僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな11歳の息子とのウルトラ備忘録です。

われら、関西UCGスクワッド!/息子(小6)たちと"秘密基地"で楽しむウルトラマンカードゲームの話

 

 

 「パパごめん、今友達とウルカしてるねん」

 

 

 日曜日の昼下がり。

 「ウルカ」とは、このブログでも度々話題にしているウルトラマンカードゲーム(以下UCG)のことです。家の玄関先から息子(小6)とその友達のワイワイ遊ぶ黄色い声が聞こえたのでなんとなしにドアをガチャッと開けてみたら、小学6年生男子たちの「野良UCG」が始まっていましてね。

 本当なら「報告もなしに玄関の真ん前で遊ぶんじゃねー!ドア開けるときに友達に怪我でもさせちゃったらどうするねんー!」と一喝してやるところですが――

 

 息子を含めた令和の小学生たちがのっぱらでカードゲームに興ずる風景が実に懐かしく、そして微笑ましくてたまらなかったので、僕もその場にしゃがんで「どれどれ」とつい盤面を確認するなど。はっ、君先手取れたのになんでSKaRD貼ってないのさ。これ貼ってたら起動フェイズにデッキトップ5枚めくってな……と、まあこんな具合に口も滑らかになる。

 ついこの間息子にルールを教えてもらったという子がカードを指さしながら「このウルトラマンは強いん?」「『SKaRDを作った男』ってなんなん?」とか割と興味津々に訊いてきたりもしたので、僕も嬉しくなっちゃって「まあこんなところで話すのもなんだからおっちゃんの部屋で一緒に遊ぼうぜ~」と。

 そんな流れで兵庫県の末端の地に「関西UCGスクワッド」が無事結成と相成ったというわけです。

 

 

 

 

「野良カードゲーム」の思い出

 

 ここ30年ほどで「カードゲーム文化」がすっかり日本に根付いて久しいですが、それこそ僕ら(昭和60年代~平成初期生まれ)が小学生の頃なんて、子供がカードゲームをプレイする場所ってカードショップじゃなくてその辺の公園のベンチとかマンションの踊り場とか、そんなのが大半だった気がします。

 もちろんプレイマットなんか敷かずに地面にダイレクトで。カードはもちろん砂まみれでしたが、別にそれが当たり前というか、誰もそのことに疑問を持つことがなかった今思えば平和な時代でした。

 

 今、20年~30年前のポケモンカードやら遊戯王カードやらがカードマニアの間で超高額で取引されているようですね。「あのときもっと大切に扱っておけば……」と苦虫を嚙み潰しておられる同世代の方も多いかと思います。ちなみに僕は小学生時代、友達がいなかったので特にポケモンカードはプレイする機会がほとんどなく、割と状態のいい旧裏のレアカードが家に大量にありますが(それはそれで悲しく寂しい)。

 なので息子が友達と一緒に外でUCGで遊んでいる風景を見て、僕思わず立ち止まってじーっと眺めちゃいましたもんね。20数年経っても小学生の考えることって同じなんだなあ、と思って。

 カードゲームを楽しむのに「場所」はさして重要ではないというか、目の前の気心知れたプレイヤーと無心で楽しめることが一番なんですね。そうそう、別に景品がかかってなくても、その日その時好きなデッキを回して記録にも残らないような勝敗競って楽しくワイワイやってたもん、あの頃の僕も。

 

子、コーチになる

www.bokuboku12.net

 

 UCGにおいては普段大人に混じって公認大会の優勝経験もある息子、関西UCGスクワッドでは完全にコーチの役割を担っています。

 

 「他人になにかを教える」って、彼にとって凄く良い経験になるだろうと父親としては思っておりましてね。専門的な知識はもちろん、何も知らない状態の人にルールや効果を分かりやすく伝えるためにはどうするか、言語化する能力や相手の立場に立つこと等々……ちゃんとした大人になっていく上で不可欠な学びが沢山あります。

 彼のコーチングぶりは「なるほどそういうことね〜」と感心されることもあれば、めちゃくちゃ上から目線で友達から「その言い方ウザいねん(笑)」と軽くあしらわれているときもありでなかなかに笑える。

 超越カード(禁止カード)に指定されたメビウスのことを「これはめーっちゃズルいカードでな」と、さも自分が被害者のように説明していたのも超可笑しかったですけどね、「いや君はそれ使って一体何べん勝ってきたんだい?」と(笑)。

 

 あと息子、カードのコーチングでは飽き足らず、シャカパチ(カードゲーマーの暇つぶし?仕草みたいなものです)のやり方まで友達に教えておりました。おい、そんなもん不用意に広めるでねえ。

 

来のウルトラリーガーたちへ

 

 つい面白がって、僕含めてまだ3人しかいないのに関西UCGスクワッドとか言ってそれっぽい名前付けちゃいましたけど、こういうめちゃくちゃ身内なカードゲームの楽しみ方のほうが実は僕、好みなのかもしれません。

 

 プレイヤーのレベルに関係なく、子供同士が一生懸命に知恵を絞りながら、ときには感情が爆発したり見る人が見たらとんでもないミスもあったりしながらそれでも一歩一歩進んでいく対戦を眺めることでしか得られない栄養や充実感って確実にありますからね。

 それに「友達」というお互いに気持ちでつながっている関係性の2人がUCGで心の底から楽しそうに遊ぶ光景には、カードショップで行われる物品やプライドをかけたピリッとした空気感の公認大会とは全く異なる、カードゲームが本来持っていて然るべき「遊ぶこと」「楽しむこと」へのピュアな視点が満ちていた気がします。

 僕も最初は2人の対戦を見てるだけのつもりだったのが「おっちゃんも入れてやー」って、年甲斐もなく混ざっちゃいましたもんね。こういうのでいいんです。長いこと競技勢(の真似事)していてうっかり忘れてましたけど。

 

 ちなみにこちら、息子の友達と僕の対戦時の盤面。自慢のスーパーティガブレーザーが鬼ようなガン回りしてしまった、ごめんな!笑

 

 関西UCGスクワッド。この日は僕と息子とその友達で計3人でしたが、息子が学校でUCGの布教活動に精を出しているようなので、多分これからメンバー少しずつ増えていくんだろうなと予想しています。彼が自分の優勝回数にかこつけて偉そうな教え方だけはせんよう(と、言いつつ自分もプレイヤーとして参加したいので)僕もその様子を見守っておかんとね。

 みんな中学生になったらそれぞれ別の学校になったり、部活で忙しくなったりして関係性が微妙に変わったりすることもあるんでしょうけど、この小学校生活最後の1年だけでも、UCGを通して僕の自室が彼らの"秘密基地"みたいになったらいいなあと密かに思っているところです。息子よ、未来のウルトラリーガー、どんどん連れて来いな。