僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「緑のおばさん」ならぬ「ウルトラマンのお兄さん」になろう……もちろん、息子には内緒で。

 

 突然ですが、小学校の「旗当番」ってご存知ですか?

 

 昔で言うところの、「緑のおばさん」というやつです。ウルトラシリーズのファンの方には、ペギー葉山さん演じるウルトラの母の人間体…と言えば分かりやすく伝わるでしょうか。小学校の登下校時に、通学路で旗を持って交通整理をしている大人のことですね。

 この旗当番、僕の住んでいる地域では近所の家同士で持ち回りで担当することになっていて、我が家にも月に一回くらいのペースでその当番が回ってきます。

  今日がその当番の日でした。

 朝起きて食パンをかじっている時に、はたと旗当番のことを思い出し大慌てで着替える。で、そのときに僕が手に取った洋服が、たまたまウルトラマンとゴモラのTシャツで。誕生日に嫁さんがプレゼントしてくれたグラニフのやつ。大阪城をバックにしたこのスチール、かっこいいでしょ。

www.graniph.com

 

 

 

 家を出て、通学路の指定の位置につき、旗を持って小学生の登校を見守る。すると何人かの男の子たちが僕を指差して「あっ!」と、こう言うわけです。

 最初は息子の友達かと思ったのですが、どうやら見たことのないお顔。彼らが指差していたのは僕じゃなくて、僕が着ていたウルトラマンのTシャツだったんですね。

 

「あっ!ウルトラマンやー!」

「ゴモラもいるでー!」

 

 朝っぱらからウルトラマンとゴモラを発見して、こんなにテンション上がる子が今時いるんだなあ、と。トリガーとかデッカーじゃなくて、初代マンとゴモラを令和の小学生がちゃんと認識してくれているなんて、やっぱりウルトラマンオタクとしては嬉しいじゃないですか。『シン・ウルトラマン』の影響も少なからずあるのかな?

 彼らがあまりにも素晴らしい反応を見せてくれたので、僕も調子に乗ってTシャツ引っ張って「ええやろ〜」って年甲斐もなく自慢しちゃいましたよ。相手小学生やっちゅうねん(笑)。

 

 旗当番って、正直なところ退屈は退屈なんです。今日なんて結構な雨でしたしね。あ、いや、もちろん真面目にはやらせていただいておりますけれども。

 でもあんなに元気な「ウルトラキッズ」がいるなら、退屈な旗当番もちょっと楽しみにすらなってくる。今度はちょっとオタク的にレベルを上げて、庵野秀明展で買った『帰ってきたウルトラマン』のTシャツにしてみようかしら(笑)。

 「緑のおばさん」ならぬ、「ウルトラマンのおじさん」…もとい「ウルトラマンのお兄さん」と、子供たちに呼んでもらえるよう今後も地域の安全を守っていく所存です。

 ちなみに僕が旗当番で立つ場所は、息子の通学路ではないんです。なので彼が僕の「ウルトラマンのお兄さん」ぶりを目撃することは恐らく無いでしょうし、もちろん内緒にしておきますよ。

 口の軽さで何度もママを怒らせているあやつに気付かれたら、学校中に知れ渡って恥ずかしい思いをすること間違いなしなので、ね(笑)。