僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

『ギンガ』以降のウルトラシリーズを律儀に録画していたあの頃の僕へ

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 このブログでは、特にこれというテーマを決めずに、基本的には自分の好きなことや思ったことを書くことにしています。

 ただ、せっかく書くからには何か意味のあるものにしたい。息子のこと、大好きな特撮のこと、家族の他愛もない思い出話。今までに公開してきたエントリーには、密かに「未来の自分に向けたメッセージ」になればと思いながら書いているものが幾つかあります。ちょっと恥ずかしいですけど、10年後の自分と、10年後の息子が、このブログを見ながら当時を笑って振り返る…そんなことが出来たらいいなとぼんやり考えています。親子にとってのタイムカプセルみたいなものですね。

 そこでふと、思いついたこと。未来の自分へ何かを残したいなら、今の自分が、過去の自分に何か語りかけることはないだろうか。咄嗟に考えてスマホのメモ帳に書き残したそれが、今日のエントリーのタイトルです。

 

『ウルトラマンギンガ』が始まる頃

 『ウルトラマンギンガ』の放送が始まった頃、僕はまだ独身で一人暮らしをしていました。社会人になって3年目。中高生の頃までハマっていた特撮というジャンルからは少し距離ができ、仕事やその他の趣味に一生懸命だった時期です。

 テレビで久しぶりにウルトラマンの新作をやる。そのことを何処で、何を通じて知ったのかはもう覚えていませんが、とにかく見てみようとは思いました。『ウルトラマン列伝』という、過去の作品を再編集して放送する番組の存在もその時に初めて知りました。

 『ギンガ』第1話放送の日。出かける前に、録画の予約がきちんと出来ているか確認。ちゃんと高画質モードで撮ってました。昔から、何故か円谷の作品だけはちゃんと残しておかなきゃという意識が働きます。育った環境でしょうね。実際に放送された作品は、「まあこんなもんかな」という印象。少ない予算でスタッフたちが何とか知恵を出し合って作った感じがして、がっかりとはいかなくてもあまりテンションが上がらなかった記憶があります。その後は、毎週予約にしていたこともあり『ギンガ』は毎週勝手に録画されていきましたが、正直たまにしか見てなかったです。

あの頃の僕へ

  『ギンガ』とその後の『列伝』、『ギンガS』と次々に溜まっていく録画。ちょうど『ギンガS』の放送が始まった頃に結婚しました。

 結婚すると、これまでのように自分の撮りたい番組ばかり録画を溜め込むことが出来なくなり、夫婦で在庫の整理を始めました。僕も嫁さんもディスクに焼いたり、あまりしない方なので。一つひとつ吟味していく中で、『列伝』はほとんど消してしまいましたが、『ギンガ』と『ギンガS』は何だか消しにくくて残しておくことにしました。そのときの僕に、今の僕が未来から声をかけるとしたら、

「よくやった!えらいぞ自分!」

といったところでしょうか。

 お前は1年後に子どもが生まれ、しかもそれは男の子だ。その子は2歳半くらいから『ジード』というウルトラマンにハマり、他のウルトラマンもどんどん好きになり、やがて今消さずにおいた『ギンガ』や『ギンガS』をテープが擦り切れる(もちろんハードディスクです)くらい繰り返し見ることになるのだ。その高画質で録画したウルトラマンを大事にしておけ。きっと、君たち家族に素敵な思い出を残してくれるに違いない。

 …みたいなことを、まさしくギンガがヒカルへ語りかけるように、あの頃の自分に言ってあげたいな、と(笑)。

寂しさと、未来への期待

  『ウルトラマンX』の頃に、息子はまだ1歳になるかならないか。赤ん坊の息子を抱っこしながら、「もうちょっと大きくなったら、パパと一緒にウルトラマン見ようね~」と冗談っぽく言っていたのが既に懐かしいです。「今は仮面ライダーちゃうん?」と不思議がる妻に、「いや、今はウルトラも熱いから!」と僕が必死に布教活動したりとか(笑)。つい最近のことに感じるけど、もう3年前の話です。

 ちなみに『X』では、僕と息子が猛烈に推しているウルトラマンゼロが登場する『イージス、光る時』が我が家のベストエピソード。

主役を食うかっこ良さを惜しげもなく発揮するゼロと、なんと言っても息子の一番のお気に入り・用心棒怪獣ブラックキングが出てきますからね。ほんと、この回はノイローゼになるくらい何遍も見ました。ソラでセリフ言えちゃうかも。

 こうして、息子と一緒にウルトラマンを見る生活もいつまで続けられるだろう。時々、妙な寂しさが襲ってくることがあります。

「立派に成長していく息子の、大好きなウルトラマン。一緒に見て笑ったり、驚いたりする時間の一つひとつを大切に―」

未来の自分が、今の自分にそんな言葉をかけてくれたら嬉しい。そして、先の見えない時代と言われる中で、未来というものに夢を見させてくれるウルトラマンに再び出会わせてくれた息子には、一人の人間として感謝してもしきれない気持ちなのです。そんなことを考えながら、今日もまたいつものように、テレビの向こうのヒーローに思いを馳せるのでした。

 今日の『ルーブ』、めちゃくちゃ良かったですね。さあこれからラストスパートという時期に、主人公の台詞が「俺たちはウルトラマンじゃない!」って新し過ぎる。あと4回で終わりかと思うと寂しい限りです。来年も、新しいウルトラマンを息子と見られることを願いつつ、今日はこの辺りにしておきます。

 

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