僕が僕であること(仮)

ジードとルーブが大好きな4歳の息子とのウルトラ備忘録です。

これが我が家のトクサツガガガ!

 先週の日曜日、家族3人で行って来ましたシアターGロッソ。

 お目当ては、現在放送中で最終回が間近に迫っている『ルパンレンジャーvsパトレンジャー』のショーです。レギュラーメンバーが素顔で登場する特別公演というだけあって、会場はちびっ子からその保護者と大きなお友達で超満員。凄い熱気でした。中にはルパンレンジャーに変身する前の3人のコスプレをした子どももいたりして、見ている側も気合の入り方が違う感じがしました。

 公演は、噂には聞いていましたが文句なし、素晴らしかった。ヒーローショーという言葉の響きからは想像もつかないアクロバティックな本格アクションに、舞台全体を上下左右余すことなく活用した迫力満点の演出。特にルパンエックス/パトレンエックス役の元木聖也さんはテレビでもスタント無しの超絶アクションで話題ですが、今回の公演でもその運動神経を惜しみなく披露。息子の横で思わず僕が「おーっ!」といちいち声をあげてしまいました。

 さて、今回のシアターGロッソ遠征。どうしても行きたかったのは僕でも息子でもなく、実は嫁さんでした。『魔法戦隊マジレンジャー』が好きで、今の『ルパパト』もそれなりにハマっていたのは知っていましたが、まさか関西からわざわざGロッソまで行きたいほどとは気がつかなかった。聞くと、後楽園ゆうえんちの時代からスーパー戦隊のショーへ行くのが夢だったとか。遠征の準備をしながら、嫁さんの特撮ファン歴とそれにまつわる思い出話を聞いているうちに、これは今話題のドラマにそっくりじゃないかと。そう、特オタであることをひた隠しにしながら生きるOL・仲村叶の姿を描く『トクサツガガガ』!

 今回は、それぞれ違う形でトクサツにハマる僕たち家族3人のことを書いてみます。

 

『トクサツガガガ』への共感度合い

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 ご多分に漏れず、我が家でも毎週楽しみにしている『トクサツガガガ』。特オタに限らず、自分の趣味を周りの人たちにオープンに出来ない(していない)人たちにとっては共感できるポイントが非常に多く、オタク特有の仲間意識みたいなものを共有できる時間を作ってくれていますね。

 ただ、一つひとつを細かく見ていくとその共感の度合いには個人差が生まれるのもまた事実で。我が家の場合、僕と嫁さんでは「幼少期の特撮体験」という点に大きな違いがありました。

  仲村叶の幼少期のトラウマとして描かれているのが、特撮好きを母親に全否定されていたという過去です。これ、同じような経験の無かった僕は正直共感できず、今時そんな親いるのかなという感じで見ていたのですが、横にいた嫁さんを見るとめちゃくちゃ大きく何度も頷いていて驚きました。

 幼少期に戦隊ものやポケモンが好きだった嫁さんが言うには、あの頃にグッズやおもちゃの類をほとんど買ってもらえなかった苦い記憶がずっと残っているせいで、大人になっても物欲が抜けずこの手のものを卒業できなくなったとか。スーパー戦隊に関しては、番組の途中で流れる後楽園ゆうえんちのショーのCMを「自分には決して手の届かないもの」としてただただ羨ましいと思うしかなく…という環境。なるほどそういう入り込み方もあるのかと。嫁さんのGロッソへの憧れが、大人になってからも膨らみ続けていたのが分かる気がしました。

隠しながらも主張したいオタクの性

 逆に僕が『トクサツガガガ』の中で共感した「職場で特オタであることをどう隠すか」という点において、嫁さんはそこまでピンと来ていない様子でした。僕はウルトラマンのショーに行ったことなんかも、職場では「息子が好きで好きで仕方なく…」という体で話したりするんですけど。嫁さんは全然隠さないそうです。

 地元のショッピングモールなんかでガチャポンを回すときに、誰かに見られてやしないかと周囲を確認してしまう。友達とカラオケに行って、特撮関連の歌をどうしても歌いたくなってヒーローものっぽくないギリギリのラインを攻めた結果の『君だけを守りたい』(『ウルトラマンダイナのEDテーマ)とか。是が非でも特オタであることを隠さなきゃと思っているわけではないのですが、条件反射的にオープンにはできずにいるのが僕です。

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 これ、僕が普段かけている眼鏡です。

 見る人が見たらすぐにウルトラセブンモデルだと分かるデザインですよね。隠すどころか、自分がウルトラ好きだってアピールしているようなものです。でもまだこれがウルトラアイだと指摘されたことはありません。大人になってからは特に、こういうさり気ないグッズに目がいくようになりましたね。「この眼鏡を見て、分かってくれた人は仲間かもしれない!」みたいな(笑)。だから電車の中で「トライガーの君」を発見し、一緒にヒーローショーへ出かけたりしている仲村叶は僕にとって隠れ特オタの理想の姿と言えるのかもしれません。

トクサツへの感謝

 息子は4歳ですから、特オタで言うところのリアタイ直撃はまさに現在進行中。ウルトラマンの新作が途切れずに放送されている時期に直撃出来ている息子が僕は心底羨ましい。

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 上のエントリーでも書いたように、僕は彼の自然な変化と成長を見守っていくつもりです。だからそれこそ仲村叶みたいな特オタになるのも面白いと思いますし、普通に卒業してしまうならそれはそれでありかなと。でも、ウルトラマンを好きになったときの気持ちや、家族で一緒に出かけた思い出は楽しかった記憶として留めておいて欲しいですね。おもちゃなんて、まあ普通の親よりは絶対買ってあげてるほうだから、まさか嫁さんのように苦い記憶になることはないと思うのですが(笑)。

 Gロッソの公演中、嫁さんが感激のあまり目に涙を浮かべていたのを僕は見逃しませんでした。幼い頃に手の届かないと思っていた場所へようやく来ることが出来た達成感、大好きな『ルパパト』のキャストを生で見られた喜び、公演の内容も本編が最終回間近というだけあって結構感動的でしたから、そういった色々な感情がごちゃ混ぜになっていたのでしょうか。

 僕もGロッソ面白かったけど、公演の内容というより、ここに見に来ている人たちそれぞれにも嫁さんのような感情の揺れ動きがあるのかと思うとそっちのほうに感動を覚えてしまいました。それは別に、このGロッソに限ったことではないのですが。まさに『トクサツガガガ』で描かれているようなヒーローショーにまつわるドラマを、自分の家族を通して感じることができた。特撮というジャンルに、感謝すべきことがまたひとつ増えた気がします。

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 最後におまけを。シアターGロッソ内に展示されている、歴代のスーパー戦隊が後楽園ゆうえんち時代から東京ドームシティで開催してきたショーのポスターです。僕は子どもの頃に好きだった『忍者戦隊カクレンジャー』を、嫁さんは『マジレンジャー』のポスターをそれぞれパシャリ。何にでも写りたがってピースばかりする息子が、マジレンジャーをちゃんと撮りたい嫁さんを呆れさせていたのはご愛敬(笑)。