僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「翻る帽子見上げ」息子(小3)の赤白帽とウルトラマン

 

 

 ある日の息子(小3)。

 学校から帰ってきて、僕がドアを開けるまでの何十秒間、ずーっとこのポーズで待ってたらしい。この妙な根気強さが可笑しい。うんうん、スペシウム光線、様になってるよ(笑)。

 

 

 赤白帽のツバをとさかに見立ててウルトラマン……って、これ令和の小学生もやるんですねえ。

 僕が小学生の頃も、特に男子はみんな赤白帽をこうやって被って「シュワッチ!」って、体育の授業のときにやってました。男の子のある種の本能みたいなものなんでしょうか。時代が移り変わってもみんな考えることは同じなんだなと思って、一端の特撮オタクとしてなんだか嬉しくなっちゃいましたよ。

 それもこれも、ウルトラマンが今もちゃんと現役でいるからこそです。次の20年後の小学生にも赤白帽でウルトラマン、やっててほしいなあ。

 平日の休みって息子は学校に行ってるし嫁さんも仕事だしで結構退屈な日が多いんですけど、彼がこうやって一発笑かしてくれるだけで彩りが生まれて気分がいいです。それにこんなにいい写真、せっかくブログをやってるんなら使わないとバチが当たりそうでしょ?

 

 

 

 

 

M八七

M八七

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

君は風に吹かれて 翻る帽子見上げ

 

 『シン・ウルトラマン』の主題歌、米津玄師の「M八七」。僕の中ではもうオールタイムベストになりつつある一曲です。この曲の歌詞、至るところに「ウルトラマン」という存在そのものの情景を捉える言葉が散りばめられていて本当に素晴らしい。

 「翻る帽子」というのは、みんなが子供の頃にウルトラマンの真似をするときに使った赤白帽だって可能性、実はあったりしますか?確かにあの被り方をすると風に吹かれて飛んでいきやすい。飛んでいった赤白帽を無心で追いかけたあの頃の記憶――。そうか、「遠い日の面影」って、ウルトラマンに純粋な憧れを抱いていたあの頃の僕らのことだったんですね。

 ……と、まあこんな風に曲を聴きながら色々と想像を巡らせるのがまた楽しいわけでして。しつこいようですが、これほど奥行きのある楽曲をウルトラマンに提供してくれた米津玄師には感謝しかありません。

 

 学校帰りの息子が玄関先で見せる一発芸。

 ほんとにクソしょーもない変顔で待機しているときもあるので、僕もゆーっくりドアを開けながらなんだかクジの当たり外れを確認しているみたいで思わず「ふふふ」となります。

 しかしこの「赤白帽とウルトラマン」は大当たり中の大当たり。息子に「パパ笑かそうと思って考えたん?」と訊いたら、「うん、5時間目の授業のときに思いついてん」ですって(笑)。授業は授業でちゃんと真面目に受けろよと内心思いつつ、この日ばっかりはさすがの僕も釘を刺せなかったのは言うまでもありません。