先日、息子と一緒にこんなイベントに行ってきました。
「恐竜ラボ!ディノサバイバル」とは、「株式会社ON-ART(オンアート)が開発した恐竜型メカニカルスーツ『DINO TECHNE(ディノテクニ)』と独自の演出手法によって、あたかも恐竜が生きて実在するような世界観を体感できるライブショー(公式サイトより)」。
息子がある日何気なく見ていたテレビアニメの中で、このイベントのCMが偶然流れてきたんですね。ステージの上でティラノサウルスやトリケラトプスといった人気恐竜同士がぶつかり合って戦う映像は確かに迫力がありました。僕もそれを隣で「へぇー」ってな感じで眺めていたのですが…
一緒にぼーっとしていたはずの息子、それを見て驚きのあまりパッと起き上がる → サッと立ち上がる → 拳を握ってそれこそ恐竜の如く叫び始める…!(笑)
「なにこれーっ!行こう!今すぐ行こう!」
と、こう言うわけです。いやよく見てみぃ、3月5日に神戸で開催と書いてあるやろと。「今すぐ」は無理や。
「うん、じゃあその日に絶対行こう!絶対やで!」…興奮状態の息子があまりにも前のめりに迫ってくるので、僕も断り切れず値段も座席も確認しないまま近所のコンビニへダッシュしてチケットを買ってきたというわけです。で、実際にショーを見てきた大人の感想。「恐竜ってすげぇな!」
あはは、まんまと乗せられてしまいました。
恐竜は男のロマン
噂の「恐竜型メカニカルスーツ」は、ウルフェス等でウルトラ怪獣のスーツを間近で見てきた息子の目にも相当リアルに映ったようで、最初に出てきたのはアロサウルスだったかな?もう身を乗り出して釘付けになっていました。
サイズ感も実際の恐竜のデータに極力合わせているようで、人間の何倍もの大きさの恐竜が本当に生きているみたいに動いたり鳴いたりするんですよ。当然、生きた本物の恐竜を見たことがある人間はこの世にいないのですが、だからこそ、そこに「リアリティを越えた実在感」がこれでもかと伝わってくる。とにかく、「俺は恐竜を見てきたぜ」という感覚がしっかりと残るステージで、僕も息子も大いに満足させられたのでした。
(ちなみにこのステージ、恐竜博士の役で『ウルトラマントリガー エピソードZ』のトキオカ隊長こと中村優一さんが出演されていました。全然知らずに見に行ったので、1人でびっくり(笑)。仮面ライダーシリーズへの出演経験もある方で、会場の子供たちを上手に乗せながら舞台を盛り上げていました)
思えば、僕も子供の頃は割と恐竜が好きだったなあ、と。
1990年代前半は、ちょうど『ジュラシックパーク』のブームが世界中で巻き起こった時期でした。どこのメーカーが作ったのかも分からないティラノサウルス風のフィギュアとか、あとディアゴスティーニのようにちょっとずつパーツを集めて、全巻揃えば恐竜の骨格標本が出来上がる…みたいな恐竜雑誌も親に買ってもらっていた記憶があります。
怪獣の次は恐竜…が僕たち親子のDNAには組み込まれているのでしょうか(笑)。恐竜は、「遠い昔に地球に生息していた生物」という事実がこちらの想像力を掻き立ててくれるんですよねえ。教育的にもプラスに捉えられる場面が多く、僕も親に玩具をおねだりする時、怪獣よりは恐竜の方が買ってもらえました。
「幻獣最強決定戦」開幕!
恐竜の他にも、小学生になってからの息子は「人ならざるもの」に常に魅了され続けていて。
彼が小学校の図書室で借りてきたこの本。
ドラゴンやトロール、キマイラといった伝説の生物「幻獣」が紹介されている図鑑で、ページをめくると見開きで「ケルベロスvsナーガ」というように幻獣同士の直接対決が楽しめる仕様になっています。対決はトーナメント方式。図鑑を読み進めていくと強い幻獣だけが残っていき、最後のページでどの幻獣が最強なのかが分かる、という仕組み。
僕がソファに座っていると、息子がこの本を持ってこっちに突進してくるわけです。
で、「トロールとリバイアサンはどっちが勝ったと思う!?」と対決の結果を僕に予想させてくる。僕の予想が外れると「ブー!正解は○○でしたー!」とキャッキャッキャッキャッ喜びながら、その対決がいかにして決着したかを事細かに教えてくれるんですね。
僕も最初は「はいはい」と聞き流していたんですが、図鑑のイラストもよく見ると「マジック・ザ・ギャザリング」みたいでかっこいいし、そもそも「最強の幻獣を決めるトーナメント」なんてなんちゅう夢のある企画なんだと(笑)。もう隣の息子が図鑑片手にワクワクソワソワしているのが伝わってきましたもんね。
センス・オブ・ワンダー
恐竜も幻獣図鑑も、息子の反応に共通しているのはそこに明確な「驚き」があったということです。
息子は何事においても非常に分かりやすいリアクションをしてくれるので、その「驚き」具合で彼にとってそれがツボだったのかどうかが一目で分かる。
そして、自分が感じたままに「うわぁーっ!」と叫ぶ息子の姿には、小学生の男の子らしい混じりけのない「ワンダー」の全てが詰まっている気がして…。自分の子供がそういうものに出会う瞬間に遭遇できるというのもまた、親として凄く幸せなことだなと思わされます。
「人ならざるもの」ということで言うと、「ポケモン」も息子が大好きなコンテンツの一つ。
先日発表された完全新作『ポケットモンスター スカーレット/バイオレット』のPR動画を、息子は発表当日の朝から繰り返し何度も見ておりました。それを眺める僕は「はよ学校行く準備しぃ!」の気持ちもありつつ、「正真正銘、お前たちのポケモンがやってきたな…!」と祝福の気分。ニャオハ、ホゲータ、クワッス…どれにしようか迷うよなあ。
小学生の頃の僕が、今の息子のように微笑ましいリアクションをとれていたかは定かではありませんが、少なくとも20数年前に『ポケットモンスター 金/銀』が発表されたときのあの興奮は今でもはっきりと覚えています。「最初の相棒はワニノコにするぞ」って、ソフトを買う前から決めて発売を待ち構えてましたもんね。
小学1年生に、「青春」の2文字はまだ適切ではないのかもしれません。でも、常に「驚き」を求めて、恐竜に、幻獣に、新しいポケモンにと目を輝かせる息子を見ていると、「青春」という儚くも美しい言葉でそれを形容したくなってしまう。どうか今の純粋な気持ちを忘れずに、すくすくと成長していって欲しいものです。
今月の18日に公開される映画『ウルトラマントリガー エピソードZ』。こちらも息子と一緒に見に行く予定です。先行上映会の評判も上々のようでますます楽しみ。息子の驚く声をスクリーンで聞きたいところですが果たして…!