僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

最近ハマっている「メルカリ」について徒然なるままに。

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 マイブーム…というほどでもないのですが、今年に入ってからこっそりメルカリでお小遣い稼ぎをしています。

 これまでは専ら「買う専門」でした。たまにアプリを開いては何となく好きなワードで検索をかけ、目ぼしいものがあれば購入するといった程度。それが今は、「売る」ほうにハマってしまいまして。

 きっかけは自室の大掃除です。以前、自分の物持ちの良さを記事に書いたことがありました。ものを捨てられない体質であるが故に、何年も前に買ったものがずっと部屋にある状態。例えば小学生の頃に集めていたトレーディングカード、高校生の頃に大好きだったバンドのCDやDVD、大学生の頃に各地の野球場で購入したプロ野球の限定ユニフォーム…などなど。部屋のクローゼットをひっくり返してみたら、どれもかなり綺麗な状態で沢山見つかりまして。

www.bokuboku12.net

 今の自分にとっては正直もう必要ないものだけど、これが顔も名前も知らないどこかの誰かにとってはとてつもなく価値のあるものかもしれない…と思うと、僕も「ふふふ」と変な笑みを浮かべてしまい(笑)。試しにいくつか出品してみたら、驚くほどあっさりと売れてしまったんですね。それこそ何ヵ月か分のお小遣いに匹敵する金額になりました。

 今回は、僕がメルカリにハマって気付いたこと、感じたことを徒然なるままに。

 

“黒歴史”を出品する

 しばらく触っていなかったクローゼットや収納箱を開けるのって、ちょっとだけ勇気が要ります。僕の場合、大人になった今見ると、「昔の俺、なんでこんなのにハマってたんだろう…w」とこっぱずかしくなってしまうようなアーティストのDVD、サイン、写真集とかが結構ありまして。

 見つかるたびに、何だか卒業文集を読み上げられてるみたいに自分の人生が丸裸にされている感じがしましたよ(笑)。嫁さんにすらあまり見られたくない、いわゆる黒歴史というやつです。

 でも、それが今ではファンの人にとって入手困難な貴重品になっていたりするんですよね。メルカリで出品するや否や、欲しい人はどこかに必ずいてサッと購入していく。ちゃんと綺麗に取っておいた昔の自分に拍手です。

 取引が完了すると購入者からコメントを頂戴することもあり、「とても大事にされているのが分かる状態で嬉しいです!」みたいに言われると凄く嬉しい。人から感謝される上に自分の手元にお金も残って、まさにWin-Win。ものにとっても、僕の部屋で埃をかぶり続けるより本当に欲しい人の手に渡ってくれたほうがいいに決まってますから。

「売る」という行為について

 自分の出品したものがどんどん売れていくと、今度は「売る」という行為そのものに快感を覚えるようになってきました。最初は必要のないものをお金に換える目的だったのが、そのうち何を見ても「これいくらで売れるかな…?」と自分の意識がちょっと危ない方向へ進んでいるのが分かりました。

 息子がウルトラマンや怪獣のソフビでガシガシ遊んでいるのを見ながら、居ても立ってもいられなくなったりして。「あぁ~、塗装が剥げると高く売れなくなっちゃう~」みたいな。ほんと、父親としてどないやねんという話ですが。

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 そもそも、「売る」ことを前提にした買い物や遊びなんて楽しくも何ともありません。ソフビだって、あっちこっちにぶつけられてボロボロになるくらい遊んでくれたほうが幸せでしょう。僕の場合、最初にあまりにもスムーズに売れてしまったがために、一時期メルカリにどっぷりハマり過ぎて常識的な感覚が欠落していたと思います。

 あと、これは今も気をつけていることですが「本当に必要なものは無暗に売らない」ということですね。いくら高額で売れそうなものでも、思い入れの深いものや他人に渡しくないものを出品するべきではありません。

 いや、誰でも分かる当たり前の話なんですけどね。その当たり前を改めて意識せざるを得ないほど、売れたときの快感ってやっぱり凄くて。メルペイの残高がどんどん貯まっていく喜びを一度覚えてしまうと、現状維持が物足りなくなってきて歯止めがかからなくなってしまうんです。

金には代えられないもの

 最初に「お小遣い稼ぎ」と書きましたが、メルカリの売上金は貯めずになるべく使っていくように意識しています。これまでだったら我慢していたフィギュアを思いきって買ったり、息子と遊びに行ったときにガチャガチャを1回おまけで回してあげたり。

 やっぱり、今の自分に必要のないものを売っているとはいえ、一度は「欲しい」と思って買ったものをお金に換えることへの罪悪感はあります。「ごめんな、でも新しい持ち主の元で大切にされろよ」って、ものに対して異常なまでに感情移入して(笑)。だからこそ、それで得たお金は今欲しいものに使うほうが気持ち的にもすっきりするというか。

 まあでも、こんなのただの「ええかっこしい」でしかないです。だって、例えば息子が大人になったとき、彼が今遊んでいるウルトラマンのグッズなんかをメルカリに出品してお小遣い稼ぎしてたら、「えぇ、あんなに大事に遊んでたのに…」と僕は相当ガッカリすると思うので。息子には、大人になる前に「お金に代えられない価値」のことを知っておいて欲しいものです。今の僕が言う資格ないですけど。