僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

息子の習い事を「プログラミング」しながら、父親としての何かを試されているという話

 

 最近急に、息子が「プログラミング」という単語を頻繁に口にし始めた。

 

 先週、近所の商業施設で人気のゲーム・マインクラフトを使った「プログラミング教室の無料体験回」なるものがあり、親子で参加してきました。参加者が僕らだけだったのもあってか、1時間の予定が2時間以上も遊ばせてもらうというVIP待遇。

 息子はその体験会がまあ楽しくて仕方が無かったらしく、「プログラミングまた行きたいな〜」がここ一週間の口癖になっている。

 プログラミングが楽しかったというより、単にマイクラが好きなだけちゃうんかと疑ってしまうんですけれども。でも、パソコンを使って色々やるのは割と好きなほうみたいです。

 本人がこれだけやりたいと意思表明しているなら、月謝を払って通わせてみるのもいいかなと思ったんですが、パンフレットに目を通すと月2回のレッスンで6000円くらいだったかな?僕の感覚ではちょっと高すぎるかなあ、と。

 それに、ただでさえ週に2回の空手と1回の水泳に通っているのに、これ以上習い事を増やしたら遊ぶ時間が無くなっちゃう。小学2年生なんて遊んでナンボでしょ。

 

 

 

 

 ……と、まあここまでは親の理屈。

 

 本人が本気でやりたいと思っているものを、親の僕らが理屈こねて蓋をしてしまっていいものか。

 

 僕も自分の子供の頃を振り返ると、習い事に関しては嫌な覚えがいっぱいあるんです。妹と一緒に何となくやらされていたピアノとか、運動神経の無さを曝け出さざるを得なかった体操教室とか……。本当は絵を描いたりするのをやってみたかった。

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 幸いにして、息子は空手も水泳も今のところ楽しくやっています。僕と違ってまあまあ運動神経もあるし、向上心もある。

 でも、ついこの間空手の練習を週2回に増やしたところなのに、プログラミングまで始めたら、さっき言ったように遊ぶ時間も減るし、そんなので学校の宿題とかちゃんと出来るの?…という、これも子供にとっては親のいらんお節介なんですかね。

 あと単純に、そこまで実績もない(っぽい)プログラミングの教室に通わせて、月謝も高いしぶっちゃけ釣り合わないのではという思いも当然あります。正直、ちょっと胡散臭かったし。

 息子の予定が増えるとなると、例えば僕と家の前でキャッチボールしたり、公園に一緒に遊びに行ったりという時間も必然的に少なくなるわけで、それもはっきり言って寂しい。

 で、こうして色々と考えを巡らしていると、結局僕は息子のことを考えているのか、自分のことを考えているのか分からなくなってきて精神的にちょっと辛いんですよね。目に見えない何者かに、父親としての何かを試されている気がしてくる。

 現状、プログラミングに関しては家でも出来る環境を整えてやるのが最適解のような気がしています。息子がそれでもいいと言うのなら、ですが。パソコンに詳しい親父に頼もうかしら。

 ああ、僕が大金持ちで、息子に「なんでも好きな習い事やっていいぞ」って言える父親だったらなあ。

 子供の「やりたい!」という純粋な気持ちを前に取捨選択を迫られるのって、なかなか重たい話です。

 息子が色々なものに好奇心を持ってくれるのは嬉しいんですけどね。そういう意味では、贅沢な悩みなのかもしれません。