僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな7歳の息子とのウルトラ備忘録です。

~「あの頃」のティガとの再会~『ウルトラマントリガー』第19話の感動を語る。

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 先週放送の『ウルトラマントリガー』第19話『救世主の資格』。

 予告編の時点では、ティガの宿敵・キリエロイドの再登場にそりゃあもう胸躍らせていたわけですが…。土曜の朝からね、あんなの見せられちゃったらもうその1日普通に過ごせないでしょ。

 

 先に言っといてくれなきゃ…ウルトラマンティガが出てくるって!

 

 「NEW GENERATION TIGA」というからには、例えば最終回辺りのクライマックスで『トリガー』にティガの客演が用意されているのだろうなと予想はしていましたが、まさか中盤のこのタイミングに出てくるとは誰も思っていなかったのでは?円谷プロにはまた一本取られてしまいました。

 それどころか、ティガに関してはあまりにも神格化され過ぎたウルトラマンということもあって、『トリガー』において「敢えて客演させない」選択肢もあったと思うんですよ。その中で、キリエロイドの再登場回にその客演をストレートにぶつけてくる心意気。

 このサプライズを全身で浴びることが出来たのも、『トリガー』をリアルタイムで追いかけているからこそ。誰が何と言おうと、僕はこの作品好きですよ…!

 

 

 

 

「あの頃」のティガ

 今回の客演ティガの何が良かったかって、ちゃんと「あの頃」のティガだったんですよね。スーツもポーズも佇まいも。

 ティガのスーツって、特にプロテクター周りの造形が再登場の度に微妙に変化しているんです。そのせいで、僕のイメージする最初のティガを忠実に再現したものがこれまで意外と少なかった気がしていて。特にカラータイマーの下部、左右のプロテクターの曲線美には個人的に凄く拘りがあるんですよ。ティガのフィギュアを見る時もここをまずチェックしてしまう。

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 田口清隆監督お得意の「後光演出」で、ただでさえ神々しいティガが更に神々しく登場するシーン。振り向きざまのティガのプロテクターは、あの流れるようなラインがきちんと再現されていました。これだけでもう100点あげたかった。

 佇まいも、「あの頃」のティガに近付けようというスタッフの強い意志を感じました。

 客演ティガのスーツアクターは『ウルトラマンジード』でウルトラマンゼロを担当していた岡部暁さん。僕はこの「岡部ゼロ」がたまらなく好きでして…。岡部さんの演じるウルトラマンは肩幅が広い上に腰回りが細くて、力強さの中にセクシーさも兼ね備えている印象がありました。この特徴、まさに「あの頃」の権藤ティガと一致しているんですよね。

 権藤俊輔さんに「究極のスーツ」とまで言わしめた『THE FINAL ODYSSEY』のティガ以来、僕も初めて心から納得できるティガのスーツに出会えた気がしました。本当にかっこ良かった…

25年越しのスカイタイプ

 原作では2代目しかタイプチェンジ出来なかったキリエロイドが初代の顔面のまま羽根を生やしてきたのには驚きましたが、ティガとトリガーの「スカイタイプ共演」も燃えました。

 ティガってどちらかと言うとパワータイプよりスカイタイプの方が人気というイメージなのですが、本編での出番は圧倒的にパワータイプの方が多いんですよ。

 スカイタイプの「スピードを生かした戦い」を『ティガ』の時代の映像技術では100%表現しきれなかった…という思いが当時の制作スタッフにあったという話を、ムック本のインタビューか何かで読んだことがありましてね。

 今回の田口監督の空中戦演出は、まさにその思いを受け継ぎながら、現代の特撮技術を駆使し、完璧な形にして世に出したという印象でした。途中でテッシンが「なんだありゃ…」って言ってましたけど、僕もテレビの前で全く同じ表情をしていましたもんね。

 ウルトラマンが好きで、ティガが好きで、「特撮」という撮影手法が好き…という僕みたいなオタクにとっては、円谷プロが伝統技術としている特撮を通じて「時代を越えて作り手の夢を叶えていく」ところに唯一無二の感動を覚えてしまいます。ファンの見たいものというよりは、作り手の見たいものを追求しているところが素晴らしい。

ルトラマンオタクになってからの20年を思う

 『救世主の資格』。ティガの客演を抜きにして一つのエピソードとしてどうかという話をすると、前半の闇の三巨人の仲間割れ描写が滑稽だとか、せっかくのキリエル人の扱いはそんなもん?とか、言いたいことが無かったわけではないです。

 正直、途中まではシズマ・ミツクニこと宅麻伸その人がティガに直接変身しちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしたのも事実ですし…ほら、「タクマ・シン」って片仮名にすると一気にウルトラマンに変身する人の感じが出てくるでしょ(笑)。

 ただ、あんなにパーフェクトな「『あの頃』のティガ」を見せつけられてしまうと、そんなモヤモヤも全部どこかへ行ってしまうというか…なんてチョロいオタクなんだと自分でも思うんですけれども。

 僕が『ティガ』を見てウルトラマンオタクになってからの20年弱の時間は、この『ウルトラマントリガー』を息子と一緒に見るためにあったのかとすら思えてきて。こういう体験をさせてくれるテレビ番組って今時本当に貴重なんですよ。

 客演ティガに親子で大興奮した後、予告の「来週はデバンチャンネル!」で一緒に「え~!?」とがっかりするまでが今回のワンセット(笑)。息子の目には、闇の三巨人やキリエロイドよりもマスコット小怪獣のデバンこそがトリガー最大の敵に見えているに違いありません。