僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな7歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「間(はざま)」にいるからこそ見える “ベーターカプセル今昔物語”

 

 ウルトラレプリカ・ベーターカプセル(シン・ウルトラマン)をひと足お先にゲットしました。

 

……というのはもちろん冗談で。

 こちらはポプラ社のムック本「シン・ウルトラマン MILLENNIALS BOOK」付録のベーターカプセル型「ペンライト」です。

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 『シン・ウルトラマン』を見た直後の僕の妹が、劇場のグッズ売り場でウルトラマンの飛び人形のフィギュアを探し回った話は上の記事にも書いた通り。

 『シン・ウルトラマン』は、禍特対の新しい流星マークに代表される初代ウルトラマン要素のリデザインのセンスがどれも素晴らしく、観客の物欲を的確に刺激してくる、販促の面でも非常に優れた映画でした。

 で、妹と全く同じ状況で、僕が探したのはこのベーターカプセルの玩具。

 ウルトラレプリカみたいな立派なものじゃなくてもいいから、とにかくベーターカプセルの形をした何かを今すぐ手にしたいと思ったんですね。シャーペンでもなんでもいいから、誰か俺を神永新二にさせてくれ、と(笑)。

 僕と同じようなことを思った人、きっと沢山いたんでしょうね。おそらく付録のベーターカプセル目当てに、このムック本もAmazonでは早々に在庫が無くなっていました。

 

 

 

 

プーンでウルトラマン

 初代『ウルトラマン』の大発明の一つに、あの有名な「ハヤタがベーターカプセルとカレーのスプーンを間違える件(くだり)」がありますよね。

 実相寺昭雄監督の第34話「空の贈り物」。この間、ツブイマであのシーンを息子に見せたら、「なんやこれ~w」って手を叩いて大ウケでしてねえ。

 ウルトラシリーズのファンには散々語り尽くされてきた、もはや定番中の定番と言ってもいいギャグですけど、令和の時代を生きる子供にもまだまだ通用する、あのシーンにそれだけの鮮度が保たれていることにちょっと感激すらしてしまいました。僕も子供の頃、散々やりましたもんね、スプーンでウルトラマン。

と息子とベーターカプセル

 1960年生まれ、6歳の頃に『ウルトラマン』の波動を全身で浴びた僕の父親は、放送当時ベーターカプセルの玩具や科特隊のバッジがどこにも売っていないことが子供心にとても不思議だったそうです。「出せば絶対売れるのに!」と、おもちゃ屋で首を傾げていたとのこと。

 周りの友達が例のスプーンを使ってハヤタの物真似に精を出す中、父親はスプーンには見向きもせずに、その辺から拾ってきた木材を彫刻刀で削って作った、世界でただ一つのベーターカプセルでウルトラマンをプランクブレーンから呼び出していたんですって。凄い根性だけど、大人の目線で見るとなかなかに面倒くさそうな6歳児だ(笑)。

 その話を聞いた後だからか、ペンライトのベーターカプセルを嬉しそうに天高く掲げる息子の姿には、三世代の「間(はざま)」にいる者として、やはりグッと来るものがありました。

 ボタンをぐっと押すときに、ちょっと表情が力むのが可愛くて。6歳の頃の父親も、スプーンでウルトラマンに変身していた僕も、きっと同じ顔をしていたのでしょう。

 スティックを掲げてボタンを押したら、閃光と共に巨人が現れるっていう発想、頭の中をまっさらにして改めて考えてみると、まさに超人的という気がします。生まれた時には既にウルトラマンというキャラクターが当然のように居た僕らの世代にとって、その凄みはなかなか自発的に気付けるものではなかったですよね。

 

 ちなみに父親は、CGで描かれるウルトラマンや禍威獣がどうしても肌に合わないらしく、僕も何回も誘ったんですが『シン・ウルトラマン』はまだ未見とのこと。DVDが出てから見ると言ってました。

 でもウダウダ言いつつガチャガチャのフィギュアとかはちゃっかり買ってて、家に来た僕や息子に嬉しそうに自慢してくるんですよねえ。一匹狼になりたがるところと、オタクっぽい面倒なこだわりは6歳の頃から変わっていないようです。

 ベーターカプセルも、10年くらい前に買ったらしい食玩の出来のいいやつがずっとお気に入りで、これまた嬉しそうに何度も自慢してくるので、その時の父親の解説まで僕暗記してますよ。ウルトラレプリカとかじゃなくて、極力コスパのいいやつ…つまり「安くて出来の良いもの」を見つけてこそのオタクだろとか言ってました。知らんし。

 父親の面倒な性格だけ、誰かプランクブレーンに追放してくれないかしら。最近、息子にそれがほんのりと受け継がれているような気がするのですが…どうか気のせいであって欲しいです。