僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

嫁さんの東京土産と、ふたりだけの『ウルトラマンジード』上映会

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 僕の嫁さんはオタ活のために東京へ出向くことが多く、その際はイベント前日の夜から夜行バスで現地入りしています。そしてイベントが終わった次の日の朝にこれまたバスで家まで帰って来るというスケジュール。

 我が家は夫婦揃ってオタクな一面が強く、お互い自分の自由時間を確保するためにそれぞれの行動には極力口を挟まないようにしています。「行くわ!」と言われたら食い気味で「行ってらっしゃーい!」と見送るスタイル。おかげで僕も、阪神を応援するのにわざわざ名古屋まで行ったり特撮のイベントに参加したり、あれこれ自由に行動出来ています。

 もちろん嫁さんが旅立っている間は僕と息子がお家でお留守番。ちょっと前までは息子もまだ小さくて、彼のお世話をしているだけで一日があっという間に過ぎていていくような感覚でしたが、今はもうトイレにも一人で行ってくれるし僕も随分と楽になりました。

 

つもと違う1日が始まる

 「ママ、明日いないからね」

 息子にそう伝えると、彼の中の寂しい気持ちと、心無しか少しテンションの上がる感じが伝わってくる。

 これから何か楽しいことがあると確信したかのような笑顔には出掛ける嫁さんも半ば呆れ気味なのですが、僕も息子の気持ちは結構分かるところがあって。初めて林間学校へ行く小学生のような心境とでも言いましょうか。なんか分からないけど、「普段と違う1日が始まるから楽しそう」と思えてしまう。

 僕も子供の頃、母親が家を空けたときに父親が頑張って作ってくれたご飯とか、普段はあまり行かない公園へ連れて行ってもらったことをよく覚えています。自分が父親になって、子供を見るのが自分だけとなると、やはり使命感みたいなものが生まれてくる。単に家でゴロゴロしているだけという訳にはいきませんからね。変に張り切ってしまう自分が少し恥ずかしくもありますが、僕の父親もそうだったことを思うと「あー、親子なんだなあ」とついしみじみしてしまいます。

たりの考えていること

 嫁さんが出掛けた翌日の朝。軽く食事を採ってから2人で『ウルトラマンタイガ』のリアタイです。

 前日の夜から「明日の朝タイガ見るんやろー、はよ寝るでー」と言っていたお陰で、おめめパッチリの状態でテレビに釘付けの息子。嫁さんがいくら言っても寝ないときは寝ないのに、こうやって僕と2人だと不思議なくらい「いい子」してくれます。もしかして何かご褒美的なものを期待しているのか君は。

 全くと言っていいほどキッチンに立たない僕が唯一作れるのがホットサンド。料理と言えるほどのものではありませんが、息子と2人のときの昼食はだいたいこれです。この日のためにチェダーチーズとツナ缶まで用意しておいたのだ、さあ食え息子よ。

 出された料理にいちゃもんをつけて嫁さんを度々怒らせている息子も、このホットサンドは気に入ったよう。「おいちー」と言いながらムシャムシャ食べる息子を見ながらほっと胸を撫でおろす僕。自分が作ったものを美味しいと言ってもらえるのは、思ったより嬉しいものです。

 昼食が終わるとお昼寝→公園でサッカーといういつもの休日コース。そして帰りに寄ったスーパーで、息子はここぞと言わんばかりに食玩をねだってくる。そうそう、「お父さんなら買ってくれるかも」って思うんだよね、僕もそうだった。なかなか当たらないで有名なゼロワンチョコ、この日は2個ほど買わされました。

な夜な特撮を満喫

 夜は、スーパーで買ったマミーをダシに息子をさっさとお風呂へ入れて寝る準備へ。ここでも息子はやけに聞き分けがいい。

 さあそろそろ寝ようかという頃。マミーをたっぷり飲んで気分上々の息子が僕のところへ持ってきたのは『ウルトラマンジード』のBlu-rayボックス。「ママがいないこの時こそチャンス!」と思ったのでしょうか。いつもはそんな何時間もリビングのテレビを占領出来ないもんな。

ウルトラマンジード Blu-ray BOX I

ウルトラマンジード Blu-ray BOX I

 

 「本当はもう寝る時間だけど、今日は1日いい子だったし特別ね」

 ここから僕と息子、ふたりだけの『ウルトラマンジード』上映会。実は僕もこうやって夜な夜な特撮見るのは大好きだから、息子がBlu-rayを持ってきたときはちょっと嬉しい気持ちもありつつ。美しい画質で見るウルトラマンジード・マグニフィセントとウルトラマンゼロビヨンドの活躍。嫁さんがいたら確実に怒られる2割増しの音量で迫力倍増じゃー。こうして前後編のエピソードをしかもBlu-rayの高画質でまとめて見られる贅沢、4歳半で味わえるなんて息子が本当に羨ましい。

 1年くらい前までは、息子も1日ママがいないと寝る頃には寂しくて泣いていたんですけどね。それが今は、ママがいなくても自分で楽しいことを見つけられる。

 …まあ、とは言いつつも、嫁さんが帰って来るなり「ママ―!」と絶叫しながら飛び付いていく息子を見ると、やっぱりちょっと寂しかったのかなという気もするんですけど。ただ同じ「ママ―!」でも、1年前のそれとはもう全然、違いましたからね。今朝の「ママ―!」は、「ママがいなくても泣かずにいい子出来たよ」の「ママ―!」です。

 嫁さんが息子へのお土産にと東京駅のウルトラマンショップで買ってきた、ウルトラマンタイタスとフーマの限定ソフビ。思わぬサプライズプレゼントに小躍りしていた息子は、今日も朝から『タイガ』の録画を見ています。またいつもの1日が戻ってきました。

 夫婦でお互いにオタ活遠征しているのは、こうして息子の成長を感じる取るためでもあるのだともっともらしい理由を見つけたところで、僕の思い出話はこの辺りにしておきます。