僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

かっこいいティガと「なぜ『一番くじ』は僕の予定を狂わせるのか」について

 

 

 前の日の夜に、YouTubeの宣伝動画を見ながら息子(小3)と言ってたんですよ。「これ、明日一緒にウルトラマンショップ行ってやろっか〜」って。

 

 一番くじ。一口700円〜800円もする上に、上位賞となるとそう簡単に当たるものではない。いわゆる「ハズレ枠」のタオルとかタンブラー、コースターの類だって全然嬉しくないわけじゃないけど、やっぱり喉から手が出るほど欲しいのはあのリアルなフィギュアです。毎回「今度こそ買わんぞ……!」と決意を固めているはずなのに、結局いつの間にか引いたくじをパリパリめくっている自分がいます。僕の中で一番くじはちょっと悪質なガチャガチャみたいなイメージ。人の奥底に眠っているはずの欲望に、いとも簡単に手を伸ばしてくる。

 

 

 

 

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 去年の『シン・ウルトラマン』の一番くじでも同じようなことを思ったものですが、こちらはもう「最低でもB賞以上のあのフィギュアをゲットできるまでは引き続けるぞ」と半ばやけくそな気持ちで財布の紐を緩めていましたし、息子が見事にB賞を引いてくれたおかげで一緒に「やったー!」と喜ぶことができました。

 

 しかし今回は……

 

 いや、別に僕だって「息子が学校へ行っている間にこっそり一人でA賞を当ててやろう、ぐふふ……」なんてことを考えていたわけではありません。なんなら本当に息子が学校から帰ってきたら一緒にウルトラマンショップまで行って、一緒にくじ引いてワイワイやりたいなあと思っていたんです。

 ただ、本当に偶然、お昼ご飯を買いに行った近所のコンビニにこのTDGの一番くじが設置されておりましてね。本当に!本当に偶然!

 で、もうそんなもんどうせ当たるわけないしと思って、「ご飯をちょっと我慢する代わりに5回……いや、3回でいっか」くらいの気持ちでさくっと購入してみたら。なんと。一番欲しかったA賞のウルトラマンティガのフィギュアが当たってしまったんですね。やはり「謙虚」と「無欲」は人間に強運を引き寄せる。なんなら僕はくじを引く前から「息子が欲しいタオルの柄はどれだろう」って外れる前提でものを考えていましたよ。こういうもんなんですかねえ、人生って。

 

 

 さて、予期せずして手に入れてしまったA賞のティガのフィギュア。

 

 これがまた大変素晴らしい出来で、かっこいいのなんのって……。

 フィギュア化する際に本物に似せることが難しいとされているティガの美しいマスクをほぼ完璧に再現していしますし、プロテクターやカラータイマーの独特な形状も本物そっくり。全体的にマットな質感で触り心地も非常に良く、ウルフェスとかで見るウルトラマンのスーツの「あの感じ」がフィギュアの中にしっかりと落とし込まれています。

 あと、個人的に高ポイントなのがこの立ち姿。第3話「悪魔の預言」で、ティガが人間と等身大のキリエル人に挑戦状を叩きつけられるあの衝撃的なシーンを彷彿とさせますよね。僕の家にはファイティングポーズをとっているティガしかいなかったので、こういう自然な立ち姿のフィギュアが手に入ったのはとても嬉しいです。

 

 

 

 しかし、喜んでばかりもいられません。

 もうすぐ息子が学校から帰ってくる。そのときに、このティガのフィギュアのことを僕は何と言えばいいのでしょう。息子は今日自分がTDGの一番くじを引く気満々でいるに違いない。なのに何故か家にはA賞のティガのフィギュアがあって、それがパパの机の上に飾られている。本当は僕はその言い訳を必死に考えなきゃいけないのに、今していることはパソコンの前に座ってブログの執筆。バカですよねほんと(笑)。

 僕が昼間にこっそり一番くじを引いちゃったことはとりあえず隠して、まずは息子と一緒に引きに行くのが無難ですかねえ。

 でもそれで当たりが出なかったから家にあるA賞のティガのことを息子になんて説明したらいいんだ……当たった以上は部屋に飾っておきたいし、でもそしたら息子にバレるのは時間の問題。気合でさっきのコンビニまでまた当たりを引きに行くか……?いやいやそんな不純な動機でくじ引いたって当たるわけがない。「謙虚」と「無欲」。さっき勉強したばっかりじゃないか。いやー、どうしよう!

 一応E賞のタオルは息子が好きなアグルのを選んでみたけどそんなんで簡単には許してくれんだろうし……。おのれ一番くじ、まったりと過ごす予定だった僕の休日をめちゃくちゃにしてくれおってぇ……次は何が来ても買わんぞ!