僕が僕であること(仮)

ジードとルーブが大好きな4歳の息子とのウルトラ備忘録です。

「ウルトラ派」の僕が平成仮面ライダーへの率直な思いを語ってみる

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 突然ですが、「特撮」という2文字からあなたが最初に連想する作品は何ですか?

 これまで散々ブログに書いてきた通り、僕は「特撮」と言えばまずはウルトラマン。次にゴジラ、ガメラ、戦隊シリーズと続きます。どれも子どもの頃に熱中した作品ばかり。共通しているのは、巨大な怪獣やロボットが劇中に登場するという点です。人間が中に入る着ぐるみを巨大に見せるための工夫、最近はCGが主流ですが、ミニチュア撮影という昔ながらの手法で画面の中の絵空事に命を吹き込む。そんなロマンこそが「特撮」の醍醐味であると今も信じています。

 ところが、ここ10年くらいの間でしょうか。世間一般での「特撮」という言葉のイメージは、主に日曜の朝に放送されている仮面ライダーと戦隊シリーズのこと(ニチアサ)を指すものへ変化していきました。『クウガ』からスタートした平成仮面ライダーも現在放送中の『ジオウ』で遂に20作目。まさに世代を超えて愛される日本を代表するヒーロー番組と言っていいでしょう。

 今回は、特撮と言えば専ら「ウルトラ派」の僕が、今や男の子向けのヒーロー番組として完全に定着した平成仮面ライダーへの率直な思いを語ってみます。

 

隠しきれないライバル意識

 僕が初めてリアルタイムで見た平成ライダーは3作目の『龍騎』でした。今だから言える話なのですが、当時の僕は平成ライダーは『龍騎』で一旦終わるだろうと勝手に思い込んでいたんですよ。平成ウルトラマンが3作目の『ガイア』で終わったんだから、ライダーもそうなるだろうと。だから『555』の予告を初めて見たときはびっくりしました。「え、ライダーまだ出来るの?」って。

 プロ野球でいう巨人と阪神…ほどではないかもしれませんが、僕はウルトラマンと仮面ライダーってライバルのようなものだと思っています。昭和の高度成長期に颯爽と現れ、当時の子どもたちの人気を二分したヒーロー。子どもの頃からウルトラ派だった僕は、イケメンヒーローブームを巻き起こし特撮ファン以外の層を取り込むことにも成功した平成ライダーの人気ぶりに正直嫉妬していました。同じ時期のウルトラは『コスモス』以降、円谷プロのゴタゴタもあったりでパッとしない印象でしたから余計に。

 その後、毎年当然のように新作が発表され人気を拡大していく平成ライダー。なんだか、昔から仲良しだった親友が遠くへ行っちゃうような感じがして。たまにおもちゃ屋を覗くと、どんどん大きくなっていくライダーコーナーと、もはやどこにあるのかも分からないくらい狭くなっていったウルトラコーナーの対比は見ていて辛いものがありました。

平成仮面ライダーのここが凄い

 ウルトラマンと同じく、復活しては充電期間を置き…を繰り返していた仮面ライダーを、20作も続くシリーズにした平成ライダーの凄さ。それは「とらわれない」凄さであると言い換えることができます。

 まずはライダーのデザイン。龍騎やファイズなんて今見たら十分ライダーらしいライダーですけど、最初に見たときは「うげっ」と思ったものです。仮面ライダーが仮面ライダーであるための条件や垣根をどんどん取っ払っていく挑戦的な姿勢は時に批判も受けつつ、次第に多くのファンの共感を呼ぶようになっていったように思います。電王なんて桃太郎がモチーフですからね。もはや何でもあり。でも、不思議とかっこ良く見えてくる。常に僕らの想像の上を行く新しいライダーたちの登場は、仮面ライダーという概念そのものを時代に合わせてアップデートしていきました。

 顔面にカタカナで「ライダー」の文字があしらわれているジオウなんて、その最たるものでしょう。デザインの奇抜さ故に、「今度のライダー、顔に『ライダー』って書いてあるよw」と、特別ライダーが好きじゃない人たちの目にも留まったりする。仮面ライダーという誰もが知っている強力なタイトルを逆手に取った宣伝効果になっているのが凄い。

 物語の面でも、時代に合わせた柔軟さを垣間見ることができます。敵は世界征服を企む秘密結社ではなくなりました。人類にとって未知なる存在、得体の知れない化け物、あるいは隣にいる誰か。仲間だったはずのライダーが突然襲ってくるなんてことも珍しくありません。勧善懲悪の枠にとらわれず、どう転ぶか分からない物語の中に登場人物たちがちゃんと生きている。大人も楽しめるのはその辺りかなと思います。

並び立つ時代は来るか

 商業的にも大成功を収めている平成ライダー。作品の評価には直接関係ないとは言え、関連玩具の売り上げは子どもたちの人気を測るための重要なバロメーターです。

 ウルトラマンとの比較で言うと、玩具の売り上げはまだまだライダーのほうが上。やはり20作品の間に積み重ねてきた人気、ファン層の厚さは伊達ではありません。『ギンガ』から続くウルトラマンのニュージェネシリーズも、世間一般へ認知されるためには現在の2クール体制でいつまで続くかだと思います。コンテンツの拡大のためにはとにかく続けることが大事だということは、平成ライダーの成功が証明してくれていますから。

 いつの日か、人気の面で現行のウルトラマンと仮面ライダーが並び立つなんてことがあればと思うのですが。ヒーローたちにはこれからも、切磋琢磨しながら頑張ってもらいたい。

 ちなみにうちの息子、『ビルド』は怖がっていましたが現在放送中の『ジオウ』は結構気に入って見てます。

仮面ライダージオウ 変身ベルト DXジクウドライバー

仮面ライダージオウ 変身ベルト DXジクウドライバー

 

 やっぱりこのベルトが魅力的なようで。いや、でもこのジクウドライバーは僕も本気で欲しいと思ったくらいかっこいい。劇中のソウゴみたいに変身ポーズをとってガチャン!ってやってみたいですもん。この辺りの「欲しくなる作り」はやっぱり平成ライダーらしいセンスだなと。

 今は完全にウルトラ派な息子も、『ジオウ』を見ていくうちにライダー派へ行ってしまうかもしれない。皆さんとは少し違う意味でドキドキする日曜日の朝。テレビの向こうで活躍するライダーと変身ポーズを真似する息子を眺めながら、「ウルトラマンよ、負けてられんぞー」と、僕は心の中でこっそり光の巨人へエールを送るのでした。