僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

最後の『学校へ行こう!』を見ながら、笑っていたのは「僕ら」だけだった話

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 僕は特にジャニーズのファンというわけではないのですが、青春時代にSMAP、TOKIO、V6が揃って活躍するところを見られたのは実に幸福なことだったんだなと今更ながら感じています。

 特にV6は、長野博さんが『ウルトラマンティガ』で主演だったということもあり、他のグループよりも一段階上の親近感を抱いていて。

 V6がレギュラー出演していた毎週火曜日の『学校へ行こう!』は、当時小学生~中学生だった僕にとってまさしく青春の1ページとも言える重要な番組でした。放送翌日の教室で「昨日見た?」なんて話はみんなと数えきれないくらいしたし、「自分の学校にも『未成年の主張』来ないかなあ…」と何度思ったことか。

 V6の解散に合わせて昨日放送された『学校へ行こう!』のフィナーレ。

 名物コーナーだった「B-RAP HIGH SCHOOL」や「東京ラブストーリー」の出演者たちの今を見ると、さすがに時の流れを感じずにはいられませんでしたが、あの頃の「テレビを見ながらゲラゲラ笑っていた自分」を思い出せたことは素直に喜ばしかったですね。本当に、あの頃は何も考えずに腹抱えて笑ってたもんなあ。

 

 

 

 

子の真顔

 嫁さんがワクチン2回目の接種後で寝込んでいたので、最後の『学校へ行こう!』は息子と一緒に2人で見ていました。

 僕は「B-RAP」のコーナーが大好きだったので、チゲ&カルビとか軟式globeとかMUSIA(ムーシャ)とか、「あったね~これ!懐かしいわあ」なんて言いながら昔のようにゲラゲラ笑っていたんですけども、ふと横に目をやるとですね…

 

隣の息子、ずーっと真顔。

 

 いやもうね、人間ってこうも感情を無に出来るものなのかってくらいの超真顔で。チゲカルが風を受けてイェイイェイ歌っていても真顔。軟式globeが「♪アホだよ~」って変顔かましても真顔。MUSIAがt.A.T.uの曲に合わせてクネクネ踊ってても息子はずっと真顔でした。

 今年の12月で7歳になる小学生には、昔僕らが大笑いしていた『学校へ行こう!』がなーんにも刺さっていなかったんですね。当然と言えば当然なんですけど、MUSIAとかは子供なら無条件で笑いそうなもんですけどねえ。

 僕も昔、両親がドリフの再放送とかを見ていて、「昔のテレビってそんなに面白くないな」と思ったことが確かにありました。それと同じ感覚だったのでしょうか。もうあまりにも真顔だったので、息子には何も話しかけられなかったのですが。

のもんたって誰?

 で、息子の真顔に僕がビビっている内に番組もいよいよ終わってしまうわけですけど、最後にゲストで出てきたのが、レギュラー放送時にスタジオで司会をしていたみのもんたで。

 みのもんたと言えば、僕ら世代には「おもいっきりテレビ」とか「クイズミリオネア」で毎日のようにテレビで見かける陽気なおじさんってイメージなんですけど、今はもうすっかりお爺ちゃんになっていてそれにもびっくりしました。

 歴史のある番組の締め役として登場した重鎮・みのもんたが、「未成年の主張」と同じく校舎の屋上から校庭に集まった中学生たちを前に「最後の主張」としてV6への感謝を叫ぶというラスト。

 この演出、僕はそれなりに感動的だったんですけどね、なまじ息子の真顔を散々見た後だったので、「いやでも、今の中学生ですら、みのもんたもV6も実は誰なのかよく分かっていなかったりして」と余計なことを考えてしまって。なんかこう、僕の青春時代も確実に過去になっていることを突き付けられた感じが…。だって、みのもんたのこと知らないってあり得ないですから、僕らは。

 

 

 

 

りがとうV6

 みのもんたがお爺ちゃんになっていた程の驚きは無くても、V6のメンバーだって番組が始まった最初の頃と今を比べるとやっぱり雰囲気が全然違っていましたね。

 イノッチって、あんなに皆をまとめるリーダーみたいな感じでしたっけ?「やっぱりNHKで朝の帯やったタレントは違うなあ」みたいな(笑)。

 26年という年月が経って、それぞれ見た目も変わるし芸能界での立ち位置も微妙に変わっていく中で、V6というグループとして表に出るときには、その年月をいい意味で感じさせない6人の関係性が垣間見える。「自分にもこんな仲間がいたらどんなに幸せだろう」と、V6はいつの時代も思わせてくれた気がします。

 Twitterで『学校へ行こう!』ネタに反応していた方たちも沢山いて、多分世代的に僕と近い方たちばかりで、ちょっとした同窓会みたいな空気になっていたのも少し感慨深さがありました。かと思えば、僕の場合は息子の真顔を見てスーッと今に戻らせられるという。3時間、この繰り返し。

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 今ブログに書いたのと同じような内容をTwitterに呟いたら、なんとMUSIA本人から「いいね」を頂いてしまいましたよ。そんなポジティブなツイートでもないのに、ちょっと応援したくなりました(笑)。

 『学校へ行こう!』、過ぎゆく時間に出演者も視聴者もそれぞれが思いを馳せながら、とてもいい終わり方をしたと思います。終始真顔だった息子も、テレビを通してこういう感情を抱くことが今後あるのでしょうかね。テレビで育った僕としては、あって欲しいなあ。