僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな11歳の息子とのウルトラ備忘録です。

ウルトラマンカードゲーム/多忙極める小学5年生が競技としてのカードゲームにどう向き合うか、という話

 

 

 「いいなー、俺もそろそろ優勝したい……!」

 

 

 春の3連休、最終日。大阪なんばで開催されたウルトラマンカードゲーム(以下UCG)のギャラクシーカップに参加し通算5度目の優勝を飾ることができました。

 昨年の12月に娘が生まれたこともあって、以前のように寝ても覚めても親子でウルトラマンカードやるぞ~!……というわけにはいかなくなっている中(当たり前の話です)、貴重な参戦機会に優勝することができ素直に嬉しいです。

 

www.bokuboku12.net

 使用デッキはお馴染みの「スーパーティガブレーザー」でした。

 これまでの僕のギャラクシーカップ優勝は全てティガとブレーザーの組み合わせです。「たまには他のデッキ使えよ」と自分でも思ったりするのですが、他のデッキの回し方が分からないので(カードのテキストが4行以上になると何のことなのか分からなくなる)これ一本。本当にこのふたりのウルトラマンには足向けて寝れんです。ありがとう、ティガブレ!

 

 その日の決勝卓――。

 

 僕の優勝を後ろから見ていた息子(小5)が「おめでとう」の一言の後に「俺もそろそろ優勝したい……」と、やや力を込めてつぶやいておりました。

 実はもう1年ほど、ギャラクシーカップの優勝から遠ざかっている息子。最近は同じクラスの友達とのオンラインゲームにお熱なこともありUCGへのモチベーションが若干下がり気味なのですが、僕の姿を見て少しはやる気になってくれたかしら?

 

 

 

 

マドキの小学生は忙しい

 

 毎日学校に行って、習い事もして、もちろん友達とはいっぱい遊びたいし、場合によっては塾なり通信教育受けたり……って、イマドキの小学5年生男子は大人が想像している以上に多忙を極めており。

 僕も毎日仕事して家帰ってきて、家事して子供の世話して自分の趣味にも時間使いたいし……ってそこそこ忙しくはあるはずなんですけどね。今の息子を見ていると実はそうでもないのかなと思うことがあります。

 

 僕がちょっとぼーっとしている間に息子は空手の帯が水色から茶色になり、水泳ではバタフライができるようになっていました。正直びっくりしましたよ、いつの間にそんな練習してたんだ~って。同じ期間で僕が新しくできるようになったことと言えば、赤ちゃんのおむつの替え方を約10年ぶりに思い出したくらいです。

 

 だから何と言いますか、今の息子の多忙極める生活の中にこういう競技としてのカードゲームが入り込む余地って本当にあるのかなと時々考えてしまうことがあるんですね。

 

 明確に勝敗のある対面式のゲームで、やっぱり思うようにいかなくて負けが続いたりしちゃうと、大人でもモチベーションを保つのは難しいところがあると思います。

 息子も小学校高学年ですけどまだまだ子供なので、基本的な行動原理って「楽しいかどうか」です。楽しいと感じたものは時間を忘れて夢中で取り組みますが、一度「楽しくない判定」がなされるとパタッとやらなくなる。子供の優先順位のつけ方って結構残酷で。ベイブレードとかね、一時期のあの熱はなんだったのかっていうくらい今は全く遊ばれていませんから。

 

子とウルトラマンカードゲーム

 

 じゃあ今現在、息子の中でUCGがどういう立ち位置にあるか、という話。

 

 ギャラクシーカップの優勝から遠ざかっているとは言え、その間も決勝まで勝ち上がったり、自主大会で優勝、準優勝と立派に結果を残したり、決して負け続けているわけではありません。新弾で「推し」のブレーザーに強化が入り熱心に研究もしていて、2月の初め頃は「ブレーザーで絶対優勝するぞ!」と鼻息荒く意気込んでいました。

 ただ本人のプレイスタイルと推しキャラのカードデザインに微妙なズレがあり、「推しのブレーザーで勝ちたい」という自我の部分と、メビヒカ期のように「最短距離で勝利まで辿り着きたい」というプレイヤーとしての目的の間でそれなりに葛藤があったようです。

 

 あと、単純にカードゲームの研究なり練習なりって多大な時間を要します。

 先述した「多忙な小学5年生」であることと、12月には妹が生まれて彼も色々と家のことを手伝ってくれていて、大会への参加機会も必然的に減少……となるとどうしても彼の脳内におけるUCGの占めるパーセンテージは下がっていく。毎日Twitter(通称X)で公開される新弾のカードについて僕と議論を交わしたり、根本的な興味は全然失ってはいないんですけどね、優先順位としては一時期よりちょっとランクダウンしているかもしれない。

 

当の気持ちを引き出すこと

 

 で、ここからは父親である僕のエゴの話。

 

 息子と一緒に遊ぶUCGは本当に楽しいし、僕も一プレイヤーとして練習相手は欲しい。そして何より「親子のコミュニケーションツールとしてのUCG」という部分で、この1年間ふたりでかけがえのない貴重な経験がたくさんできたなという実感があって。なので、この環境を簡単には失いたくないという気持ちがあります。大事なブログのネタも減ってしまいますし……!

 じゃあだからと言って息子に無理強いするのもそれはまた違う。無理強いしたところで長続きしないのも目に見えています。

 だから彼の本心というか、心の底からUCG頑張って勝ちたいとか、思いついたデッキをとりあえず試してみたいとか、ちょっと贅沢言って「ギャラクシー優勝したばっかりのパパと対戦したい」とかね(笑)、そういう本気の言葉なり姿勢なりが自然と湧き上がってくるのを待つしかないな、と。

 

 そのために僕ができることと言えば、息子の研究や追求にそっと手を差し伸べること……いつでもスパーリング相手になれる状態を維持しておくことであったり、自分のプレイヤーとしての価値を示す方法は勝つこと以外にも色々あるんだぜってことを提示することかなと思っています。

 僕、昨日はたまたま優勝できましたけど、普段は別に全然勝ってないです。勝ってないですけど、UCGのお仲間からは「環境無視してずーっとティガブレを使い続けている変なヤツ」で、ほんのちょっとだけ認知されています。全然、そんなでもいいと思うんですよね。自分の居場所を無理やりにでも作って楽しめるなら。それも一つの向き合い方だよって。

 

 自分が優勝できたことももちろん嬉しいんですが、その背中を見ていてくれた息子から「優勝したい」という気持ちをほんの少しでも引き出せたことのほうが僕にとってはずっと、価値のあることです。

 大会後は、普段から息子を可愛がってくれているウルトラリーガーの方々が彼とのフリー対戦に付き合ってくれていました。今週末から始まる新環境に向けて、何やら強力なデッキが完成したようですがその真の実力やいかに……!

 僕も密かに、ギャラクシーカップの優勝回数が息子に追いつきそうなので次弾環境もこっそり頑張りたいと思います。もちろん、スーパーティガブレ一本で。