僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな7歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「ウルトラ派」の僕が平成仮面ライダーへの率直な思いを語ってみる

f:id:ryo_nf3000:20181115193957j:plain

 

 突然ですが、「特撮」という2文字からあなたが最初に連想する作品は何ですか?

 

 これまでブログにも書いてきた通り、僕は「特撮」と言えばまずはウルトラマンです。次にゴジラ、ガメラ、戦隊シリーズ……という順番。

 どれも子供の頃に熱中した作品ばかり。それぞれ共通しているのは、「巨大な怪獣やロボットが劇中に登場する」という点です。人間が中に入って演じる着ぐるみを巨大に見せるための工夫……最近ではCGが主流ですが、ミニチュア撮影という昔ながらの手法で画面の中の絵空事に命を吹き込む。そんなロマンこそが「特撮」の醍醐味であると今も信じています。

 ところが、ここ10年くらいの間でしょうか。世間一般で「特撮」という言葉から連想されるイメージは、主に日曜の朝に放送されている仮面ライダーと戦隊シリーズ(通称「ニチアサ」)を指すものへ変化していきました。『仮面ライダークウガ』からスタートした平成ライダーシリーズも、現在放送中の『ジオウ』で遂に20作目。『仮面ライダー』は、まさに世代を超えて愛されている日本を代表するヒーロー番組と言っていいでしょう。

 今回は、特撮と言えば専ら「ウルトラ派」の僕が、今や男の子向けのヒーロー番組として完全に定着した「平成仮面ライダー」への率直な思いを語ってみます。

 

 

 

 

しきれないライバル意識

 僕が初めてリアルタイムで見た平成ライダーは、3作目の『仮面ライダー龍騎』でした。

 今だから言える話なのですが、当時の僕は平成ライダーは『龍騎』で一旦終わると勝手に思い込んでいたんです。平成ウルトラマンが3作目の『ガイア』で一旦終わったんだから、当然ライダーもそうなるだろうと。だから『555』の予告を初めて見たときはびっくりしました。「え、ライダーまだやれちゃうの?」って。

 プロ野球でいう巨人と阪神……ほどではないかもしれませんが、僕はウルトラマンと仮面ライダーは切っても切れない関係、つまりライバルのようなものだと思っています。どちらも、昭和の高度成長期に颯爽と登場し当時の子どもたちの人気を二分した変身ヒーロー。

 子供の頃からウルトラ派だった僕は、イケメンヒーローブームを巻き起こし、特撮ファン以外の層をファンとして取り込むことに成功した平成ライダーの人気ぶりに正直嫉妬していました。同じ時期のウルトラは『コスモス』以降、円谷プロのゴタゴタもあったりでパッとしない印象でしたから余計に。

 その後、毎年新作が発表され人気を拡大していく平成ライダー。なんだか、昔から仲良しだった親友が自分の手の届かないほど遠くへ行ってしまったような気がして。たまにおもちゃ屋を覗くと、どんどん大きくなっていくライダーコーナーと、もはやどこにあるのかも分からない程小さく狭くなっていったウルトラコーナーの対比は見ていて辛いものがありました。

成仮面ライダーのここが凄い

 ウルトラマンと同じく復活しては長い充電期間を、というサイクルを繰り返していた仮面ライダーを、20作も続く人気シリーズに定着させた平成ライダーシリーズの凄さ。それは「とらわれない」凄さである、と言い換えることができます。

 まず特徴的なのが仮面ライダーのデザイン。龍騎やファイズなんかは、今の感覚だと十分ライダーらしいライダーと言えますが、最初に見たときは「え、これが仮面ライダーなの?」と思ったものです。

 仮面ライダーが仮面ライダーであるための条件や垣根を次々と取っ払っていく挑戦的な姿勢は時に批判も受けつつ、次第に多くのファンの共感を呼ぶようになっていきました。

 電王に至ってはモチーフが桃太郎ですからね。もはや何でもあり。でも、時間が経つにつれてかっこ良く見えてくる不思議。常に僕らの想像の上を行く新しいライダーたちの登場は、仮面ライダーという概念そのものを時代に合わせてアップデートしていきました。

 顔面にカタカナで「ライダー」の文字があしらわれているジオウなんて、その最たるものでしょう。デザインの奇抜さ故に、「今度のライダー、顔に『ライダー』って書いてあるよw」と、特別ライダーが好きじゃない人たちの目にも留まったりする。仮面ライダーという誰もが知っている強力なタイトルを逆手に取った宣伝効果になっているのが上手いですよね。

 物語の面でも、時代に合わせた柔軟さを垣間見ることができます。

 敵は、世界征服を企む秘密結社ではなくなりました。人類にとって未知なる存在、得体の知れない化け物、あるいは隣にいる誰か。仲間だったはずのライダーが突然襲ってくるなんてことも珍しくありません。勧善懲悪の枠にとらわれず、どう転ぶか分からない物語の中に登場人物たちがその世界をちゃんと生きている。大人も楽しめるのはその辺りかなと思います。

び立つ時代は来るか

 商業的にも大成功を収めている平成ライダーシリーズ。作品の評価に結びつきにくい要素ではありますが、関連玩具の売り上げは子供たちの人気を測るための重要なバロメーターです。

 ウルトラマンとの比較で言うと、玩具の売り上げはまだまだライダーのほうが断然上。やはり20作の間に積み重ねてきた人気とファン層の厚さは伊達ではありません。

 『ギンガ』から続くウルトラマンのニュージェネレーションシリーズも、世間一般へ認知されるためには現在の2クール体制でいつまで続けられるか、だと思います。コンテンツの拡大のためにはとにかく続けることが大事だということは、平成ライダーの成功が証明してくれていますから。

 いつの日か、人気の面で現行のウルトラマンと仮面ライダーが並び立つなんてことがあればと思うのですが……。ヒーローたちにはこれからも、切磋琢磨しながら頑張ってもらいたいものです。

 ちなみにうちの息子、『ビルド』は怖がっていましたが現在放送中の『ジオウ』は結構気に入って見てます。

仮面ライダージオウ 変身ベルト DXジクウドライバー

仮面ライダージオウ 変身ベルト DXジクウドライバー

 

 やっぱり、このベルトが魅力的なようで……

 いや、でもこのジクウドライバーは僕も本気で欲しいと思ったくらいかっこいい。劇中のソウゴみたいに変身ポーズをとってガチャン!ってやってみたいですもんね。この辺りの「欲しくなる作り」もやっぱり平成ライダーらしいセンスだな、と。

 今は完全にウルトラ派の息子も、『ジオウ』を見ていくうちにライダー派へ…なんてことになるかもしれません。皆さんとは少し違う意味でドキドキする日曜日の朝。テレビの向こうで活躍するジオウと、その変身ポーズを真似する息子を眺めながら、「ウルトラマンよ、負けてられんぞ!」と僕は心の中でこっそり光の巨人へエールを送るのでした。