持ちの怪獣にボコボコにされるパターンが多いんですけど、ここはそんな常識を度外視した息子だけのマイ・特撮スタジオ。グエバッサーが見事に勝利するシナリオは、息子の怪獣に対するこだわりの深さを感じさせます(多分なんも考えてない)。

 この写真、息子が遊んでいる様子をただ撮っただけなのですが、市販のソフビがドライアイスの白い煙のおかげで凄く「それっぽく」感じられると思いませんか?

作り特撮の未来

 ウルトラシリーズはもちろん、現在放送中の戦隊シリーズの最新作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でも、毎週放送されるテレビ作品で手作り感たっぷりの巨大特撮を見られる今の環境は、特撮ファンにはたまらないですね。

 リアリティも追求して欲しい反面、子供の頃から特撮ごっこに熱中し、息子も同じようにソフビでかちゃかちゃやってる身としては、この「ちょっと頑張ったら自分にも真似できそうな感じの特撮」って一体いつまで残っていくんだろうと不安に感じることも。それこそ着ぐるみもミニチュアも全部CGでっていう時代が来ちゃうかもしれない。

 仮にそんな時代が来たとして、それを見た人たちが僕や息子のようにドライアイスで特撮ごっこやろうとか思うのかな、と。もうほんと老害スレスレの意見であることは百も承知なんですが、僕はそうなっちゃうの嫌なんですよね。特撮を作る側と見る側の、世代とか技術を越えた部分のつながりが無くなってしまうような気がするんです。

 息子のように、毎日ドライアイスを心待ちにしているような子供のほうが珍しいとは思うんですけど。僕もその気持ちがよく分かるからこそ、特撮というジャンルにおいて「自分でも再現してみよう」とギリギリ手の届く手作り感は、いくら技術が進歩しようともずっと大事にされ続けて欲しい。

 さあ、次にドライアイスが家にやって来るのはいつだろう。実は一番楽しみにしているのは僕だったりして。『ジード』のワンシーンをどうしても再現したくて、息子に内緒でゼガンのソフビを探し回っていることは内緒です(笑)。