僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

エッジの効いた5歳児が大好評『ウルトラマンZ』に物申す。

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 4連休の初日。大阪は千里住宅公園で行われた『ウルトラマンZ写真撮影会』に息子と参加してきました。

 

 新型コロナの流行以降では、我が家にとって初のウルトライベント。6月に『Z』が始まってからというもの、テレビを見ながらずっと「ゼットとハルキに早く会いたいなあ」とぶつぶつ呟いていた息子の念願の「初ゼット」なのでした。

 イベントはコロナの感染防止策が徹底されており、以前のように子供たちとヒーローが直に接する機会は無くなっていました。ただ、恐らく皆さん久々の「生ウルトラマン」ということでイベント会場にはいつも以上の熱気。オンラインも楽しいけど、やっぱり本物が目の前にいるとテンションの上がり具合が違いますよね。目がキンキラキンのアルファエッジ、ウルトラかっこ良かったぜ。

 撮影会では、ソーシャルディスタンスを守りつつゼットさんが色々なポーズをとって息子を楽しませてくれました。手前の息子と後ろにいるゼットさんの微妙な距離感がいいでしょ(笑)。

 

 

 

 

5歳児が『Z』に言いたい“あること”

 『ウルトラマンZ』。本当に毎週面白いし、特撮ファンのツボを外さないしで最高なんですけど、5歳の息子にはちょっとだけ不満な点があるようでして。最近の彼の口癖がですね、

「ねー、ゼットの怪獣はまだ出てこーへんのお?」

これなんです。『Z』に新怪獣がなかなか出てこない問題。

 最近の回で言うと、ストレイジの新兵器としてキングジョー・ストレイジカスタムというのが出てきました。パッと見た感じでは着ぐるみも新規でしょうし、僕ら大人が見たときには間違いなく「新怪獣」にカテゴライズされる存在だと思うのですが、息子の目にはそうは映っていなくて。多分、『ティガ』のアートデッセイ号みたいな、シリーズの途中で出てくる防衛隊の新兵器という認識なのでしょう。もちろんそれも間違ってはいません。

 これまでに登場したぺギラやレッドキングにも、「あー!」ってな感じでテレビを指さしながら喜んではいたんですけどね。その「あー!」は、「俺が怪獣図鑑で見たことのある怪獣だ!」の「あー!」で、だからこそやっぱり「俺たちの怪獣を早く見せて!」という、リアルタイム世代の心の叫びが徐々に漏れ聞こえてきた感じがします。

たちの怪獣

 僕も子供の頃は、どちらかと言うとヒーローよりも怪獣が好きでした。だから今の息子が言っていることはとてもよく分かるんです。

 「俺たちの怪獣」が見たい。新しい怪獣の、最初の目撃者に自分がなりたいんですよね。怪獣好きにとっては、それがリアルタイムでウルトラマンを見ることの大きな意味であり目的の一つなわけです。僕の場合、それを叶えてくれた番組が『電光超人グリッドマン』でした。毎週登場する、ウルトラ怪獣とはちょっと違う個性的でかっこいい怪獣たち。本編よりも、次の怪獣がちらっと映る予告編を楽しみにしていましたもんね。

バンダイ ウルトラマンZ ウルトラ怪獣シリーズ 122 ゲネガーグ

バンダイ ウルトラマンZ ウルトラ怪獣シリーズ 122 ゲネガーグ

  • 発売日: 2020/06/20
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 息子は、ゼット怪獣の中では第1話に登場したゲネガーグが断トツのお気に入りで、いつも遊んでいるポケモンの指人形の中にはいつもゲネガーグのソフビが混ざっています。彼の新怪獣への思いを考えると、これもなるほどと思わされる。息子にとって、『Z』で初めて画面に登場したゲネガーグは紛れもなく「俺たちの怪獣」なんですね。

「好きだからこそ」の意見

 まあ僕ら大人の視聴者は、最近のウルトラマンに新怪獣がなかなか出てこないのはどうしてかって、大体知っていますから。

 円谷プロの事情、おもちゃの事情、あと新怪獣を出す代わりに取り組んでいることなんかも番組を見ていればある程度は伝わってくるので、改めて不満に思うこともないし、例え不満でもそれをわざわざ声に出さない…みたいなところがあると思います。

 でもウルトラマンを一緒に見ている息子に、「ほら、今日の『Z』は新しい怪獣が出ない代わりにここの特撮が凄いよ!」とか言ってもそれは野暮というもので。

 僕的には正直、「新規造型のレッドキング(2代目)を目の前にして贅沢言うんじゃねぇ!」って感じもするんですけどね(笑)。息子が言っているのはそういうことじゃなくて。

 

 最近、Twitterでもどこでも、自分も含めた「大きなお友達」界隈にエッジの効いた意見を持つ人が少なくなったなあと思います。『コスモス』が放送されていた頃の特撮オタクが集まる掲示板なんて、今のTwitterみたいに平和な雰囲気じゃなかった気が…。

 もちろん、好きなところや良いと思ったところを中心に作品を語っていく今風のスタンスの方が、揉め事も少ないし楽しくて心地いいと思います。でもだからこそ、リアルタイムで『Z』を楽しんでいる5歳の息子の正直な声に僕は耳を傾けざるを得ませんでした。テレビを見ながら、自分が思ってもみなかった方向から意見が飛んでくる…みたいなことも久しぶりだった気がします。

 新発売の「DXキングジョーストレイジカスタム」、2人で色々なお店を探し回っているのですが未だ見つからず。『Z』の人気、やっぱりウルトラ凄いみたい。