6月10日から上映が始まった『MX4D シン・ウルトラマン』を息子(小2)と見てきました。
……えーっと、昨日こんな記事を書いておきながら、「まーた『シン・ウルトラマン』の話か」とツッコミを入れられそう。はいそうです、今日も今日とて『シン・ウルトラマン』の話です。
「そもそも『MX4D』とは何ぞや?」という点に関しては、その他の形式と共にこちらのページがとても詳しいです。
ここでも簡単に説明しておくと、「MX4D」とは映画館と遊園地をセットにしたような、ちょっとゴージャスな映画の上映形式のこと。映画の展開に合わせて座席が揺れたり水しぶきが飛んできたり、通常の上映では味わえない臨場感を体験できる、というのが最大の売り文句。
僕も息子も「MX4D」は初体験。せっかくだから、2人でハマりにハマっている『シン・ウルトラマン』を「アトラクション型の映画鑑賞スタイル」とやらで楽しんでみようぜと、平日の夕方に映画館へ駆け込んだというわけです。今日はその体験記を。
ポップコーンの罠
僕も自分で後から気付いて「バカだな〜」と頭を抱えてしまったことが一つありまして……
MX4Dにポップコーンを持ち込むのは賢い選択ではない!
いや、まあそりゃあね、座席が揺れるんだから当たり前の話です。
しかし僕も息子も、映画館と言えばまず思い浮かべるのがあの甘くて美味しいキャラメルポップコーン。
今回も通常の上映時と変わらないルーティンで購入した山盛りのポップコーンをそれぞれ抱えていざ入場しようとしたら、係の人に「MX4Dでご覧になる方はポップコーンを専用の袋に入れて持ち込むようにお願いします」と軽く注意を受けてしまいました。ああ、いい大人がお恥ずかしい限り。
実際にMX4Dを体験してみて、座席の揺れに関してはポップコーンをこぼしたりするほどではありませんでしたが、座席の手すりをがっつり掴んでおきたい瞬間はやはり多く、ずっとポップコーンを小脇に抱えていなきゃいけないのがまあまあストレスでした。USJのアトラクションにポップコーン持って行くやつなんていないもんなあ。
息子、MX4Dを全身で浴びる
さぞかし息子もポップコーンを邪魔がっているだろうなと思って横の席に目をやると、ネロンガが大暴れして座席がガンガン揺れようが、ペギラの冷凍光線を真正面から受けようが、彼はそんなことお構いなしにポップコーンをむしゃむしゃと頬張っておりまして(笑)。
というのも、MX4Dの大人用の座席に身長110cmの息子が座ると、相当深いところまでお尻が入っていってしまうんです。
だから何と言いますか、こう……「安定感」が僕らとは全然違っていて。
冒頭のいわゆる「シン・ウルトラQ」でラルゲユウスが映ったときなんかは、結構な強さの風が座席に向かって吹いてきて、僕は思わず顔を背けてしまったんですけども。
座席にしっかり腰掛けた(というか、ソファにほぼ埋まっている状態の)息子は真っ直ぐ前を向いてその風を全身で浴びている。そしてその後「びっくりした〜」という顔でこちらを見てニッコリ、という、上映中ずーっとこの繰り返し(笑)。
僕も息子も『シン・ウルトラマン』を劇場で見るのはこれで4回目。もう見慣れたシーンの連続なはずなのに、MX4Dの「体感」が加わるだけでその一つひとつにまた違った新鮮さがプラスされていく。MX4Dは特撮映画との親和性が凄く高いなと思いました。他のウルトラマンもこれで見てみたい。
記憶に残る映画体験として
ウルトラマンが登場すると、スクリーンの左右がベーターカプセルの如くバババッと光る。禍特対のヘリが離陸すると座席でも浮遊感が味わえる。神永が嗅いだ浅見弘子の体臭……まではさすがに再現されていませんでしたが、メフィラス山本耕史がブランコを漕ぐところで座席がそれっぽく揺れたのはさすがに笑いました。
息子は見終わったあと「あのシーンではこんな風に揺れてたで」とか、色々と興奮気味に僕に教えてくれました。軽めのUSJみたいで楽しかったようです。
しかし先程も言ったように、座席に埋まるように座るしかなかったために、脚の関節がピーンと伸びっぱなしだった彼には、足元の演出が全く体感出来ずにいたようで……これはしばらく内緒にしておこう(笑)。
僕が子供の頃にはこんなMX4Dなんてものはありませんでしたから、若いうちにこういう体験ができる息子をとても羨ましく思いましたね。同じ映画を違う形式で何度も楽しめるなんて、街の小さな映画館ではあり得なかったことです。
時々僕と顔を見合わせながら「凄かったね〜」と一緒に見た映画の記憶が、息子にもずっと残ってくれているといいのですが。親子でいい体験ができた一日でした。
この日から配布されていた「メフィラスの名刺ポストカード」もちゃんとゲットしてきましたよ。
入場特典、私の好きな言葉です。