僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

20年目の『ウルトラマンガイア』

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 放送20周年企画として9月5日から始まった『ウルトラマンガイア』のYouTubeによる配信、我が家では早くも毎週水曜日のお楽しみになっています。

 中学生の頃にレンタルビデオで平成ウルトラ3部作に熱中した僕にとっては、こうして毎週決まった時間に配信される『ガイア』を見るというのは独特のワクワク感があります。特に『ガイア』は当時のウルトラでは珍しかった大河ドラマ的な構成が導入され、1話ずつ続けて見ることを前提とした作りになっていますから、こうしてリアルタイム感が味わえるのはとてもありがたい。何度見ても、第1話のガイアが走り出したところで終わるエンディングはズルいよなぁ。この終わり方で次見逃せるわけないだろ、と。

 

 

 

 

「ニュージェネレーション」のガイア評

 うちの息子もご多分に漏れず、毎週見ている『ルーブ』とは違うウルトラマンに興味津々。中でもやっぱり防衛隊の存在を不思議そうに見ているのが印象的です。XIGファイターの出撃シークエンスでは、「この飛行機は誰の?」「なんですぐウルトラマン出てこうへんの?」と自分がいつも見ているウルトラには無い段取りにやや戸惑っている様子でした。面白いなぁ、これぞまさにウルトラ・ニュージェネレーション。

 息子から何度も質問されたのは、ガイアの胸のプロテクターについて。現在市販されているガイアのフィギュアや関連玩具って、ほとんどが黒いプロテクターになったV2で統一されているんですよね。息子が持っているガイアのプロテクターも黒いです。しかし現在配信されいてるのは第3話なので、ガイアのプロテクターはまだ赤いまま。これが理解できない息子。「このガイアなんで黒くないの?」「赤いガイアと黒いガイアがいるん?」と、画面を見ながらきょろきょろしているのが可笑しかったです。パワーアップするたびに姿形が大きく変化していく今時の特撮ヒーローを見慣れている息子にとって、胸のプロテクターが黒くなるだけではそれがヴァージョンアップした証であるとすんなり解釈できないのかもしれません。なんて贅沢な(笑)。

 第1話に登場したコッヴ、第2話に登場したギールといかにも男の子が好きそうなフォルムの正統派怪獣たちも息子のツボにヒット。早速ソフビをねだられたのですが、コッヴはともかくギールのソフビなんて本放送してた頃にも発売されていなかったのでは?ちなみに僕はガイア怪獣ならブリッツブロッツがお気に入り。…これも商品化されないだろうな(笑)。

の名はアグル

 『ガイア』を語る上で外せないのがもう一人のウルトラマン、アグルの存在。息子はこのアグルに完全にハートを奪われております。

 いやでも、その気持ちは本当によく分かる。第3話『その名はガイア』でアグルが初登場したときのあの後ろ姿は、今見てもシビれるくらいかっこいい。古くはハカイダーから、こうしてレギュラーで登場するダークヒーローには男の子心をくすぐる絶対的な魅力があります。僕も子供の頃に見ていた『重甲ビーファイター』で一番好きだったのは、主役のブルービートではなくライバル的存在のブラックビートでした。アグルの場合、特に初期は敵か味方かも分からない状況のまま物語に絡んでいくのでダークヒーローの枠を超えた強烈な存在感を放っていますね。

 ちなみに先日ひらかたパークで開催されたショーでガイアとアグルの2人が登場した時も、アグルのほうに走っていくちびっ子の方が圧倒的に多かった。こういったイベントでは、主役でないが故のプレミア感もありますしね。うちの息子は競争に負け、握手してもらえずに泣いておりましたが…そんな経験もまた良しです。これからの配信で、ガイアとアグルの対決→和解→共闘の流れを見た息子がどういった感想を口にするのか、最終的にアグル派からガイア派に寝返るのか(笑)。その辺りも楽しみにしながら一緒に追いかけていきたいと思います。

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ルトラマンガイアのすすめ

 息子と僕はもちろんですが、これから毎週配信されるということで僕の嫁さんも『ガイア』を第1話から見始めました。

 嫁さんは特撮では戦隊シリーズ派。『マジレンジャー』をリアルタイムで見ており、現在放送中の『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』も劇場版を見に行くくらいには好きなようです。『ガイア』は「主役の子(吉岡毅志さん)演技下手過ぎひん?」が第一印象(!)。「いや、どんどん自然になっていくから!もうちょっと辛抱して」とフォローしておきました。まずは主演俳優の芝居に目が行く辺り、やはり女性のチェックポイントは侮れない。しかし円谷式のミニチュア特撮には「映画みたいで凄い!」と驚いていたので、多分まだ見てくれると思います。僕としては、とりあえず復活したアグルが海をパッカーンと割るところくらいまでは見て欲しい。

 僕もドハマりしていた時期以来、久しぶりに見た『ウルトラマンガイア』。時代設定が放送当時の90年代後半とされている割には、平成ウルトラの中でも未だに新しさを感じさせる作品だと思います。「地球生まれのウルトラマン」という概念といい、XIGのリアリティ重視の設定など当時の円谷プロのセンスが随所に光っています。未見の方は、今回の配信を機に是非ご覧ください。

 最後に。これはオタク共通の特徴なのかもしれないですが、自分が全話見た作品の素晴らしさをまだ未見の人に自慢げに喋ってしまう悪癖をどうにかしたい。今のままだと、『ガイア』の配信が終わる頃には家族に白い目で見られているであろうことが容易に想像できるので…(笑)。

 

ウルトラマンガイア Complete Blu-ray BOX

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