小学生になって早半年が経った息子。この度、「キッズ携帯」なるものを手にする運びとなりました。
我が子に携帯電話を与えるタイミングはいつなのか?
令和の時代を生きる子を持つ親にとって、いつかはぶち当たらざるを得ないこのテーマに我が家も無事(?)直面いたしまして。
息子が生まれた直後からまさに今の今まで、この件については嫁さんと散々話し合ってきました。最近は、当然のようにスマホを所持する小学生も珍しくない。中学二年生のときに、母親に頼み込んでやっとの思いで初めて携帯電話(カメラもついていない二つ折りのやつ)を買ってもらった僕の時代とはまさに隔世の感があります。
携帯に関しては、我が子に与えることで生じる不安と、与えないことで生じる不安。この2つが割とはっきりしていて、だからこそなかなか答えを見つけられずにいたのですが…
救世主、キッズ携帯
「ねぇ、ケータイ買ってよー」
息子が事ある毎にこんな風に言い始めたのが今から2ヵ月くらい前の話。小学校の同級生に既に携帯を持っている子がいて、自分の親に電話をかけたりメールを送ったりしている様子を見て羨ましいと感じるようになったようです。
実際、息子が小学生になってからは、僕も嫁さんも息子に何かしらの「連絡を取れる手段」を与えなきゃいかんなというぼんやりとした焦燥感が割とあって。
我が家は共働きなので、息子は学校が終わった後も鍵っ子の集まる学童教室に通っています。ただ僕らの仕事もどうしても終われない時があって、息子には学童が終わった後も友達の家で待ってもらったり、近所の公園で待機してもらったりすることがしばしば。迎えに行こうとしても息子がどこにいるのか分からない…というケースは極力無いようにしていましたが、やっぱり親としては常に不安がつきまとう状況でした。
そんな我が家に、救世主のように現れたのが子供用携帯「キッズ携帯」だったというわけです。
「ケータイ」と僕
最初に、「我が子に携帯を与えることで生じる不安」と書きましたが、これは単純に息子が携帯依存症みたいになったらどうしようというものです。スマホでTwitterとネトフリばかり見ている僕が言えた話でもないのですが(笑)。
「与えないことで生じる不安」は、周りの友達がみんな携帯を持ち始めて息子が仲間外れにされたりしないかと。実際、僕も携帯を持ちたくなった理由は何よりも「周りが持ち始めたから」だったので…。携帯を持っていないことで、当時の僕は友達同士のネットワークから外れてしまうことへの恐怖心を抱いていました。
今回購入したキッズ携帯は、僕が抱えていたこの2つの不安をある程度回避する作りになっていて。
息子の携帯には、登録した連絡先への電話とショートメール機能、所持している人の現在地が分かるGPS機能がついています。ネット環境は無く、もちろんYouTubeも見れません。ミニゲーム的な機能がついてはいるものの、これで子供が依存症になるとは考えにくい。
また、息子は携帯を買ってもらったその日から仕事中の僕にショートメールを送ってきたりして、後で聞いたら友達の前で「ええかっこ」したかったんだとか。大人が当たり前のように持っている「ケータイ」を自分も持っている…キッズ携帯とは言え、その充実感はショートメールの文面から確実に伝わってきました。
今のところ友達とメールや電話でやり取りはしていないようですが、すぐにするようになるんだろうなあ。
奥ゆかしい「あそぼう」の4文字
こちらは、息子の携帯から僕のスマホに初めて送られてきたショートメール。文面は意味不明ですが、記念にスクショしておきました(笑)。
でも小学1年生にしてテンキー入力を習得しようとしているなんて、僕の同じ頃に比べたら今の子は本当に若いうちから自然とデジタルな文化(この言い方も既に古めかしい)に触れているんだなと世代間ギャップを感じてしまいます。鉛筆で平仮名を書くのにまだ一生懸命な子が、同時に携帯でメール打ってるんですよ。令和ですなぁ。
一昨日かな、僕がリビングでNHKの朝ドラ『おかえりモネ』の録画を見ていたら、向かいの部屋にいた息子からこんなメールが送られてきました。
いや、ショートメールも1回何円とかお金がかかるはずなので、遊びで使うなと釘を刺してはいるのですが…。大人同士のLINEみたいに派手な顔文字やスタンプがあるわけでもなく、シンプルにただ「あそぼう」の4文字が目に飛び込んできたときの奥ゆかしさが何とも言えなくて。頑張って打ったんだろうなあ、と。
仕事終わりに僕の方から息子に電話をかけたりすると、意外と素っ気ない返事が帰ってきたりして、「まあそんなもんか」と思ったりもするんですけど。
嫁さんも、ここ何日かは「見て!こんなメール送られてきたw」とか言って、息子が頑張って打ったメールをスクショした画像を楽しそうに僕に見せてくれたりします。あれ、はじめてのキッズ携帯にワクワクしているのは、意外と大人の僕たちだったりして?